1. ZARD坂井泉水さんの「あの微笑み」の向こう側

ZARD坂井泉水さんの「あの微笑み」の向こう側

彼女が亡くなってからもう10年が経つ。ZARD坂井泉水。彼女の歌はどんなに月日が経っても沢山の人に愛されている。その多くは時代の流れに沿った歌ではなく、本来人間が産まれもった孤独であったり寂しさ、誰かを愛しく思う気持ちをフォーカスした曲である為、幅広い世代に好まれ受け継がれてきた。

2017年9月1日


この記事の目次
  1. ・ZARDの歌「負けないで」
  2. ・ZARD坂井泉水はどこへ向かうつもりだったのか
有名な曲に「負けないで」があるが、毎年夏になると応援ソングとして必ず1度は耳にしているのではないだろうか。ZARDの歌は弱くなりかけた気持ちに寄り添い励ましてくれる曲がとても多い。

ZARDの歌「負けないで」



――――
25時 砂の上に車を止めて
語り明かしたあの夏
ぬるいコーラしかなくても
夢だけで楽しかった
思い出して・・・
つまづいた時には 電話をしてね
――――

彼女は夏がとても好きだったんだと思う。所属事務所の戦略によるものなのか、ほとんどメディアに出る事がなかった為、プライベートな事もあまり取り上げられなかったが、過去の作品を思い出すと、夏をイメージした歌がいくつかある。アニメ名探偵コナンの映画主題歌になった「夏を待つセイルのように」は、ダイレクトにタイトルに夏が入っているし、6枚目のアルバムにある「ハイヒール脱ぎ捨てて」の中の歌詞には「青い海、白いTシャツ、ブルージーンズ」とあり、こちらも夏を連想出来る。

「25時砂の上」、おそらく海辺の砂浜。缶ビールではなく、ぬるいコーラの表現が彼女の優しさを表してはいないだろうか。夢見る若者達、まだビールも飲めない年代の若者達へエールが送られる。


――――
あきらめを手にしないで
都会がくれた ポーカface
海に捨ててしまおう
あの微笑みを忘れないで いつも輝いてたい
心の冬にさよならして
走り出そう 新しい明日へ
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「負けないで」「あきらめないで」。何故こんなにも彼女の歌は誰かを想う気持ちで溢れているのか。それは彼女も同じように夢を追い様々な試練をくぐり抜けて来たからか。「都会がくれたポーカface」は、きっと彼女自身の事でもあるはずだ。

最低限見ることのできたCDジャケットの彼女の表情は、いつも控えめではにかんだような、遠慮がちな笑顔。でも本当は夏が大好きでいつでも走っていたんだろうな。新しい明日の為に。


――――
Open your heart ひたむきな
あなたの瞳が好きだった
孤独な時間抱きしめて
人は大人になるから
あの微笑みを忘れないで いつも輝いてたい
もう何も迷うことなく
走り出そう 新しい明日へ
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大切に選ぶように出て来た言葉ほど胸をうつものはない。彼女が亡くなってしまってからの10年間、孤独と戦う若者達は以前よりも明らかに増えている。いや若者だけではないかもしれない。在り来たりな考えだが、もし今現在リアルタイムで彼女の歌に触れる事が出来ていたら、世の中は少し変わっていたんじゃないだろうか。「あなたの瞳が好きだった」

ZARD坂井泉水はどこへ向かうつもりだったのか

もうその時から遠くから私達を見つめていたのかな。そしてどこへ向かうつもりだったのだろうか。ZARD坂井泉水はもう新しい明日へ辿り着いているのではないかと私は思う。

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