1. 歌詞検索UtaTen
  2. コラム&特集
  3. バンド
  4. RADWIMPS

映画「君の名は。」を見るなら知っておきたい、RADWIMPS「前前前世」の全全全部!

映画「君の名は。」を見るなら是非とも知っておきたいRADWIMPS「前前前世」のヒミツをまとめます!

2016年8月26日(金)公開のアニメーション映画「君の名は。」。主題歌から劇伴に至るまで劇中の全ての音楽を務めるのは、ロックバンドRADWIMPSです。

主題歌は4曲ありますが、その中でも予告映像で用いられ、純粋なロックサウンドが生み出す疾走感とキャッチーなメロディで多大なる人気を獲得したのが「前前前世」。そこでここでは、映画を見るなら是非とも知っておきたい「前前前世」のヒミツをまとめます!

真っ直ぐなギターロックが彩る青春の物語――予告編だけでかっこいい!

こちらが、「前前前世」が全面的に用いられた予告編です。


学生の少年・少女を主人公にした本作。青春の物語を鮮やかに彩る主題歌に選ばれた楽曲として相応しい、疾走感あふれる内容に仕上がっていることが、この予告編だけでも分かることかと思います。

作詞作曲を手がけた野田洋次郎(Vo)も、「君の名は。」公式サイトにて、以下のようなコメントを綴っています。

ど真ん中を真っすぐに突き進む—この映画から強く受けた印象です。主題歌4曲全てがラブソング。いつもは、つい逃げがちな性格で、ここまでストレートに表現してしまうと恥ずかしさが出てしまい、別の方向性や受け止められ方を求めてしまうんです。

だから「恋」をこんなに真っ正面に表現したこと自体、本当に珍しいこと。今回も最初はどこか無意識な逃げがあって、新海監督はその部分を見逃さなかった。「とにかくこの物語が貫こうとしているど真ん中を全力で歌って欲しい」と。

だからこそ、踏み込めた。
(映画『君の名は。』公式サイト)

ストレートな歌詞に込められた、物語と思い。そして密接なコラボレーションの源泉とは

「ど真ん中を歌った」ということですが、それでも野田洋次郎らしい独特な物語の紡ぎ方がこの楽曲でもされているのは事実。そんな歌詞と、そこに描かれている物語を知れば、より映画にも引きこまれて楽しむことができるはず。

例えばBメロ。不思議な比喩表現が多く用いられている箇所です。

前前前世(movie ver.) 歌詞



君の髪や瞳だけで胸が痛いよ
同じ時を吸い込んで離したくないよ
遥か昔から知るその声に
生まれてはじめて何を言えばいい

ここに関しても、すでに様々な解釈があります。

気になるのは「遥か昔から知るその声」というフレーズである。まるで、僕と君はずっと違う時間軸が生きてきたかのような書き方である。

そして、違う時間軸を行き来してきた果てに、ようやく僕と君は出会うことができて、今ようやく「同じ時」を生きることができたんだ、と言わんばかりのフレーズである。

この辺のフレーズは、初期の新海誠の映画のモチーフとすごく親和している。

「ほしのこえ」や「秒速5センチメートル」の映画は僕と君の心の距離を、宇宙や踏み切りなんかをモチーフにして描いた作品なのだが、この歌では「時間軸」という比喩を用いることで、僕と君の心の距離を描いているような感じがする。

つまり、違う時間軸で生きてきたようなフレーズを並べているのは、僕と君の心の距離の近さを表現するためのひとつのレトリックというわけである。

巡り会うまでの遠さを強調することで、今の僕と君の心の近さを歌うわけだ。

(RADWIMPS「前前前世」の歌詞の意味は?解釈と考察!新海誠映画の主題歌に起用された理由とは?)

過去作品も含めて、新海誠監督が生み出すものに寄り添い、シンクロを起こした末に生み出された傑作ということには間違いなさそうですね。RADWIMPSメンバーも実際、監督と作品の世界観にはどっぷり浸かって制作したとコメントしています。

この1年間、僕たちはひと足先に『君の名は。』の世界にどっぷりと浸かることになりました。おそらくすべてのシーンの、すべての台詞が今は言えると思います。
(『君の名は。』音楽をRADWIMPS(ラッドウィンプス)が制作! | アニメイトタイムズ)

監督や主役声優・神木隆之介さんも絶賛

そもそも今回のコラボレーションはどのようにして実現したのでしょうか。それは映画にどのような影響を与えたのでしょうか。新海誠監督や主役の声優を務めた神木隆之介さんは、以下のようなコメントをしています。

■新海誠監督コメント
誰に音楽をやってほしいかと問われた時、実現の可能性を考えもせずRADWIMPSが好きだと答えました。その後、洋次郎さんにお会いする機会に恵まれ、正式に一緒にやろうと決まった時から今のこの瞬間まで、ずっと夢を見ているように幸せです。

RADWIMPSの作り出す楽曲群は10年前から常に新しく、音楽の最前線です。歌詞には「日本語はこんなに自由で豊かなんだ」という驚きが常にあります。最初の1曲として『前前前世』を受け取ったのはもう1年以上も前ですが、その日の天気も興奮も覚えています。

部屋に座ったままではとても聴けず、外に出て歩きながら聴き、雨が降ってきても繰り返し聴き続けました。まさに映画に捧げられた曲で、胸が詰まりました。
(『君の名は。』音楽をRADWIMPS(ラッドウィンプス)が制作! | アニメイトタイムズ)

■神木隆之介さんコメント(主人公・立花瀧役)
「前前前世」を初めて聴いた時、これまで感じた事のない衝撃を受け鳥肌が立ち、自分の中で「君の名は。」の世界観が更に鮮やかになりました。

RADWIMPSさんの素敵な曲を聴きながら、これから始まる声録りに向けて更に気合が入りました。
(『君の名は。』音楽をRADWIMPS(ラッドウィンプス)が制作! | アニメイトタイムズ)

大絶賛の嵐ですね。深くシンクロする今回のコラボレーションに、ますます納得がいきます。

名曲には名カバーの原則…前前前世も例外ではないかも

いつだって、名曲にはたくさんのカバーが登場するものですが、この曲もその1つになるかもしれません。

執筆時現在、まだ映画の公開もされていませんが、すでにヲタ芸動画が上がっており、コメント欄では「ヲタ芸の印象が180度変わった」「綺麗!感動した!」「涙でてきた」など絶賛の声が多数見られます。

綺麗な楽曲と美しいパフォーマンス…やはりこの曲も名曲入り間違いなしなのでしょう。



楽曲単体でも素晴らしく、映画とのコラボレーションという意味でも非常に素敵な楽曲です。映画を見る際は、是非この「前前前世」を中心に、RADWIMPSが手がけた音楽にも耳を澄ませながら楽しんでみてください。きっと、よりその世界観に感動できるはずです。


野田洋次郎(vo/gt/pf)、桑原彰(Gt)、武田祐介(ba) (山口智史(Dr)は活動休止中) 2001年結成、2005年メジャーデビュー。 ジャンルという既存の枠組みに捉われない音楽性、恋愛から死生観までを哲学的に、情緒的に描いた歌詞で、思春期を過ごす世代を中心に幅広い層に大きな支持を受けている。···

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約