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CLØWD 初の全国ツアーファイナルで進化を証明


CLØWD 初の全国ツアーファイナル!

CLØWD初の全国ツアー「バタフライ・エフェクト-不死蝶-」のツアーファイナル公演が、9月17日、代官山UNITにて行われた。

今ツアーはバンドを“船”に例えるという発想から海賊をテーマにし、各日メンバーがキャプテンとなって各々の個性を活かした指示を出しながら廻ってきた。そのため、エンターテイメント性を織りまぜながら臨んだ全11公演。
しかし実際はエンターテイメント性にプラスアルファの部分、ステージングはもちろんバンドに向き合う精神的な面も含めて、バンド力を強めてきたツアーとなったようだ。
そう感じさせるツアーファイナル公演のアクトは、間違いなくCLØWDが進化を遂げて帰ってきたことを証明するものだった。

ライヴは「Worry?」から冒頭8曲をノンストップで演奏。
勢いを増す中、KØUの歌声が突き抜けた「RUDENESS RESORT」をフックに置きつつ、観客のボルテージが音を通して容赦なく焚き付けられていく様子は、実に爽快。そして、中盤のハイライトは間違いなく「紅い意図」であったと思う。先週リリースされたばかりのニュー・シングルであるこの曲は、音楽的な面や詞の世界観においてもCLØWDの新境地を築いた1曲なだけに、歌モノながらも異彩を放つエモーショナルな表現力の高いプレイを魅せつけた。
続いた「One」では、KØUが綴ったファンに寄り添う素直な思いをじっくり届け、そのメッセージからはより強く備わった説得力が感じられる。

早くも「バタフライ・エフェクト」から後半戦に突入し、すっかりライヴのキラーチューンと化した高速のツーバスに加え、弦楽器隊の攻めたプレイが光る「我武者羅」でラストスパートをかけ、本編を締めくくった「キミトボクラ」。
「俺らについてこい。もう、頼りないなんて言わせねぇぞ!」
KØUが「キミトボクラ」の導入として叫びあげた言葉は、この日の5人の力強さと息の合った団結力を見るからに、本物であると実感させるものであった。

アンコールでは全4曲を披露。「Eeny, Meeny, Honey, More」の際には、キャプテンである庵の誕生日を祝う場面も。本編とは一変アットホームな空気を帯びながら、ラストの「Child's Dream」では、「僕たちの夢をこれからも見ていてください」と堂々とした面持ちで“未来”を見据えた意思を示していた。

なんと、メンバーがステージを去ってもなお鳴り止まないアンコールに応え、完全に予定になかったダブルアンコールが実現! 
こうした場面でも、観客とバンドとが互いにモチベーションを高めてきたことが伺える。結果、「我武者羅」で白熱した一時で今ツアーを締めくくることとなった。

この勢いは、すでに発表されている3周年を祝う2018年1月8日 TSUTAYA O-WEST公演へと繋がっていく。彼らを知っている方は今一度、知らない方は是非一度その目を向けていただきたい。現在のCLØWDが自身の音楽にかける真剣な思いは、必ずやあなたの心を震わせるはずだ。

カメラマン:Seka
ライター:平井綾子(Cure編集部)

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