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楽しい1日の始まりはAqua Timez「決意の朝に」から

1日の始まり、皆さんはどんなテンションですか? 寝起きがよくてしゃっきり目が覚めるという人、逆に低血圧で寝覚めは最悪という人もいるでしょう。 天気に気分が左右される人もいるかもしれません。

1日の始まり、皆さんはどんなテンションですか?

寝起きがよくてしゃっきり目が覚めるという人、逆に低血圧で寝覚めは最悪という人もいるでしょう。天気に気分が左右される人もいるかもしれません。

Aqua Timez、2枚目のシングル『決意の朝に』はそんな1日の始まりのテンションを明るくしてくれるナンバー。宮部みゆき原作のアニメ映画「ブレイブ ストーリー」主題歌で、本作品のあらすじを聞いた後に作詞作曲されている。映画の主題歌だけでなく着うたダウンロードでは120万を突破、Aqua Timezにとっては「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たすことになった記念すべき楽曲ともなった。

ファンタジーな冒険譚である映画に合わせ、メロディは何か良いことがありそうな予感をさせる優しい音色。歌詞は、自分らしさや人にある弱さを肯定した内容となっている。

個性の尊重よりも協調性が重要視される日本は大人でも肩ひじ張る社会。この楽曲を聴いて、少し一休みしませんか?

Aqua Timez「決意の朝に」
――――
どうせならもう ヘタクソな夢を描いていこうよ
どうせならもう ヘタクソで明るく愉快な愛のある夢を
「気取んなくていい かっこつけない方がおまえらしいよ」

――――

気取んなくていい、かっこつけなくていい。言葉にするのは簡単だけど、人の中で生きているとそれは難しいことだ。周りの意見と違えばイレギュラー扱いされるし、目立ち過ぎれば「生意気」と見なされる。“自分らしさ”ほど、攻撃の的になるものはない。

“「気取んなくていい かっこつけない方がおまえらしいよ」”

そう言ってくれる人は稀だ。

この楽曲は現実ではかけられることのない言葉がたくさん並んでいる。人が隠して生きる弱さや傷付きやすい心を肯定し、人が持つ醜い感情を知りながら信じようと歌う。極度のお人よし、もしくは痛い目をみた経験がないのではないか疑いたくなる内容だ。

けれど、それは違う。

むしろ、現実を生きることの辛さを知った人でなければ作れない内容だ。それでいて、自分の保身のために人を傷付けたこともあるのだろう。やる側、やられる側の弱さがわからなければ、どちらの視点にも立つことはできないからだ。

“辛い時 辛いと言えたらいいのになぁ 僕達は強がって笑う弱虫だ”
“淋しいのに平気な振りをしているのは 崩れ落ちてしまいそうな自分を守るためなのさ”
“僕だけじゃないはずさ 行き場のないこの気持ちを 居場所のないこの孤独を”
“抱えているのは…”


社会に出れば、誰もが自分の居場所を作るのに必死になる。時には周りを蹴落としてでも、全ては自分を守るために。けれど、そう思ってるのが自分だけではないとわかったらどうだろう?

全ての人が、少しだけでも自分に素直になることができたら…きっと、世の中はもっと住みやすくなるはずだ。これは難しそうでいて、案外、簡単にできることだったりする。この楽曲を聴いた朝、決意をするだけでいい。

自分は自分。

朝をそんな気持ちで望めれば、世の中だけじゃなくその1日もきっと楽しいものになる。




TEXT:空屋まひろ

Aqua Timez(アクアタイムズ)は日本のロックバンド。レーベルは、 エピックレコードジャパン。事務所は、Mama&Son。 メンバー、太志(Vo)、OKP-STAR(Ba)、大介(Gt)、mayuko(Key)、TASSHI(Dr)の5人。 2003年にバンド募集のインターネット掲示板を通して太志とOKP-STARが出会い結成。···

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