ゲスの極み乙女。のいう『パラレルスペック』の意味



ゲスの極み乙女。と言いながら大してゲスな歌じゃねーだろ!というゲスの極み乙女。
そう、このバンドは案外ゲスではない。だからギャップでウケている。

悔しいのでマジでゲスっぽい要素を探す。
そして『パラレルスペック』の中でそれを見つける。


“「リアル感の無い歌詞はさ、絶対ウケないのわかってる?」
ハイブランドレンズなしメガネの仏頂面に言われた“


なるほどゲスだ。「ハイブランドレンズなしメガネの仏頂面」「リアル感の無い歌詞はさ、絶対ウケないのわかってる?」なんて言われようものなら、「このゲスめが」とゲスな言葉をぶん投げたくなるだろう。この表現は見事だ。


“ライのライライライ
今日もゲスな歌詞を歌うのには
ライのライライライ
特に理由なんて必要ない“


そしてハイ来ました!ゲスの極みが歌う「ゲスな歌詞」いただきましたー!ありあとやっしたー!ってか、これは「ゲスな歌詞を歌う」と言っているだけでここも大してゲスじゃねーだろという。そして「特に理由なんて必要ない」。理由なきゲスなわけだ。

そもそも『パラレルスペック』って何だ?訳すと「平行の仕様」。この意味は何だ。

“あなたの目見て歌っても 跳ね返る視線は何処へやら 
平行な線で分かれてしまう 僕とあなたのパラレルスペック“


ちゃんとご丁寧に歌詞で説明してるじゃねーか!そう、この歌詞どおり、この曲は「平行線のまま交わらない自分と他人の関係」を歌っている。目を見て歌ってるのに聴いてる相手は何処か別の方向見てる!目が合わない!いつまでもお互いの視線が平行!平行な仕様パラレルスペック!

そう、セカオワに声が似てるだの、バンド名が奇をてらってるだけだの、ほないこか関西出身じゃねーのかよ!だの、ラララライ体操のパクリじゃねーか!だの、しょうもない批判を平行線に感じてるわけだ、このバンドは。批判してるお前らから出る言葉のほうがよっぽどゲスじゃねーか!という、もう何か絶対分かりあえないんじゃないかというぐらい、そういう「仕様」に感じるぐらい辟易してる。

“用意周到なアイツが考えたこのゲーム きっと永遠に交わらないパラレルなサイクル”

「用意周到なアイツが考えたこのゲーム」なんじゃないかとすら思ってる。自分の力が及ばないところは相手の仕組んだゲームに感じてるわけだ。「きっと永遠に交わらないパラレルなサイクル」という絶望感。永遠にこの交わらない、分かりえないサイクル=周期は終わらないんじゃねーの?と思ってる。いい感じに絶望してきやがった、さすがゲス!


“雨にまで流されて 影に紛れてたんだよ あなたならあなたなら 聴こえるって信じて
雨にまで騙されて 霞がかかった心を 遠くまで遠くまで 連れて行ってくれよ”


しかしこの歌はサビで「あなたならあなたなら 聴こえるって信じて」と歌う。
「雨」は悲しい気分の象徴だ。悲しい気分に流され、心が影に紛れても、それでも「信じて」歌ってる。心に霧がかかっても遠くまで自分の歌を連れてっていってくれる存在がいると「信じて」る。

このバンドは何だかんだで「信じて」るグループ。だからサビにこの歌詞を持ってくるし、だから多くの人間に支持される。

なんだよ、やっぱりゲスじゃねーじゃねーか!人を信じてるじゃねーか、この野郎!
は、そうかこれは「用意周到なゲスが考えたこのゲーム」だったのかと気づいてハマる。完敗だ畜生!

TEXT:テイキけん

ONE OK ROCKらしいポジティブ…

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