最後さいごの朗読ろうどくをしましょう
お嬢じょうさま
いつものように暖炉だんろの前まえ
人形にんぎょう抱だき 凭もたれ
お聞ききなさいませ
妖精ようせい スミレ
冠かんむり お城しろ
きれいで気高けだかい王女おうじょなら
茨いばらの鎖くさりに巻まかれても
かならずや
ほどかれる
お屋敷やしき 嵐あらし
オオカミ 暴動ぼうどう
木きの棒ぼう 打うたれて叫さけぶのは
火ひの粉こに 焼やかれて呻うめくのは
誰だれでしょう
おいたわしい
夜毎よごとお聞きかせした
童話どうわを お嬢じょうさま
いつまで憶おぼえておられよう
私わたしはもう今宵こよい限かぎり
忘わすれます
夜明よあけには黒くろい
馬車ばしゃが迎むかえにくる
あなたの一族いちぞくを乗のせるために
止とめられない物語ものがたり
歯車はぐるまを回まわし
最後saigoのno朗読roudokuをしましょうwoshimasyou
おo嬢jouさまsama
いつものようにitsumonoyouni暖炉danroのno前mae
人形ningyou抱daきki 凭motaれre
おo聞kiきなさいませkinasaimase
妖精yousei スミレsumire
冠kanmuri おo城shiro
きれいでkireide気高kedakaいi王女oujoならnara
茨ibaraのno鎖kusariにni巻maかれてもkaretemo
かならずやkanarazuya
ほどかれるhodokareru
おo屋敷yashiki 嵐arashi
オオカミookami 暴動boudou
木kiのno棒bou 打uたれてtarete叫sakeぶのはbunoha
火hiのno粉koにni 焼yaかれてkarete呻umeくのはkunoha
誰dareでしょうdesyou
おいたわしいoitawashii
夜毎yogotoおo聞kiかせしたkaseshita
童話douwaをwo おo嬢jouさまsama
いつまでitsumade憶oboえておられようeteorareyou
私watashiはもうhamou今宵koyoi限kagiりri
忘wasuれますremasu
夜明yoaけにはkeniha黒kuroいi
馬車basyaがga迎mukaえにくるenikuru
あなたのanatano一族ichizokuをwo乗noせるためにserutameni
止toめられないmerarenai物語monogatari
歯車hagurumaをwo回mawaしshi