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【ライブレポート】CIVILIAN×中田裕二=椿屋四重奏!?時空を超えたコラボレーションが生んだ一期一会のスペシャルライブ!


「CIVILIAN四重奏です!」



Lyu:Lyu時代から続くCIVILIANの対バンイベント『INCIDENT619』。CIVILIANに改名したタイミング以来約2年ぶりの開催となる『vol.11』でゲストに迎えたのは、現在全国ツアー中の中田裕二(ex 椿屋四重奏)。
この日は、かねてから中田裕二をリスペクトしているCIVILIANの3人がバックバンドをつとめるということで、レアな機会を目撃するため来場したファンで会場の渋谷CLUB QUATROは超満員。熱気がたちこめるステージにCIVILIANの3人と花柄のスーツに身を包んだダンディーな装いの中田裕二が登場する。
「どうも。CIVILIAN四重奏です!」1曲目は中田のソロ最新作『NOBODY KNOWS』からの『マレダロ』。



いましかないこの場限りのケミストリー。『プロローグ』、『リボルバー』と椿屋四重奏の曲が続けて演奏される。歌謡情緒を骨太なロックに乗せて鳴らし、シーンに大きな爪痕を残した椿屋四重奏。ステージにいるのはその中心人物である中田裕二とCIVILIANの3人だ。すでに解散したバンドを目にしているかのようなデジャヴのような幸運に会場の興奮が高まる。

一期一会のスペシャルセット



3曲を披露したところでMC。「安全地帯と井上陽水みたい。よくやってくれた」とねぎらう中田に対して、「今日のために相当気合いを入れてきた」とコヤマヒデカズ(Vo/Gt)。
CIVILIANのメンバーの選曲も含まれている今回のセット。純市(Ba)がリクエストしたという『春雨よ』のイントロがはじまった瞬間、会場から歓声が上がる。
椿屋四重奏の解散以来はじめて歌うという『春雨よ』。会場がサプライズな演出に沸くなか、続いて演奏された『不時着』では魂の入った歌唱を聴かせる。
マグマのような椿屋四重奏のグルーヴを硬質で粘り気のあるビートで再現する有田清幸(Dr)と純市。自身のシグネチャーともいえる空間系のエフェクトを効かせながらブルージーなギターソロを奏でるコヤマ。はじめてとは思えない抜群のコンビネーションで楽曲のポテンシャルを引き出すCIVILIANの3人。
感無量で見守るファンに向けてさらにダメ押しのように『幻惑』を演奏し、最後は『MIDNIGHT FLYER』で会場をダンスフロアに変えてから一期一会のスペシャルセットは幕を閉じた。
椿屋四重奏の再来を思わせるこの日の共演は、まさに時空を超えて語り継がれる事件(INCIDENT)。それを実現したCIVILIANの熱意と中田に対する深いリスペクトが伝わってくるステージだった。

CIVILIANの現在形



事件の余韻も冷めないなか、会場にSEが鳴り響くとあらためてCIVILIANの3人が登場。
「2018年5月16日、INCIDENT619のCIVILIANをはじめます!」
宣言に続いて最新アルバム『eve』の冒頭を飾る『一般生命論』。中田との共演を経てファンク成分が増強された三位一体のグルーヴが身体を直撃する。
『LOVE / HATE / DRAMA』に続き、フィードバックノイズから立ち上がるギターは『爽やかな逃走』。ふだん聴く機会の少ないカップリング曲を聴けるのはスペシャルライブならではの楽しみだ。
会場はすでにライブ中盤のような熱気に包まれている。コヤマの歌い出しから『ハロ / ハワユ』へ。ボカロ曲として世に出た1曲はすっかりバンドサウンドが板についている。



多くの人に思いを伝えるためにあえてバンドという道を選択し、紆余曲折を経てたどり着いたメジャーデビュー。会場のファンと熱唱する『ハロ / ハワユ』にはファンとともに歩む3人の現在形が映し出されていた。

「続ければ良いことがあるんだって思った」



「続ければ良いことがあるんだって今日は素直に思いました」とコヤマ。中田への感謝を述べながら「今まで傷つけて、勇気をもらったたくさんの人」について歌った『あなたのこと』へ。
ヒリヒリするような痛みと個人的な心情を歌うコヤマの歌詞は、同時にいつくしむような優しさにあふれている。『eve』からの『言わなきゃいけない事』もそんな思いに満ちた曲だ。歌い終えて「ありがとう」とつぶやくコヤマ。
会場は引き込まれたように聞き入っている。椿屋四重奏に影響を受けてきたというCIVILIANの音楽は、この日はじめて彼らを聴くであろう観客にも違和感なく受け入れられていた。
ここで有田と純市がマイクをとる。今回バックバンドを提案したのは有田。猛練習の成果でダイエットに成功した報告でなごませた後、改名2周年のアニバーサリーワンマンを7月18日に開催することを発表すると会場からさかんな拍手が送られた。

加速するCIVILIANたちの行進



「今日この日この場所に、自分の技術、魂、ギターの音、すべてを置いていくつもりできました。」シタール風のギターソロにあわせて会場が赤く照らし出されてはじまった『赫色 –akairo-』で後半戦に突入!アップテンポであおられて客席もヒートアップする。
ライブを数多く経験することでよりタイトかつ骨太になったコンビネーション。メリハリをつけた引き算のアレンジを可能にしているのは個々の技術と強固な信頼関係だ。
ライブ定番曲『ぜんぶあんたのせい』で暴れまわるリズム隊。アグレッシブな演奏の端々から音を鳴らす歓びが伝わってくる。
「渋谷!」コヤマが叫ぶと間髪を置かず『生者ノ行進』へ。CIVILIANというバンドの立ち位置を示す1曲はすでにファンにとって不動のアンセムになっている。間奏で会場におなじみのコーラスを促すとそのまま怒涛のエンディングへ。演奏後の鳴りやまない拍手はCIVILIANの行進がいまも加速し続けていることを物語っていた。

曲づくりの到達点『顔』



本編の最後に披露されたのは『顔』。
「飽きっぽい性格だった」コヤマが音楽をはじめたきっかけは、はじめて人前で歌ってほめられたことだったという。「最初はもっとほめられたい、人に負けたくないと思ってバンドをやってきた」が、そのうちに「世界中に良い曲をつくる人間がこんなにいるなら、自分なんかが曲をつくって何になるんだろう」と考えるように。そんなコヤマにとっての曲づくりのひとつの到達点という1曲を一言ひとこと噛みしめるように歌う。



歌い終わると客席に向かって一礼。透明で温かな余韻を残してCIVILIANの3人はステージを後にした。

ぜいたくで上質な『紫陽花』のコラボレーション



アンコールでは再び中田が登場。「ペアルックは初めて」という中田に少年のような笑顔で応えるコヤマ。リスペクトする先輩との会話に会場は笑いに包まれる。子どもの頃にオリジナルRPGを考えていたという意外な共通点も。
アコースティックセットで歌われたのは椿屋四重奏の『紫陽花』。交互にマイクを取りハモる2人。ぜいたくで上質な時間が流れていく。



アンコールでのスペシャルなコラボレーションはその場に集ったファンにとって最高のプレゼントとなった。
最後にCIVILIANの3人による『メシア』で締めくくり『INCIDENT619 vol.11』は終了した。
『INCIDENT619』は『vol.12』(名古屋・5月18日)でさユり、『vol.13』(大阪・5月25日)ではGARNiDELiAをゲストに迎えて開催される。
メジャーデビュー後加速度的に進化するバンドのアンサンブルと、この日中田裕二とのコラボを通じて垣間見えたCIVILIANというバンドの持つ豊かな可能性。一期一会の出会いを重ねながら、まだ見ぬ扉を開くCIVILIANのこれからに期待したい。


TEXT:石河コウヘイ
PHOTO:高田真希子

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