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The Benjamin、情熱あふれる最新ミニアルバム『ブーゲンビリア』の収録歌を全曲解説!


The Benjamin、『ブーゲンビリア』の収録歌を全曲解説!

2月7日(水)に、2ndミニアルバム『ブーゲンビリア』を発売するThe Benjamin。ブーゲンビリアとは、真紅に咲き誇る花。その花言葉は、「情熱」。今年に入りSNS上を賑わせている、貴公子風のヴィジュアル姿にとても似合うタイトルだ。
これまでのような"一生青春真っ盛り/超ポジティブ&ポップなUKギターロック"を期待して耳にすると、嬉しい裏切りを感じるはずだ。そこへ広がっているのは、"感情の内側から沸き上がる情熱的な、でも儚い運命を背負った恋心/スケールあふれたマイナー調のUKギターロック"。しかも作品では、「底抜けで明るい日常」へ至る手前の心模様に当たる「深い心の闇」をクローズアップ。マイナー系のトーンを持ちながらも、"情熱"を抱いた曲たちをアルバム全体を通して敷きつめ、「心に痛みや葛藤を覚えながらも、それでも自分の気持ちに嘘を付けず、強く求愛してゆく人の心情」を6篇の繋がりを持った物語として描き出した。収録した6曲の魅力を、インタヴュー形式でここへお届けしたい。


『ブーゲンビリア』

――激しさと情熱を抱いたスケールあふれる『ブーゲンビリア』からアルバムの物語は始まります。
Miney 『ブーゲンビリア』とタイトルを付けたことから、「マイナー系のトーンを持ちながらも、ブーゲンビリアの花言葉と同じ"情熱"的な曲たちをアルバム全体を通して敷きつめよう」と決めました。
Tacky アルバムの冒頭を飾る楽曲でありながら、「作品全体へ揺るがない一本の芯を通した歌」になりました。エスニックな雰囲気から始まるところも新鮮です。
Mashoe 作品の軸となる楽曲から幕空けることで、「今度のThe Benjaminはこう来たか!!」と嬉しい衝撃を覚えてくれるんじゃないかな。
――『ブーゲンビリア』は、歌詞も情熱的ですよね。
Miney 心に痛みや葛藤を覚えながらも、それでも自分の気持ちに嘘を付けず、強く求愛してゆく女性の心情をここには描きました。
これまでのThe Benjaminは、「底抜けで明るい日常」を数多く描いてきました。でも、僕らはけっして無責任に「明るい毎日を」「楽しい未来を」と歌ってきたわけではなく、「夜中になれば当たり前のよう悩みや迷いを心に抱えることもある。そんな闇を抱いた感情を理解したうえで、それでも夜が明けたら前向きに進もう」と、前向きな姿勢の部分をこれまでは強調し続けてきました。でも今回は、その前段階となる「深い心の闇」をクローズアップし、全体的に描き出そうとしたわけなんです。
Tacky その痛い感情の部分を強調しようと、この曲ではMineyの歌声も、あえてラフさを残し情熱的に歌いあげています。

『ベルガモット』

――『ベルガモット』も花の名前をタイトルに掲げた、情熱性を抱いた楽曲です。
Mashoe ベルガモットの花言葉が「燃えるような恋」だったことから、ブーゲンビリアの花言葉とも近いよう「これは寄り添えるな」と思い、そこからこの曲を作りました。
『ブーゲンビリア』と同じように求愛する情熱的な心情を、『ベルガモット』では男性目線で描きました。何時もなら比喩的な表現を多く使うところですが、情熱的な気持ちはストレートに書いたほうが胸にグッと突き刺さることから、あえて真っ直ぐな言葉を用い、想いを直接聞く人たちの心に届けています。
Tacky だいぶ野性味を持った、情熱的な曲だからね。
Miney ベルガモットの花言葉には「野性的な」という意味もあれば、『ブーゲンビリア』が女性目線での求愛を描いたのに対して、『ベルガモット』は男性目線での求愛を描いていた。そこから「野性的な求愛を投影したアレンジにしよう」と思い、ギターソロへ噛みつくようにブルースハープを入れたりなど、疾走感ある楽曲の中へ少し獰猛なエッセンスを加えました。結果『ブーゲンビリア』と『ベルガモット』の中へ、女性的と男性的、それぞれの観点を持った情熱的な求愛を描けたように、この2曲を対比して聞くだけでも面白いんじゃないかな。

『バーニングブライト』



――『バーニングブライト』を通し、恋の炎はさらに沸点を迎えます。
Miney 『バーニングブライト』へは、情熱的に求愛する姿や、恋をしているときの輝きを自分でも自覚している心模様を記しました。
じつは、その後に続く『ボトルキャップ』で恋愛のトーンは沈んでいくんですけど。どんな恋愛だって心苦しい片想いの葛藤から始まり、その恋が実ったときには、すべてが幸せに包まれギラギラしていくじゃないですか。その一番輝いている時期の気持ちを『バーニングブライト』には描きました。ただし、能天気に今の幸せを謳歌しているのではなく、何時しかこの恋は灰となり、跡形もなく散ってゆく未来もなんとなくわかっている。だからこそ、今はその輝きを思いきり愛したい。その情熱性を前面に押し出しています。
Tacky 情熱的に想い焦がれる『ブーゲンビリア』や『ベルガモット』から女性と男性の恋が始まり、『バーニングブライト』で燃え盛り、でも、恋が終わり脱け殻のようになってしまう『ボトルキャップ』へ続いてゆくように、アルバム全体がストーリー仕立てになっているところも、この作品の面白さ。その情熱のピークを、『バーニングブライト』に描き出しました。
Mashoe アッパーな楽曲でありながら、影を背負った感情を示しているように、ギターとベースのユニゾンの多い重量感を持ったアレンジにもしています。

『ボトルキャップ』

――ポップなテイストを持ちながらも、失恋によって心が脱け殻になった模様を、緩んだボトルキャップから恋が漏れ落ちてゆく気持ちとして歌詞へ投影しています。
Mashoe 最初は弾き語りに近い楽曲として作ったところを、Mineyがアルバムに相応しいざらついたポップなアレンジにしてくれました。
Miney 、「この曲をこの位置に持ってくるからこそ、こういうアレンジにしよう」というのは、どの曲も最初から考えていたことでした。Mashoeから届いたシンプルな楽曲をそのまま生かす形でも、ストレートな心情が突き刺さりやすくなるぶん良かったんですけど。『バーニングブライト』の中に含まれていた影の深くなっていく感じを、続く『ボトルキャップ』の中へ投影したかった。『バーニングブライト』のときに心に生まれていた終わりの気配が、そのまま『ボトルキャップ』の冒頭の歌詞へ繋がることから、楽曲のアレンジ面でも、イントロの時点から心の迷いが少しずつ螺子曲がってゆく様として表現。今回のような、ポップな中にもざらついたアレンジにしていきました。
Tacky アルバムが持つ全体的なトーンがマイナー調だからこそ、この手のポップな匂いを感じさせる楽曲も収録しているところが、The Benjaminとしては大事な要素なんですよ。

『Bitter Love,Sweet Memory』

――『Bitter Love,Sweet Memory』は、まさに情熱的かつスケールの大きな胸を刺す楽曲です。
Miney いよいよ恋の終わりを感じた主人公は、どうやってこの恋を消化し、昇華してゆくのか…。その気持ちを情熱的でエモーショナルな、でも、少し泥臭さを持って楽曲に描きました。『ブーゲンビリア』から綴った物語は、ここで一度終わりを告げます。その後の未来図は、Mashoeの作った『秒速2.0m/s』に投影されていたからこそ、『Bitter Love,Sweet Memory』で、恋の物語を一度完結しておきたかったんですよね。
Tacky この手のスケールあふれた楽曲って、ライブで演奏しててもすごく気持ちいいんですよ。改めて「僕ら、この手の表情も好きなんだなぁ」と認識出来ましたからね。
Mashoe 『Bitter Love,Sweet Memory』は、内側から沸き上がる感情的な熱さを音と言葉へ上手く投影した楽曲だなと感じています。

『秒速2.0m/s』

――最期の『秒速2.0m/s』を通し、これまでのThe Benjaminらしさを秘めた表情を持ってきました。
Miney 今回の作品制作の中、一番最初に生まれた曲が『Bitter Love,Sweet Memory』で、その数時間後に生まれたのが『秒速2.0m/s』。『Bitter Love,Sweet Memory』でアルバムの世界観や音楽的な方向性を決定づけたことにより、『秒速2.0m/s』を「ポップでありながらもメッセージ性の強い歌だからこそ、この曲をアルバムの最期に持ってきて、物語が終わったあとに新しい世界が広がる形にしよう」と決め、ラストを飾るに相応しいアレンジを施しました。
Tacky 『秒速2.0m/s』は、ポップさを活かしながらも壮大な楽曲になったからね。
Mashoe 『秒速2.0m/s』は『ブーゲンビリア』というアルバムの締め括り曲でありながら、その先を示唆する形になったと思います。


The Benjaminはミニアルバム『ブーゲンビリア』を手に、3月から東名阪を舞台に無料ワンマン公演「The Benjamin ONEMANSHOW TOUR2018春『Boys Burn Bougainvillea』」を開催する。この機会にThe Benjaminのライブに触れ、今度はライブを通し"あなたの心に眠っていた情熱"を燃やし、彼らへぶつけて欲しい。その先には、6月22日にTSUTAYA O-WESTを舞台にした3周年ワンマン公演「The Benjamin 3rd Anniversary ONEMANSHOW『Too Bitter, But Sweet』」も控えている。今年のThe Benjaminの動きに、ぜひ注目していただきたい。

TEXT:長澤智典

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