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【ライブレポート】Roys、その歌声とハーモニーは触れた人の心へ光を届けてゆく。



膨らんだポップコーンのように気持ちがパチパチ弾ける

 気持ちを弾ませる演奏へ導かれメンバーが次々と舞台へ姿を現した、Arin、Risa、Sayuriと歌のバトンを繋ぎながら歌いだしたのが『Season』。新しい季節(瞬間)の到来を告げるように歌う3人。弾む歌声や演奏へ飛び乗り、無邪気に歌いはしゃぐその姿が、舞台上からとても眩しく見えていた。彼女たちに誘われ、気持ちも弾みだす???。ウキウキが止まらない!!!。なんて胸を弾ませる始まりだ。

続く『イマココ』はスケールあふれた、演奏も気持ちもどんどん躍動してゆくカラフルなポップチューン。光へ導くような気分???、3人の美しい声のグラデーションが心の中へいろんな風景を描き出す。ワクワクした感情が身体の中で大きく膨らむような感覚と言えば良いだろうか、3人の美しくもマジカルなハーモニーに触れていると、膨らんだポップコーンみたいに気持ちがパチパチ弾けるよう。この曲を作ったArinいわく、「真っ暗なトンネルを進むと彼方に見えてくる光。その光に向かって進んでゆく」イメージで作ったそうだ。RisaとSayuriは、その解釈を聞くのが初めて。「今度からその気持ちで歌います」と語っていた。


そこには嬉しい感動や心地好く胸くすぐる高揚も。

躍動するビートが刺激的だ。同時に、キラキラとした輝きや光も覚えるように、その空間へポジティブな想いを感じていた。続く『Sign』が示した素敵な未来図、メンバーたちのソウルフルな歌い方もとても印象的。一転、じんわり語りかけるように、メンバー一人一人がマイクをリレーしながら歌ったのが、アニメ「SPIRITPACT-黄金の契り-」のエンディングテーマとして流れていた『I'll be there』。想いを届ける、その姿勢を強く感じる楽曲だ。

サビで3人の気持ちが一つに重なり合ったとき、そこには嬉しい感動や心地好く胸くすぐる高揚も覚えていた。序盤からRoysは、3人の美しいハーモニーを魅力に、観客たちのハートを魅了していった。


大人の色気を持ってムーディにせまる。

Roysのライブに勢いを加えたのが、『気分予報100%』。ファンキーでスタイリッシュ、何よりグルーヴィな楽曲に乗せ、3人が軽やかに歌い踊りだす。サビでは左右に大きく駆けだせば、熱を感じたいファンたちへ向け、Roysはしっかりパーティムードを描きあげた。
続く『チョコレイト』は、しっとりムーディな、でもソウルフルでスタイリッシュな表情を携えた楽曲。甘い?、確かに甘い歌だ。でも、それ以上に大人の色気を持ってムーディにせまる。むしろ、その味にはビターな刺激も覚えていた。


オリエルタルな香りを振りまくように歌ったのが、『オーシャン』。とても壮麗で広がりを持った楽曲だが、3人はあえて感情的に。それこそ、挑発するようにも歌いかけてゆく。   
 その凛々しい姿に、Roysのメンバーたちの異なる表情や魅力を覚えた気分。ArinとRisaがヴェールを手に、情熱的でスパニッシュな演奏に乗せ、華麗に。何より、麗しさと妖艶さを持って舞い踊り出す。女性が心に秘めた情念をぶつけるように歌い踊る様に、視線がグッととらわれていた。『Player』なんて情熱的で、女を感じさせる歌だろう。


儚さと切なさが入り交じった感情

「みなさんの心に笑顔が浮かぶように。そんな、暖かい気持ちになっていただけたら嬉しいです」と語ったあとに歌ったのが、アコギを軸に据えた演奏を背景に、何処か切なさを抱きながらも、秘めた想いをしっとり優しく歌いかけた『君へ』。とてもハートフルでエモーショナルな楽曲だ。その温かさへ少し影を落とすように、重いピアノの旋律に合わせ歌った『So good bye』。今にも壊れそうな感情を持って歌う3人、儚さと切なさが入り交じった感情が触れた人たちの心さえグッとしめつけるようだった。光だけではなく、その裏にある心模様へも彼女たちはしっかりスポットを当ててゆく。だからRoysの歌に奥深さを覚えるのかも知れない。


3人は、光の音の中へと満員のファンたちをどんどん手招いてゆく。

終盤は、もうアガっていくのみ。光をたくさんか抱えるように走り出した『Only』。その輝きは、歌が進むごと大きく膨らんでゆく。なんて、ワクワクした気持ちにさせる歌だ。3人は、光の音の中へ満員のファンたちをどんどん手招いてゆく。そう、一緒にその熱の中へ飛び込もうよと。『Fly』でも、同じく輝くワクワクを思いきり熱く抱きしめたい。

 本編最後にRoysは情熱ラテンナンバー『ROYS』をプレゼント。会場中の人たちを情熱満載な熱気の中へ包み込んでいった。



3人は、とても近い距離感を持って歌いかけてゆく。

アンコールは、アニメ「恋と嘘」のエンディングテーマとして流れているデビューシングル『Can't you say』から。

3人は、近い距離感を持って歌いかけてきた。とても美しく、センチメンタルで華やか。その可憐に咲き誇る美しさこそRoysらしさ。最後の最後にRoysは、『シンデレラ』を歌唱。つい笑顔になる、とても躍動的で元気を与えてくれる楽曲だ。気持ちが晴れ晴れしてくると言えば良いだろうか、その爽やかな歌声とスマイル、これからもずっと追いかけたい。


Text:長澤智典
Photo:Jumpei Yamada

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