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黄昏を遊ぶ猫 東京スカパラダイスオーケストラ

1950年代のジャマイカで生まれた音楽ジャンル「スカ」は、裏打ちを強調した音楽でありアメリカのR&Bの影響を受けて誕生した。一口にスカと言っても、「オーセンティックスカ」や「スカパンク」などのジャンルがある。別ジャンルであろうとスカの要素を取り入れているバンドも少なくない。
日本のスカバンドといえば、まず頭に浮かぶのは「東京スカパラダイスオーケストラ」だろう。

2017年には都営大江戸線を貸し切りライブを行うなど、周囲を驚かす動きを見せてくれている。

常に新しい刺激を求め変化を恐れない彼らはこれまでに、奥田民生・甲本ヒロト・椎名林檎・charaなど第一線で活躍するアーティストとコラボを果たしてきた。

スカというジャンルは自然と身体が動きだすという音楽の本質を持っている。

様々なゲストを迎えているスカパラは、どんなアーティストとコラボレーションをしようとその本質を崩さず、上質なスカ音楽に変換してしまう。

あるCMではさかなクンや志村けんなどとコラボをしている。普段はアーティストとして活動しているわけではない彼らの新たな一面を見事に見出した。

ゲストそのものが凄いのはもちろんだが、これもスカパラという土台があってこそなのだ。

スカパラは媚を売った音楽をせずにどのアーティストをも映えさせる、稀有なバンドだ。

今回はEGO-WRAPPIN’の中納良恵を迎え入れた「黄昏を遊ぶ猫」を紹介し、彼らが掲げる「トーキョー・スカ」に込められた意味を探ってみたい。



東京スカパラダイスオーケストラ「黄昏を遊ぶ猫」



“黄昏を遊ぶ猫 晴れた日の蒸発で
去年までは無邪気に 笑っていたけれど
地球儀を廻してみても 世界は空回りで
こんなことは許されないから 誰か助けにきて”


作詞を担当したのはサックスとフルートを担当している谷中敦だ。

タイトルにもなっている「黄昏を遊ぶ猫」という歌詞は、同楽曲のゲストであるEGO-WRAPPIN’の中納良恵そのものを表していると思わされてしまう。

中納良恵は可愛らしさに妖艶さ、空虚な雰囲気を楽しむ独特な感性を持つ。

それらを端的に表した「黄昏を遊ぶ猫」という言葉を採用した彼らはやはり一流のクリエイターだ。

スカは踊れる音楽であるがゆえに歌詞が注目されない傾向にあるが、冒頭の一節だけでスカパラがハイセンスであると確信にいたれる。

“傾いたテーブルに 転がったビー玉も
謎めいた小説の難解なエピローグ
不条理な悲しみよ”


東京、ひいては日本は一般的に「加工」が得意な国といわれる。取り入れたものを改良し、より純度が高いものを作り出す。

彼らはその柔軟性と革新性を意識しているはずだ。また、東京には雑多な文化が潜んでいる。

昔ながらの下町に巨大なビル群、それら一つひとつが東京を作り上げている。

その多様性のある東京の姿からヒントを得て、彼らは「トーキョースカ」と標榜しているのだ。

ジャンルの垣根を越えたアーティストとのコラボはその一つの顕れであり、確実にスカの幅を広げいている。

唯一無二の音楽

“透明な幸せは割れると危険物で
転がったビー玉は地球とは関係ない
大切にしてた猫 どうか帰ってきて”


大人が憧れる大人、それが東京スカパラダイスオーケストラだ。

現在も精力的にライブ活動を続けるスカパラが結成されたのは1985年で、結成当時は他の誰かがやらないことを真面目に追求していたという。

常に面白い切り口を持ち、結果的にスカというジャンルを日本に知らしめてくれた。

唯一無二のジャンル「トーキョー・スカ」を作り出したスカパラは、身体だけではなく心も踊らせてくれる。

TEXT:笹谷創

ジャマイカ生まれのスカという音楽を、自ら演奏する楽曲は"トーキョースカ"と称して独自のジャンルを築き上げ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米と世界を股にかけ活躍する大所帯スカバンド。 アメリカ最大のフェスティバル”Coachella Music Festival”では日本人バンド初となるメインステージ···

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