翠みどりの森もり深ふかく 隠かくれた国くにの果はてに
石化いしの呪のろい受うける 哀あわれな姫君ひめぎみ
風かぜに混まざる優やさしい歌うたに 導みちびかれた流浪るろうの王子おうじ
出逢であいで恋こいに落おちていた
されど 呪のろいは残酷ざんこくに時ときを刻きざむ
いつかは離はなれ離ばなれ 弧こ独どくを知しる
深紅しんくの谷たに越こえて 求もとめた黄金きんの林檎りんご
どんな願ねがいさえも叶かなえる奇跡きせきを
闇やみが阻はばむ嵐あらしの先さきへ 手てを伸のばした剣けんの王子おうじ
呪のろいを解ほどく約束やくそくで
恐怖きょうふも苦難くなんも薙なぎ払はらい
辿たどり着ついた 輝かがやく黄金きんの樹きに
願ねがい叶かなう果実かじつ掴つかみ 再ふたたび帰かえる あの森もりへと
されど 長ながい時ときが経たって
姫ひめの姿すがたは 既すでに石いしと化かす
すると 王子おうじは迷まよわずに
黄金きんの林檎りんごを囓かじり 願ねがいを呟つぶやく
「この身みも石いしと変かえて共ともに居いよう、永遠えいえんに…」
翠みどりの森もり深ふかく 隠かくれた国くにの果はてに
石いしの像ぞうが二ふたつ寄より添そい 今いまも微笑ほほえむ
翠midoriのno森mori深fukaくku 隠kakuれたreta国kuniのno果haてにteni
石化ishiのno呪noroいi受uけるkeru 哀awaれなrena姫君himegimi
風kazeにni混maざるzaru優yasaしいshii歌utaにni 導michibiかれたkareta流浪rurouのno王子ouji
出逢deaいでide恋koiにni落oちていたchiteita
されどsaredo 呪noroいはiha残酷zankokuにni時tokiをwo刻kizaむmu
いつかはitsukaha離hanaれre離banaれre 弧ko独dokuをwo知shiるru
深紅shinkuのno谷tani越koえてete 求motoめたmeta黄金kinのno林檎ringo
どんなdonna願negaいさえもisaemo叶kanaえるeru奇跡kisekiをwo
闇yamiがga阻habaむmu嵐arashiのno先sakiへhe 手teをwo伸noばしたbashita剣kenのno王子ouji
呪noroいをiwo解hodoくku約束yakusokuでde
恐怖kyoufuもmo苦難kunanもmo薙naぎgi払haraいi
辿tadoりri着tsuいたita 輝kagayaくku黄金kinのno樹kiにni
願negaいi叶kanaうu果実kajitsu掴tsukaみmi 再futataびbi帰kaeるru あのano森moriへとheto
されどsaredo 長nagaいi時tokiがga経taってtte
姫himeのno姿sugataはha 既sudeにni石ishiとto化kaすsu
するとsuruto 王子oujiはha迷mayoわずにwazuni
黄金kinのno林檎ringoをwo囓kajiりri 願negaいをiwo呟tsubuyaくku
「このkono身miもmo石ishiとto変kaえてete共tomoにni居iようyou、永遠eienにni…」
翠midoriのno森mori深fukaくku 隠kakuれたreta国kuniのno果haてにteni
石ishiのno像zouがga二futaつtsu寄yoりri添soいi 今imaもmo微笑hohoeむmu