フジファブリック志村は何を考え生きていた? 名曲『夜明けのBEAT』から読み解く

2001年に結成されメンバーの入れ替わり、ボーカル志村の死を乗り越え今なお精力的な活動を続けるフジファブリック。

2017年3月31日


この記事の目次
  1. ・フジファブリック 最新情報
  2. ・番組詳細
  3. ・Live
  4. ・Release
  5. ・フジファブリック Profile


2001年に結成されメンバーの入れ替わり、ボーカル志村の死を乗り越え今なお精力的な活動を続けるフジファブリック

ロックというジャンルを基盤に良質なサウンドを作り続ける。どんなアプローチから作曲していようとも、メロディの心地よさが光続ける。そんなフジファブリックを語る上で欠かせないのはやはり志村の存在だ。多くのファンに惜しまれながら、彼は2009年にこの世を去ってしまった。

存在しているだけで人を惹きつけられるというのは一流のアーティストの証明であり、志村はそれに該当する。彼が抜けたフジファブリックは良くも悪くも変わってしまった。

志村がいた当時の曲を奏でたとしても、彼がいるといないのでは曲が持つ世界観自体が変わる。それほど影響力のある彼は何を考え、何に主軸を置いて生きていたのだろう。本人の口からはもう聞くことはできない。
自らの思考が歌詞に表れるのがアーティストだ。言ってしまえば彼が残した歌詞は遺言に当たる。今回は、人気ドラマ「モテキ」の主題歌にもなった「夜明けのBEAT」を通して、29年という太く短い彼の半生を解き明かしてみたい。



“半分の事で良いから君を教えておくれ
些細な事で良いから まずはそこから始めよう”



人は理解できないものに出会った時、考えるのを止めるか必死に理解しようとするかどちらかを選択している。
「半分の事で良いから君を教えておくれ」その歌詞からもわかるように志村は間違いなく後者なのだ。いつだって踏み出すことで人生を切り開いてきたのだろう。その生き方が彼の血となり肉となり、彼の言葉に重みが増す理由だ。

どこかのバンドが志村と似たような歌詞を書いているのかもしれない。しかしながら、たとえそれが同じ字面だとしても決して同じ歌詞ではない。そこに人生が宿っているかどうかでその意味は大きく変わるのだ。疑問と真っ向勝負をしてきた志村が書く歌詞には明らかに個性が宿っている。

後半の「些細なことで良いからまずはそこから始めよう」という歌詞から、彼が「初動」を大切に考えていたと読み取れる。「心が掌握される出来事が起これば、自らもすぐに行動してみる」これが彼の生き方の指針なのではないだろうか。


“ふしだらな夜も良いのさ たまにゃ何かを吐き出そう
街中に走る車の音がなんだか耳障り”



彼は「ふしだらな夜」でさえ良しとして受け取る。マイナスさえも前向きに受け取ろうとする器量が、多くのリスナーの心を惹きつける理由なのである。
鬱積した想いを夜が吐き出し、朝が迎えにくる。この朝と夜は彼の心と解釈すれば問題なさそうだ。街中に走る車の音は彼の心にあるノイズであり、そのノイズを洗い流すのは「夜明けのBEAT」なのだ。それは、次に出てくる歌詞からも理解が出来るはずだ。


“バクバク鳴ってる鼓動 旅の始まりの合図さ
これから待ってる世界 僕の胸は踊らされる”



好奇心に溢れ行動へと移す彼の鼓動はバクバクと鳴っている。これから何が起きるのか、その想像を彼は存分に楽しむ。ここでの「踊らされる」という言葉はタイトルの夜明けのBEATと掛かっている。夜明けを想像するバクバクした鼓動がBEATとなって志村を踊らせているのだ。

どんな出来事が起ころうと、ただ素直に楽しく踊ろうとする。その心の持ち方がアーティスト志村を形成したといっても過言ではないはずだ。
自らの鼓動の高まりに従い、長いとは言えない生涯を一直線に駆け抜けた彼の存在は廃れることはない。

様々な死因が囁かれる志村、その心中を察するためにも彼の心とも言える歌詞を覗いた。精魂を込めて書いた夜明けのBEATの歌詞から彼が初動を大切にしていたのが伝わった。

疑問を疑問のまま終わらせず取っ組み合う勇気は時にノイズを作るが、同時にバクバクと鼓動を高鳴らすのだ。彼が残した言葉は、いつまでも踊り続ける。



TEXT:笹谷創(http://sasaworks1990.hatenablog.com/

フジファブリック 最新情報

番組詳細

6/18(日) 午後4:30~4:40
Eテレ:新番組 『メディアタイムズ』 エピソード0「動画クリエイター」
番組HP:http://www.nhk.or.jp/sougou/times/
※レギュラー放送開始は、 Eテレ 10/12から 毎週木曜 午前9:25~9:35

小中学生向けメディア・リテラシー新番組、舞台は、 映像制作会社「メディアタイムズ」!
出演は、高杉真宙、鈴木砂羽、古舘寛治、芦田愛菜の4人。
実力派俳優が、 全国の小中学生に向けて、 さまざまなメディアをどう読み解けばいいのか、どう使いこなせばいいのかをドラマで伝えます。
オープニングテーマは、若い世代を中心に人気のバンド、フジファブリックが、 オリジナル曲を書き下ろし。
脚本はヨーロッパ企画の大歳倫弘。 10月からのレギュラー放送にさきがけた、6/18放送の「エピソード0」
のテーマは、小中学生に人気の職業「動画クリエイター」。人気動画クリエイター、くまみき、Masuoの動
画制作のねらいや工夫などを紹介します。 放送後は番組HPでまるごと視聴可能です。

【出演者】
ディレクター・安達コーヘイ/高杉真宙
プロデューサー・里見キョウコ/鈴木砂羽
編集担当・後藤ヒロノブ/古舘寛治 ( ※「 舘」 は外字の舎官)
後藤の娘・後藤リカ/芦田愛菜

【楽曲情報】
◎オープニングテーマ
「1/365」 フジファブリック
作詞・作曲 加藤慎一

【タイトル映像制作】
林響太朗・いよりさき( DRAWING AND MANUAL)

【脚本】
大歳倫弘(ヨーロッパ企画)

Live

「フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017」
2017.06.26(月)大阪・Zepp Osaka Bayside (w/Perfume)
2017.06.30(金)東京・Zepp DiverCity TOKYO (w/UNISON SQUARE GARDEN)
2017.07.01(土)東京・Zepp DiverCity TOKYO (w/ハナレグミwithフジファブリック)
※スタンディング/2F指定席 \5,400(税込)+1Drink代別途 一般発売5/20(土)

2017.07.16 (SUN)東京都 クラブeX
「ぴあ presents STAND ALONE Vol.5 supported by uP!!!」
※山内総一郎が弾き語りで出演
・「STAND ALONE」公式サイト http://www.standalone.me/

2017.07.22 (SAT)東京都 渋谷 CLUB QUATTRO
cat fish label presents「AFTER BALLET」
※山内総一郎が弾き語りで出演
・SPARTA LOCALS公式サイト http://www.spartalocals.net

2017.08.06 (SUN)茨城県 国営ひたち海浜公園
rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017
※フジファブリックは8/6(日)に出演。
・「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」公式サイト http://rijfes.jp/

2017.08.12(土)北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO」
※フジファブリックは8/12(土)に出演
・「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO」公式サイト http://rsr.wess.co.jp

2017.08.20 (SUN)山口県 山口きらら博記念公園
「WILD BUNCH FEST.2017」
※フジファブリックは8/20(日)に出演
・「WILD BUNCH FEST.2017」公式サイト http://www.wildbunchfest.jp/

2017.08.23 (WED)東京都 恵比寿LIQUIDROOM
FENDER×SMA "SUNBURST SOUL SESSIONS"
※山内総一郎が出演。
・「FENDER×SMA "SUNBURST SOUL SESSIONS"」公式サイト http://sma.co.jp/sss/

2017.09.30 (SAT)静岡県 清水マリンパーク内イベント広場(エスパルスドリームプラザ横)
フジソニック 2017
・「フジソニック 2017」公式サイト http://www.magurockfujisonic.com

「フジファブリック プレミアムアコースティックライブ "FABRIC THEATER 2"」
日時:11/9(木) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都・EX THEATER ROPPONGI
チケット料金:全席指定\5,400(税込)+1Drink代別途
一般発売日:会員限定の為一般発売なし
お問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)
※フジファブリックオフィシャルモバイル会員サイト"FAB CHANNEL"会員限定公演

日時:11/10(金) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都・EX THEATER ROPPONGI
チケット料金:全席指定\5,400(税込)+1Drink代別途
一般発売日:9/30(土)
お問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

日時:11/15(水) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:大阪府・なんばハッチ
チケット料金:全席指定\5,400(税込)+1Drink代別途
一般発売日:会員限定の為一般発売なし
お問い合わせ:YUMEBANCHI 06-6341-3525(平日11:00~19:00)
※フジファブリックオフィシャルモバイル会員サイト"FAB CHANNEL"会員限定公演

日時:11/16(木) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:大阪府・なんばハッチ
チケット料金:全席指定\5,400(税込)+1Drink代別途
一般発売日:9/30(土)
お問い合わせ:YUMEBANCHI 06-6341-3525(平日11:00~19:00)

Release


New Single『カンヌの休日 feat. 山田孝之』Now on sale
ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」オープニングテーマ
1.カンヌの休日 feat. 山田孝之
2.Here
3.カンヌの休日
4.カンヌの休日(Instrumental)
【通常盤】CD AICL-3261 \1,500(tax out)
【初回盤】CD+DVD AICL-3259-60 \1,700(tax out) ※Music Video収録

New Album『STAND!!』Now on sale
1.FREEDOM
2.SUPER!!
3.Green Bird≪ドラマ「となりの関くん」主題歌≫
4.炎の舞
5.have a good time
6.プレリュード
7.COLORS≪minimini TVCMタイアップ曲≫
8.ポラリス≪ TVアニメ『マギ シンドバッドの冒険』エンディングテーマ≫
9.Girl! Girl! Girl! ≪ H.I.S.「台湾キャンペーン」CMソング≫
10.the light
CD AICL-3242 \3,000(tax out)

フジファブリック Profile

2000年、志村正彦(Vo/G)を中心に結成、2004年メジャーデビュー。
「銀河」、「若者のすべて」などの代表曲を送り出し、叙情性と普遍性と変態性が見事に一体化した独特の魅力で評価を得る。

2009年末、志村が急逝。遺された新曲をメンバー3人が完成させる形でリリースしたアルバム『MUSIC』より、「夜明けのBEAT」が「モテキ」TVドラマ版(2010年)主題歌、映画版(2011年)オープニングテーマとして連続起用。

2011年夏、山内総一郎(Vo/G)、金澤ダイスケ(Key)、加藤慎一(B)の3人体制にて新たに始動、アルバム『STAR』を9月リリース。

2012年5月、新体制初のシングル「徒然モノクローム/流線形」リリース。
その後もコンスタントにリリースとツアーを積み重ね、2014年4月にはデビュー10周年の節目を迎え、9月に集大成となるアルバム『LIFE』をリリース。11月には初の日本武道館単独公演を行った。

2015年はコンセプトミニアルバム『BOYS』と『GIRLS』を、2016年12月には2年3か月振りにニューアルバム『STAND!!』をリリースした。

今年2月には俳優・山田孝之をゲストボーカルに招きシングル「カンヌの休日 feat. 山田孝之」をリリースし話題を呼んだ。

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