「自分の聴きたい曲を作っている」オカルト部員セプテンバーミーの新曲「幽霊ダイブ」で不思議ワールド炸裂！【UtaTenインタビュー】

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11月18日に3rdミニアルバム「Godspeed you!」をリリースしたセプテンバーミー。

幽霊に恋したという内容のリード曲やオカルト研究部員をイメージしたMVなど、ミニアルバムながらもお楽しみが盛りだくさん！

そんな不思議な世界観を持ったセプテンバーミーにインタビューをしてきました！！

＜セプテンバーミーについて＞

■セプテンバーミーは2012年11月に結成されたそうですが、みなさんの出会いについておしえてください。

土肥：元々前身バンドがあって、それを僕とココナッツ先輩がやっていました。で、当時立川バーベルってライブハウスで対バンをしていたバンドのドラムが岸波だったんで、そこから出会っていった感じですね。

■その時の印象は？
土肥：ドラムはすごい華があったというか、バンドの中でもすごいキャラが際立っていたんで…。

岸波：なんかエヴァみたいな名前って書いてなかったっけ？

土肥：綾波レイみたいだって当時のブログに書いてましたね…(笑)

■では、そこから結成に至るまでは？
ココナッツ：時間空きましたよね。

岸波：前身バンドは何度かメンバーが入れ替わっていて。当時ちょっとだけシンセをやってたので、最初はキーボードで誘われたんですけど断りました(笑)

その後ドラムが抜けた時に改めて声かけてもらって、入ったんです。なので出会ってから結成までは2年くらいかかっています。

■みなさんの音楽のルーツについて教えて下さい。
ココナッツ：バンドとしてはダントツでHi-STANDERDですね。レジェンドなんで。何かしら影響は出ているのかなと思います。音楽を始めたきっかけにもなるので。

岸波：バンドとしてはSHAKALABBITSとかELLEGARDENが今でも憧れの存在なんですけど、個人的な音楽性のルーツとしては洋楽です。
Two Door Cinema Clubっていうバンドでと出会ってから、ドラムに関してはちょっと変わった部分がありますね。

■ドラムを始めるきっかけもそこだったんですか？
岸波：始めるきっかけは全然違うんです。ドラムがやりたくて吹奏楽部に入ったんですけど、打楽器パートにいたんでドラムを叩くことは多くなくて。

ちゃんとバンドとしてドラムやったのは高校1年生で、軽音楽部に入ってからです。

■土肥さんは？
土肥：俺はビートルズですね。

岸波：B’zじゃなかったの…(小声)

土肥：日本だったらB’zです。

■作詞作曲への影響はありますか？
土肥：B’zは唯一無二な感じだし。そんなに受けてはいないと思います！でも好きです、すごく。

■みなさんはオフの時一緒に過ごすことはあるんですか？
岸波：スタジオ練習とかでは集まるけど、そのくらいですね。昔は休みの日にみんなでアウトレットとか行ったよね！

ココナッツ：そういう時もあったねぇ、パチンコ行ったり。

岸波：それは私行ってない…。前はご飯に行ったり飲みに行ったりしてたけど、今は全然余裕がなくて。

土肥：ただでさえ毎日一緒にいるから、休みの日はもう距離置こうって。

岸波：あぁ、そういう感じ？

土肥：俺はね。(笑)　飯とかは一人で行きたいなって。

岸波：これは亀裂入り始めてますよ。

土肥：違うよ、バンドうまくやっていくためのやつですよ！(笑)

■ココナッツ先輩ここまであまり会話に入って来ないですけど、普段からあまり喋らないですか？
ココナッツ：普段っていうのは…人と？

全員：(笑)

■人じゃないものとは喋るんですか！？
岸波：それヤバいですね。

土肥：パチンコ台とよく喋ってる！

ココナッツ：今日の調子どう？って。

岸波：運転中もよく喋ってます。てか叫んでます。

ココナッツ：あんまり…お見せできない姿ですね。無機質なものには短気なんです。

岸波：人には優しいです。

ココナッツ：通信規制とかかかるとすげぇイライラしちゃいますね。渋滞とか遅延とか。

全員：(笑)

■話は変わりますが、何故今回アーティスト写真やMVで制服を着ているのでしょうか。
土肥：制服は今回の『幽霊ダイブ』ってリード曲を作った時に、この曲でMVを作りたいなって思ってて。
構成を考えた時にオカルト研究部員っていう設定がいいなと思ったから、先にまずアー写を撮ったんです。

■それはどこかからインスピレーションを受けたんですか？
土肥：自分は元々オカルトが好きなんですけど、学園ものとか制服ものってある種の憧れがあって。なので割とサクッと幽霊研究部員だなってのは浮かんできました。

岸波：アー写の撮影の時に始めて制服を着たんですけど、着替えは男女別なんで、ウチが後から登場するような形になっちゃったんですよ。

で着替えて行ったら、みんなに「目、見れない…」みたいなリアクションされて超ヘコんで、ずっと怒ってました。距離が近すぎるんで、やっぱくすぐったいみたいな反応だったんですよね。

■女心がわかってないんですね！
土肥：いやぁ、もう何も言葉が出なかったです。

岸波：言葉待ってたわけじゃないですけど、出ないなら出ないで…思い出して超ムカついてきた。

■前作リリースから6月に会場限定のミニアルバムを挟んでいますが、この期間はどんな時間でしたか？
土肥：『NO!NO!NO!』あたりから47都道府県ツアーが始まったんで、めまぐるしい日々を送る中で今回のアルバムのレコーディングだったりジャケ写を描いたり、楽しかったです。まだツアーはやってる途中ですけど。

■印象に残った都道府県はありますか？
ココナッツ：総合部門で言うと、沖縄ですかねぇ。

岸波：私は大分のBitts HALLってところが海のすぐ真横にあって、そこでの打ち上げを海辺でBBQしたんですけど、それが印象的でした。ライブじゃないな。(笑)

土肥：僕は実家が富山県なんですけど、富山でのライブの時に89歳のおばあちゃんと親戚中が見にきてくれて。

俺はそのおばあちゃんにライブ見てもらえるの最後かもしれないなって思ったら感極まって、終わった後に「ばぁちゃんありがとー！！！」って言ったら「ひろちゃん、あんた早くバンドやめられ。」って。(笑)

耳悪くするからバンドやめなって言われてアレッ！？みたいな。(笑)

■今回のジャケットも岸波さんが書かれていると思うんですが、今回イメージしたのは？
岸波：もともと宇宙とか三角とか目をモチーフにしたグッズやジャケットは多いんですけど、今回のは前に作ったiPhoneケースのデザインがしっくりきていたのでそれを元にアレンジしたものにしました。

いつもは手描きなんですけど、今回は前描いたものを取り込んんで編集って形だったんで凄く時間がかかりました。店頭に並ぶ時にことも考えて結構悩みました。

■セプテンバーミーのジャケットやグッズに目や三角の絵が多いのはどうしてなんですか？
岸波：私が元々そういうものを描くのが好きで。土肥のオカルト好きと繋がる部分もあって、そのまま取り入れました。

＜曲作りについて＞
■土肥さんは普段どういった風に曲を作られるんですか？

土肥：僕の場合は曲を先に作って後からメロディーとか歌詞を付ける感じなんですけど、曲を作る時は自分の聴きたい曲を作っています。

■では、今回の「幽霊ダイブ」も幽霊に恋する曲を作ろうと思って出来たものではないんですね！
土肥：そうですね。歌詞は完全最後でした。なんかロマンチックだなぁと思って。幽霊に恋したらどうなるんだろうって。

ミニアルバム＜Godspeed you!について＞
■今回のミニアルバムの収録のエピソードを教えてください！
土肥：大変だったことは47都道府県ツアー中でとにかく時間がなかったんで、移動中の車内でメロディー考えたり歌詞考えたりアレンジ考えたりすることが多くて。

ライブ当日まで歌詞が決まらなかったりってのがあったんで、時間の制約みたいなのが今回すごく辛かったなぁって感じました。

■それでは今回のミニアルバムに収録されている曲の中で好きなフレーズを教えてください！
土肥：俺は全部好きですよ。でもその中でも特に好きなのは「ロックスターに憧れて」ですかね。

この曲はたぶん過去イチ素直な歌詞なんで、好きですけど、いつかは恥ずかしくなっちゃうのかなぁってくらいピュアな歌詞ですね。

岸波：私は「僕らのイノセンス」っていう曲が、意味は現実には考えられないような内容だけど言葉選びがいいと思うのと、歌詞カードを書いている時にこの曲が一番イメージ湧いてきたんで。

Aメロに詰まっている感じが全体的に好きです。

ココナッツ：俺は「ぐらぐら」が一番曲調と相俟って感情移入がしやすいですね。土肥さんのエピソードありきの歌詞になっているんで。

■そのエピソードについて教えてください！
土肥：僕は17の時に高校を中退してこっち出てきたんですよ。出て来る時に「東京と富山をつなぐ新幹線を作ってるんだぞ」って話を両親としていて。

それが今年開通したんですけど、当時は「その頃まで東京にいないしなぁ」って思っていました。

でもたまたま今年の夏に富山へ帰るために乗った新幹線でその時の話を思い出して、この13年間を一気に思い出して電車の中で号泣しちゃったんですよ。

隣にいたサラリーマンに「大丈夫！？」ってティッシュ渡されるぐらい。(笑)で、その後電車内である程度ブァーって書いた歌詞だったんで、すごい13年分の気持ちが詰まってますね。

＜最後に＞
■今後のライブの意気込みをお願いします！

ココナッツ：11月29日の日曜日に東京の新宿LOFTというところでバーステージとホールステージを行き来できるような、僕ら主催の「バーミーフェスvol.2」というイベントを開催します。

それが今回のミニアルバムのレコ発なんで、よかったら来てもらえたらと思います。

土肥：47都道府県ツアーもまだ途中なんですけど、全国各地で知り合った人にも僕たちのホーム新宿LOFTでのライブも見てもらいたいなと思ってます！待ってます！

■UtaTenをご覧の皆さんに一言お願いします！
土肥：じゃあ女性から…

岸波：今回のミニアルバムの歌詞は人との別れについてテーマにしてる曲が多いんですね、なのでUtaTenを見ている皆さんも出会いと別れを、恋愛でも日常でも経験することがあると思うんですけど、それぞれ自分に置き換えてみたら結構当てはまるところがあるんじゃないかなって思います。

私が聞いてても「あるわ〜」って思うことあるんで！

土肥：すげぇ嬉しい、そう言ってもらえると！

岸波：まったりした顔してる(笑)

土肥：しみじみありがとうって思った。女の人はすごい歌詞大事にしてくれるんですね。

岸波：共感できるフレーズが一箇所でもあったらその曲好きになるから。

土肥：やっぱ…女心っていいね。

岸波：いや、さっきまで本当にわかってなかったじゃん！ほんとに〜

全員：(笑)

仲のいい紅一点バンドは見ているだけで楽しくなっちゃいました！

一見不思議な雰囲気のセプテンバーミーですが、インタビューにもあったように出会いや別れについての歌詞が多く、しかも繊細で言い回しがオシャレなんです。

そんなセプテンバーミーの3rdミニアルバム「Godspeed you!」を皆さんも手に取ってみてくださいね！

INTERVEW&TEXT:愛香