白しろい素足すあしが割わる水鏡みずかがみ
月影つきかげ 散ちらし舞まい飛とぶ黒蝶こくちょう
その手てにとまった夜よる
疼うずいて解とけた綻ほころび
見みつけた指先ゆびさき 誰だれも知しらない
思おもいの水みずを飲のんで 清きよしらに死しにたいのに…
死しねないなら
(この涙なみだを貝かいに変かえ 御おん胸むねにそっと贈おくりたい)
時ときの玉響たまゆらに
(白日はくじつに落おち消きえてく儚はかない夢ゆめの残のこり香が)
忘わすれ得えぬもの
(木この葉はがそっと触ふれた跡あと 孤独こどくの切先きっさき削そいでく)
理性りせい犯おかすdeja-vuでじゃぶ
(運命さだめから逃にげるように鏡かがみの庭にわに隠かくれた)
嗚呼ああ…
まるで花はなびらを慈いつくしむように
なぞった指先ゆびさきに頬ほおは焼やけた
熱あつさが消きえないから 千切ちぎれてしまいそうになる
会あえないなら その指ゆびを下ください
眠ねむれぬ夜よるに濡ぬれる 私わたしは紙人形かみにんぎょう
生いきたいなら
(朝あさまでじっと堪こらえてて 宵闇よいやみに息いきひそめて)
鍵かぎを見みつけなきゃ
(目めを閉とじたら唇くちびるで その細ほそい道みち 辿たどって)
盗ぬすまれたのは
(ただ漏もれる息いき 繋つないて 命いのち打うち鳴ならす鼓動こどう)
紺青こんじょう色しょくのjamais vuじゃめびゅ
(絶たえずぐるりの三界さんかいさんかい 背中合せなかあわせ鏡かがみの庭にわで)
―今いまは言いえない―
―夢ゆめに消きえたい―
―そこへ行いきたい―
―キミハシネナイ―
白shiroいi素足suashiがga割waるru水鏡mizukagami
月影tsukikage 散chiらしrashi舞maいi飛toぶbu黒蝶kokuchou
そのsono手teにとまったnitomatta夜yoru
疼uzuいてite解toけたketa綻hokoroびbi
見miつけたtsuketa指先yubisaki 誰dareもmo知shiらないranai
思omoいのino水mizuをwo飲noんでnde 清kiyoshiらにrani死shiにたいのにnitainoni…
死shiねないならnenainara
(このkono涙namidaをwo貝kaiにni変kaえe 御on胸muneにそっとnisotto贈okuりたいritai)
時tokiのno玉響tamayuraにni
(白日hakujitsuにni落oちchi消kiえてくeteku儚hakanaいi夢yumeのno残nokoりri香ga)
忘wasuれre得eぬものnumono
(木koのno葉haがそっとgasotto触fuれたreta跡ato 孤独kodokuのno切先kissaki削soいでくideku)
理性risei犯okaすsudeja-vudejabu
(運命sadameからkara逃niげるようにgeruyouni鏡kagamiのno庭niwaにni隠kakuれたreta)
嗚呼aa…
まるでmarude花hanaびらをbirawo慈itsukuしむようにshimuyouni
なぞったnazotta指先yubisakiにni頬hooはha焼yaけたketa
熱atsuさがsaga消kiえないからenaikara 千切chigiれてしまいそうになるreteshimaisouninaru
会aえないならenainara そのsono指yubiをwo下kudaさいsai
眠nemuれぬrenu夜yoruにni濡nuれるreru 私watashiはha紙人形kaminingyou
生iきたいならkitainara
(朝asaまでじっとmadejitto堪koraえててetete 宵闇yoiyamiにni息ikiひそめてhisomete)
鍵kagiをwo見miつけなきゃtsukenakya
(目meをwo閉toじたらjitara唇kuchibiruでde そのsono細hosoいi道michi 辿tadoってtte)
盗nusuまれたのはmaretanoha
(ただtada漏moれるreru息iki 繋tsunaいてite 命inochi打uちchi鳴naらすrasu鼓動kodou)
紺青konjou色syokuのnojamais vujamebyu
(絶taえずぐるりのezugururino三界sankaiさんかいsankai 背中合senakaaわせwase鏡kagamiのno庭niwaでde)
―今imaはha言iえないenai―
―夢yumeにni消kiえたいetai―
―そこへsokohe行iきたいkitai―
―キミハシネナイkimihashinenai―