浪士おとこの人ひとの 心こころの中なかは
遊女おんなが覗のぞけぬ 井戸いどがある
釣瓶つるべを落おとして いいですか
この恋こい投なげても いいですか
暮くれ六むツ畳たたんで 夜明よあけにそっと
大門だいもんぬけだし わたしと逃にげて
京都きょうと 島原しまばら 壬生みぶの月つき
木綿もめんの帯おびで 暮くらせるならば
貝かい紅べにもいらない 洗あらい髪がみ
生命いのちを契ちぎって いいですか
稚児ややこを宿やどして いいですか
抱だかれる身体からだと 心こころはちがう
生いきぬくことこそ 情じょうの証あかし
京都きょうと 島原しまばら 壬生みぶの月つき
知しらぬが花はなと 咲さいてる椿つばき
哀あわれも知しらずに 散ちり急いそぐ
百年ひゃくねん好すきでも いいですか
小指こゆびを噛かんでも いいですか
死しのうと言いわれりゃ この乳房むね刺さして
血ちの川かわ泳およいで 次つぎの世よまでも
京都きょうと 島原しまばら 壬生みぶの月つき
壬生みぶの月つき
浪士otokoのno人hitoのno 心kokoroのno中nakaはha
遊女onnaがga覗nozoけぬkenu 井戸idoがあるgaaru
釣瓶tsurubeをwo落oとしてtoshite いいですかiidesuka
このkono恋koi投naげてもgetemo いいですかiidesuka
暮kuれre六muツtsu畳tataんでnde 夜明yoaけにそっとkenisotto
大門daimonぬけだしnukedashi わたしとwatashito逃niげてgete
京都kyouto 島原shimabara 壬生mibuのno月tsuki
木綿momenのno帯obiでde 暮kuらせるならばraserunaraba
貝kai紅beniもいらないmoiranai 洗araいi髪gami
生命inochiをwo契chigiってtte いいですかiidesuka
稚児yayakoをwo宿yadoしてshite いいですかiidesuka
抱daかれるkareru身体karadaとto 心kokoroはちがうhachigau
生iきぬくことこそkinukukotokoso 情jouのno証akaしshi
京都kyouto 島原shimabara 壬生mibuのno月tsuki
知shiらぬがranuga花hanaとto 咲saいてるiteru椿tsubaki
哀awaれもremo知shiらずにrazuni 散chiりri急isoぐgu
百年hyakunen好suきでもkidemo いいですかiidesuka
小指koyubiをwo噛kaんでもndemo いいですかiidesuka
死shiのうとnouto言iわれりゃwarerya このkono乳房mune刺saしてshite
血chiのno川kawa泳oyoいでide 次tsuぎのgino世yoまでもmademo
京都kyouto 島原shimabara 壬生mibuのno月tsuki
壬生mibuのno月tsuki