ラルク「雪の足跡」で知る、わかりにくい冬の優しさ

暖冬から、本格的な冬へ移った今日この頃。 急に寒くなった今年は、風が一層冷たく感じられる。 それに加えて都内では氷点下を記録、大雪に断水と続けば冬に良いイメージを持てというのは今年も難しそうだ。

2016年2月4日




暖冬から、本格的な冬へ移った今日この頃

急に寒くなった今年は、風が一層冷たく感じられる。それに加えて都内では氷点下を記録、大雪に断水と続けば冬に良いイメージを持てというのは今年も難しそうだ。

他の季節と異なり、良さがわかりにくい冬。しかしL'Arc-en-Ciel11枚目のアルバム「KISS」には、そんな冬の良いところをセレクトして詰め込んだような楽曲がある。それが、このアルバムの最後にひっそりと収録された楽曲『雪の足跡』だ。シンプルな歌詞が特徴のバラードナンバーで、作詞を担当したボーカルのhydeがアルバムの中で好きな楽曲として、この楽曲を上げている。

冷たく、時に人の命も飲み込んでしまうような非情な一面を持つ冬。

この楽曲を聴いた時、見えなかった冬のやさしさに気付く。


L'Arc-en-Ciel「雪の足跡」
――――
吐息がすっと昇って冬めく空溶けだした
澄んだ空気に心は洗われてさかのぼる

立ち止まったり、回り道もしたけど
一つ一つが大切な記憶
今日のように いつの日も君と共に…

――――


ピリッとした冬の空気に、身も縮こまる思いをした人は多いはず。むしろ、寒さが先だって心洗われる気持ちになる前に温かい家へ引っ込んでいることだろう

けれど、その澄んだ空気のおかげで夜、キレイな星空を見ることができる。冷たすぎる気温は体にキツイけれど、吐息が白くなることで自分が息をして生きていることを実感する。雪が積もれば、あたり一面が真っ白になって歩くのに苦労するけれど、振り返ってみるとわかる。立ち止まって回り道をして、それでも一歩ずつ自分の足で歩んできたことを。

そこには、自分の足跡とは別に誰かの足跡もあるかもしれない。一緒にここまで歩んできてくれた大切な人。その軌跡に、改めて込み上げてくる想いに気付くのだ。

“降り出した雪が辺りを染めて”
“僕らをそっと包み込んでゆくよ 優しく”

“君が居たから今でも前を向いて進めるんだ”
“彩る冬を歩いて心からそう思う”



まだまだ、寒い日は続く。雪が辺りを白く染める日は、これからもあることだろう。しかし、もう、冷たいだけとは思わない。

優しく冬に包まれて気付く温かさに、手と手をとって、微笑み合うことができるから。

TEXT:空屋まひろ

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