始発 歌詞 女王蜂 ふりがな付

JR 新宿始発出しんじゅくしはつでる頃ころ あなたのもとを私わたしは発たつ
口くちに残のこる味あじが問とう 「正気しょうきか？手放てばなせるのか？」
もう何年経なんねんたっただろう　数かぞえる指ゆびがかじかむ
そもそもこの小ちいさな胸むねには とても耐たえれることではなく

溶とけない化粧けしょうを揺ゆるがす程ほどに　泣ないてしまえたならよかった
今更流いまさらながれ出だす涙なみだがやけに温あたたかい
あぁ何度鳴なんどなっただろう 警報けいほうをうまくやり過すごして
懲こりずに運はこんだこの脚あしが　ごめんね 震ふるえてる

空洞吹くうどうふき抜ぬける生温なまぬるい風かぜ 車内広告しゃないこうこくの下品げひんた唄うたい文句もんく
もうなにも刺ささらない リフレインだけ置おき去ざりにして
「貴方あなたが好すきでした」 あのとき どうして 何故なぜ
手ての鳴なる方ほうへ 歩あゆめたなら きっと

プラットホームが誘さそっている 飛とび込こんで来こいと嘲笑あざわらっている
愛あいされるのには疲つかれたろと まして愛あいすなんてやめておけと
プラットホームが誘さそっている 飛とび込こんで来こいと嘲笑あざわらっている
愛あいされるのには疲つかれたろと
ああもう始はじまる今日きょうが

けして大だいそれたことを互たがいに求もとめてたわけではなかった
ただどうだろう 仕方しかたないとだけは言いいたくなくて
ああどんなに欲ほしいだろう　つたう指思ゆびおもい出だす
そもそも幼おさない私わたしには 泣なくしか残のこされてはいない

紺色こんいろを淡あわく手放てばなす空そら どんなに,赤あかくなる程ほどに泣ないても
そう 世間知せけんしらずの私わたしは 随分甘ずいぶんあまえ倒たおしてたから
「貴方あなたが好すきでした」あのときどうして　何故なぜ
貴方あなたのその腕うでを　振ふり解といてしまったのか

プラットホームが誘さそっている 飛とび込こんで来こいと嘲笑あざわらっている
愛あいされるのには疲つかれたろと まして愛あいすなんてやめておけと
このまま黙だまって走はしってくる 速度そくどに身みを任まかせて仕舞しまうだけでいいと

貴方あなたの声こえも匂においも背中せなかも他ほかの誰だれかのものになるのでしょう
伸のびたその黒髪くろかみを指ゆびで遊あそばせることも もう
どんな身体からだをもってしても　どんな台詞せりふを吐ついたとしても
えぇ 判わかってる

あの日ひの改札かいさつを思おもい出だす きっと私わたしは生いきてゆく
愛あいされるのには疲つかれたけど まして愛あいすなんて怖こわいけれど
忘わすれることなら諦あきらめてる それでも抱かかえて生いきてゆける
あの日ひの改札かいさつを思おもい出だす

あの日ひの改札かいさつを思おもい出だす

プラットホームが誘さそっている 飛とび込こんで来こいと嘲笑あざわらっている
愛あいされるのには疲つかれたろと まして愛あいすなんてやめておけと
プラットホームが誘さそっている 飛とび込こんで来こいと嘲笑あざわらっている
愛あいされるのには疲つかれたろと

プラットホームが誘さそっている
飛とび込こんで来こいと嘲笑あざわらっている
プラットホームが誘さそっている 誘さそっている

あの日ひの改札かいさつを思おもい出だす女王蜂じょおうばち