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【インタビュー】劣等感を感じる日々のMOSHIMO。1stフルアルバム『圧倒的少女漫画ストーリー』でスカッとする! (1/2)

“女心の光と闇"を独特の語感でカラフルに描かれた歌詞と、キュートでパワフルな歌声、シンプルに心を揺さぶるポップなロックテイストを軸にしたサウンドが今若者から支持を得ているMOSHIMO。彼女たちが3/21にリリースした1stアルバム『圧倒的少女漫画ストーリー』について歌詞の視点から詳しく紐解いていきます!

上手くいかない恋愛について素直に書いたアルバム

MOSHIMO「圧倒的少女漫画ストーリー」MV




──今回1stフルアルバムのリリースとなりましたが、デビューからを振り返ってみてこのリリース間についてはいかがですか?

一瀬貴之(以下 一瀬):結構間髪入れずにライブとリリースとやってきた感覚ですね。

岩淵紗貴(以下 岩淵):『命短し恋せよ乙女』の後にミニアルバム出して、その後すぐにE.P出して、その間にツアーを挟んでいたのですぐに制作に入って、何かとバタバタしてたなぁっていう印象が。

──ツアー中には楽曲の制作はされない方針?

一瀬:本当はしたほうがいいですけどね(笑)、ツアーに行くときはツアーに集中して、曲作るときは曲作りに集中するっていう感覚です。

──今回14曲収録されたボリューミーな内容になっていますが、収録曲を選ばれる際に意識したテーマ性があったりしたんですか?

岩淵:アルバムからMOSHIMOの事を知ってくれる人も多いと思うので、MOSHIMOのサウンドとか思考的なところ、恋愛が上手くいかない自分の気持ちを素直に書けるアルバムにしたいと思って作り始めたアルバムです。リード曲の『圧倒的少女漫画ストーリー』は入れようって最初から決まっていました。

──では『圧倒的少女漫画ストーリー』は新曲の中でも始めの方に出来ていた曲だったんですか。

岩淵:メロディーは出来ていたんですけど、出来上がったのはむしろ後の方でした。もともとアルバムの最後に入れる曲のつもりだったんですけど、一瀬と一緒に作っていくうちにどんどん良くなっていって。

──ネコ科の動物に関連がある曲が多いですね、何か理由が?

岩淵:私が本当に気まぐれで猫っぽいところがあるからかな?

一瀬:ことわざをもじったりすることが多かったんですけど、たまたまそういうことわざを選んだのもあるし、動物の特性から歌詞にインスピレーションを得たりもしてますね。

──今年の初めにさせていただいた前回のインタビューでは、昨年悔しいことがたくさんあって、ということを伺いましたが、2018年が始まって3ヶ月経って消化できてきた部分や先に進めたと感じる部分っていうのはありましたか?

岩淵:悔しいというか、日々悶々とすることはむしろ増していて(笑)、でも2018年はそれを4人で笑顔で吹き飛ばしながら前進できる1年にしたいなって思っています。

一瀬:どの仕事も学校生活だったりも、嫌なことの方が多いと思うんです。でも9割大変でも1割良いことがあればやっていけるのかなって。

本多響平(以下 本多):僕も割とポジティブにとらえる方なので、嫌なことがあってもあえて“面白くなってきたぜ!"って自分の中で思うようにすると“っしゃー!頑張るぞ!"ってなってくるんですよね(笑)。

宮原颯(以下 宮原):そうですね、嫌なことありますけど、やっぱりライブでそういうこと全部忘れられる時間があるのでそれはすごく幸せだと思ってます。なのでこれからもたくさん、思いっきりライブをやっていきたいなって思います!

──MOSHIMOさんは結構激しいライブをされるようですね、印象と違って少し驚きました…(笑)。

全員:(笑)

岩淵『猫かぶる』でヘドバンとかしちゃったりするから、初めてライブを見てくれる人は割とびっくりされます(笑)。
紅一点なので姫さまバンドみたいな見られ方をすることもあるんですけど、「いくぞオルァ!!!」とか言ってるんで以外と親しみやすかったって言っていただくこともあります(笑)。

可愛い子が出歩いたらモテてしょうがない!

命短し恋せよ乙女 MV




──『命短し恋せよ乙女』の「始まりは、そう…ABC」はかなりのパンチラインだったかと思いますが、今回収録されている新作の中で自分的にヒットしたフレーズをピックアップしてご紹介いただけたらと思います。

一瀬:僕は『可愛い子には旅をさせるな』っていう曲の「どうせ私なんてモテないのよ」ですね。嫌なことをポジティブに捉えてるというか、開き直っているところがMOSHIMOらしいというか、

岩淵:らしいなって思います。

──感情的に歌われているサビが特にいいですよね。

一瀬:一番気をつけてたもんね!

岩淵:これはハモりなしでシングル一本でその時の叫びを詰め込もうと思って(笑)。学生の感覚でいうと、どんなに勉強頑張ってもめちゃくちゃ頭のいいあいつに勝てないっていうような、その感じ。



──『可愛い子には旅をさせるな』というタイトルは、どのように生まれたんですか?

一瀬:“可愛い子には旅をさせよ"っていうことわざがあるじゃないですか、それは経験を積ませろっていう意味だと思うんですけど、それを現代の子達の感覚に変えると、可愛い子が出歩いたらモテてしょうがないし一極集中するから、“可愛いあなたはそんなに出歩いて私の活躍の場まで奪わないでよ"っていう気持ちかなと思って作った曲です。(笑)

──2番のサビでは「可愛い子と旅に出かけよう」とありますが、ここは主人公にどんな心境の変化が?

岩淵:女の子って群れるじゃないですか、集団とか雰囲気とかって冷静に見ると女の子にとっては人としてのステータスなんですよ、群れから1人離れるのは怖いし。集団の中で生きていくしかどうしようもないっていう女社会みたいなものってあるじゃないですか。この曲は私の“常に1番にはなれない"っていう気持ちから書いた曲で、どこの社会にいても1番ではなくて、壊すことも逆らうこともできずに進むしかないっていう意味を込めて書いています。「可愛い子と旅に出かけよう」は、1番だと思うこのことを嫌いなわけでもなく、その子に悪気があるとかではないけど、自分には勝ち目がないっていう不甲斐なさから生まれるスパイラルの一環であるフレーズですね。

──すごくわかります。

一瀬:俺もものすごく共感しました。男の人もあると思うんですよね、能力とかで敵わないなって思う人が同じ社会にいることって。そういう時に元気が出る曲だと思います。

──個人的にはこの曲の後に『圧倒的少女漫画ストーリー』を聴いて妄想だとしてもスッキリしたい感覚になりました。今の収録順っていうのは何を一番大事にしながら決められ案ですか?

一瀬:作曲者ってエゴが入っちゃうから、客観的に聴けるドラムのきょうへいが考えてくれました。やってもらって岩淵や僕には考えつかない曲順だったので、新しい才能だったなって思いました。

本多:あまり深く考えないということと、曲の繋がりの部分を一番意識して決めました。曲数も多いので、どれだけすっきり次の曲に入れるかっていうところをポイントにしました。

本多の経験した幸せな15分…



──それでは続いて本多さんのピックアップフレーズを。

本多:僕は、『15分』のサビのド頭、「バイト帰り君と帰る毎回の15分 ただの15分 それで十分」です。僕も高校の頃に経験があって、部活帰りに付き合っていない好きだった女の子と待ち合わせして、本当にリアル15分くらいの道のりを遠回りしながら帰るっていう、本当にそれで十分なんですよ!学校で話せなくても、15分だけ一緒にいられれば幸せなんですよね。だから、ただただ共感するフレーズです。

一瀬:甘酸っぱいね〜。

──かなり良い仲だったのではないですか?

本多:その彼女はソフトボール部のマネージャーだったんですけど、ソフトボール部は結構厳しくて僕は帰れるまで待つことが多かったんです。でもその待っている時間も楽しくて、ワクワクしながら待っていたのを思い出します。

──確かに。何するわけではないけどただ一緒に歩く時間、どんな感覚で過ごしていたか思い出しますね。『15分』の音に関しては、どなたの好みが反映されてるんですか?

一瀬:これは僕です、こういう曲今までになかったので作ってみたいなと思って。15分っていう大事な一瞬を切り取るにはこういうリッチな音色で特別感を出せるようにと意識しました。

MOSHIMO「15分」MV



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