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失恋の涙をそっとふいてくれるback number インディーズ期の応援歌

群馬初の3ピースロックバンド、back numberがインディーズ時代に出していた『春を歌にして』という楽曲について!

"back number"って誰?


群馬初の3ピースロックバンド、その名もback number。

名前の由来は、「付き合っていた女性をバンドマンにとられた事が過去にあった。振られた自分は彼女にとって、back number(型遅れ)だから」というボーカル担当の清水依与吏の“思い”から付けられている。

そんな彼らが奏でる音楽と歌詞には、ものすごい特徴がある。

自分の事だと錯覚させられる

詩的でありながら、飾らないありのままの言葉で綴った感傷的な世界観。そして、涙腺を刺激する聴者を魅了する美しいメロディー。

言いたいことをそのまま歌に乗せる彼らの音楽は、聞いている者に「自分の気持ちを歌っている」という錯覚を起こさせる力がある。

そんな力を持つback numberが世に送る楽曲『春を歌にして』は、彼らのインディーズ時期のミニアルバム『逃した魚』に収録された代表曲の一つである。

恋の痛みに触れている

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並木道のやわらかい風はあなたの手のひらみたいに
僕の左頬を優しく撫でて 甘い匂い残して消えてゆく
さよなら 二人で言い合って
それで一体何が終わったの?
この想いと伝えたい言葉が
行き場を失くしただけでしょう
≪春を歌にして 歌詞より抜粋≫
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この曲の良さは、聞けば聞くほどしっとりと胸に突き刺さるところにある。それは、歌詞に印象的な言葉が多いのも一つの要因かもしれない。

例えば「春を音にしたような声」と言われてもどんな声?と聞いている者は思うだろう。

しかし、はっきりと表されていない言葉だからこそ、不思議と自分の中の思い出と重なる力がこの曲にはある。何度も聞いてしまうのも、季節が巡る度に感じた恋の痛みに触れるから。

清水依与吏の経験からできた歌


耳に残るメロディでありながら、決してポジティブな内容とはいえないこの曲。それもそのはず。

ボーカルで作詞の清水が、付き合っていた女性と別れた時期にどんな音楽を聴いても心に染みない、と思った経験から、一年以上かけて作り上げた曲なのだから。

その為、決して明るいとは言えない内容となっているが、だからこそ、失恋してしまった時に、声をかけて慰めるでもなくそっと隣にいてくれるタイプの、恋の応援歌となっていると言える。それをよく表しているのは終盤に入ってから。

最後まで聞いた時、この曲の失恋への区切り方に気付くだろう。

そんな彼らが5月27日、今年第2弾となるニューシングル『sister』をリリースした。『春を歌にして』とはまたタイプの違う、一生懸命に働く人を応援する真っ直ぐな楽曲となっている。



簡単な応援歌では心動かなくなった人、ぜひback numberをお試しあれ。

TEXT 空屋まひろ

Vocal & Guitar : 清水依与吏(シミズイヨリ)  Bass : 小島和也(コジマカズヤ) Drums : 栗原寿(クリハラヒサシ) 2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。 幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。 デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待でき···

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