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宇多田ヒカル「Goodbye Happiness」でサヨナラするものとは?

真夏のような暑さの日があったと思えば、肌寒い雨でじめじめ。なんだか気分もはっきりしないですよね。もうそろそろ、早く夏になればいいなぁなんて思ったりしませんか? こういう時に聴いていただきたいのが、宇多田ヒカルの「Goodbye Happiness」。爽やかな初夏のイメージにぴったりはまる曲です。
この曲『Goodbye Happiness』では、軽やかでポップなメロディーに、人を好きになったあとの、女性の気持ちが変化する様子を鋭くとらえた歌詞が乗せられています。タイトルの「Goodbye Happiness」とはどういう意味なのか?

歌詞をたどりながら、一緒に考えてみましょう。

「君」を知ったことで変わってゆく

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甘いお菓子 消えた跡には
寂しそうな男の子
雲一つ無い summer day
日に焼けた手足 白いワンピースが
汚れようがおかまい無し
無意識の楽園
≪Goodbye Happiness 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞の情景は、まるで映画のように印象的。夏の青い空、お菓子を食べる向かいには、はにかんだ男の子がいる。そのまま彼女は波にたわむれに行き、白いワンピースが汚れるのもかまわずはしゃぐ。

「無意識の楽園」とは、自分では無意識だけれど、まるで楽園のように楽しい様子のことでしょう。この部分が、あとの歌詞の伏線にもなっています。

そして、そんな幸せな夢のような日常は、このあと終わりを告げます。「君」を知ったことによって。

相手を想うコト

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So goodbye loneliness
恋の歌 口ずさんで
あなたの瞳に映る私は笑っているわ
So goodbye happiness
何も知らずにはしゃいでた
あの頃へはもう戻れないね
≪Goodbye Happiness 歌詞より抜粋≫
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孤独にさよならするとは、自分という世界に、相手という存在が現れることです。「わたしは笑った」のではなく、「あなたの瞳に映る私は笑っている」のです。

自分ひとりだけの世界が、ふたりの世界になったこと。無意識の楽園から、あなたという存在を「意識」する世界がはじまったことを、これらの歌詞で表しています。

相手に恋することなく、何も考えずにひとりぶんの世界で遊んでいた時期。それはとても楽しいものだったのでしょう。でも、もう戻れません。

なぜなら、もう相手への思いに気付いてしまったからです。愛されたいと思ってしまったら、今までと同じようには振る舞えません。相手のことを想い、胸苦しい日々を過ごさなければなりませんから。だから、「Goodbye Happiness」です。

この曲のMVは、宇多田ヒカル自身がプレゼンテーションしています。

おおまかにいうと、一人暮らしの女性のワンルームを舞台に、色々な仕掛けが繰り出されるのですが、「過ぎ去りしdays~」と過去のことを歌う場面で、自身の「Automatic」のMVに出てきた黄色いソファが登場したり、くまが満載だったりと楽しいので、ご覧になることをおすすめします。

それと、このMVは、ぜひ最後までみてくださいね。

Goodbye Happiness 歌詞





TEXT 毛布

シンガー・ソングライター 1983年1月19日生まれ 1998年12月9日にリリースされたデビューシングル『Automatic/time will tell』はダブルミリオンセールスを記録、15歳にして一躍トップアーティストの仲間入りを果たす。そのわずか数か月後にリリースされたファーストアルバム『First Love』はCD···

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