夏なつの終おわりの夜よるの夢ゆめは
売うられ売うられて流ながれゆく
白しろき娘むすめの恋こいの夢ゆめ
命いのち短みじかし運命うんめいなら
せめて故郷ふるさとで死しにたいと
暗くらい瞳ひとみで つぶやいた
土手どての柳やなぎに吹ふく風かぜに
吹ふかれてゆれる新内流しんないながし
悲かなしき恋こいのてん末まつを
ふさいだ耳みみに忍しのばせる
娘むすめは十五じゅうご 白しろい手てで
古ふるい行燈あんどんの灯あかりを消けした
夏natsuのno終owaりのrino夜yoruのno夢yumeはha
売uられrare売uられてrarete流nagaれゆくreyuku
白shiroきki娘musumeのno恋koiのno夢yume
命inochi短mijiかしkashi運命unmeiならnara
せめてsemete故郷furusatoでde死shiにたいとnitaito
暗kuraいi瞳hitomiでde つぶやいたtsubuyaita
土手doteのno柳yanagiにni吹fuくku風kazeにni
吹fuかれてゆれるkareteyureru新内流shinnainagaしshi
悲kanaしきshiki恋koiのてんnoten末matsuをwo
ふさいだfusaida耳mimiにni忍shinoばせるbaseru
娘musumeはha十五juugo 白shiroいi手teでde
古furuいi行燈andonのno灯akariをwo消keしたshita