踏切ふみきりの向むこう側がわに広ひろがる
都会とかいの景色けしき ぼんやりと暫しばらく眺ながめてた
気付きづかないうちに 少すこしずつ秋あきめいている
高層こうそうビルの谷間たにまを縫ぬう風かぜが
少すこし冷つめたいよ
街路樹がいろじゅとは違ちがう色いろした落おち葉ばがあって
遠とおい故郷こきょうの風かぜが運はこんで来きたのかな
この想おもいだけが ずっと
頭あたまを駆かけ巡めぐって行いく
この街まちの人々ひとびともみんな優やさしいから
「心配しんぱいしなくて良いい」って
方角ほうがくも知しらない空そらを眺ながめても
聞きこえるはずはないけど
数かぞえ切きれない思おもい出でが甦よみがえる
薄紫うすむらさきの高たかい空そら 長ながく伸のびる影法師かげぼうし
遠とおくで吹ふいている風かぜが僕ぼくらを呼よんでいる
振ふり向むかずに堪こらえても 涙なみだが途切とぎれない
部屋へやの壁かべに掛かかった
カレンダーをまためくっている
昔むかしよりも早はやく時間じかんが進すすむから
見違みちがえる程ほどに僕ぼくらが変かわっていたって
風かぜよ 逢あう度たびに戻もどしてよ
また思おもい出でに吐はく弱音よわねを
誰だれも聞きこえない所ところまで飛とばすよ
この想おもいだけが ずっと
頭あたまを駆かけ巡めぐって行いく
この街まちで僕ぼくらは大人おとなになって行いくよ
見違みちがえる程ほどに もしも変かわって行いっても
風かぜよ 怒おこるな
忘わすれやしないよ いつも
どんな僕ぼくらになろうとも
踏切fumikiriのno向muこうkou側gawaにni広hiroがるgaru
都会tokaiのno景色keshiki ぼんやりとbonyarito暫shibaraくku眺nagaめてたmeteta
気付kiduかないうちにkanaiuchini 少sukoしずつshizutsu秋akiめいているmeiteiru
高層kousouビルbiruのno谷間tanimaをwo縫nuうu風kazeがga
少sukoしshi冷tsumeたいよtaiyo
街路樹gairojuとはtoha違chigaうu色iroしたshita落oちchi葉baがあってgaatte
遠tooいi故郷kokyouのno風kazeがga運hakoんでnde来kiたのかなtanokana
このkono想omoいだけがidakega ずっとzutto
頭atamaをwo駆kaけke巡meguってtte行iくku
このkono街machiのno人々hitobitoもみんなmominna優yasaしいからshiikara
「心配shinpaiしなくてshinakute良iいi」ってtte
方角hougakuもmo知shiらないranai空soraをwo眺nagaめてもmetemo
聞kiこえるはずはないけどkoeruhazuhanaikedo
数kazoえe切kiれないrenai思omoいi出deがga甦yomigaeるru
薄紫usumurasakiのno高takaいi空sora 長nagaくku伸noびるbiru影法師kageboushi
遠tooくでkude吹fuいているiteiru風kazeがga僕bokuらをrawo呼yoんでいるndeiru
振fuりri向muかずにkazuni堪koraえてもetemo 涙namidaがga途切togiれないrenai
部屋heyaのno壁kabeにni掛kaかったkatta
カレンダkarendaーをまためくっているwomatamekutteiru
昔mukashiよりもyorimo早hayaくku時間jikanがga進susuむからmukara
見違michigaえるeru程hodoにni僕bokuらがraga変kaわっていたってwatteitatte
風kazeよyo 逢aうu度tabiにni戻modoしてよshiteyo
またmata思omoいi出deにni吐haくku弱音yowaneをwo
誰dareもmo聞kiこえないkoenai所tokoroまでmade飛toばすよbasuyo
このkono想omoいだけがidakega ずっとzutto
頭atamaをwo駆kaけke巡meguってtte行iくku
このkono街machiでde僕bokuらはraha大人otonaになってninatte行iくよkuyo
見違michigaえるeru程hodoにni もしもmoshimo変kaわってwatte行iってもttemo
風kazeよyo 怒okoるなruna
忘wasuれやしないよreyashinaiyo いつもitsumo
どんなdonna僕bokuらになろうともraninaroutomo