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鈍感なフリは止めない?GReeeeN「雪の音」のように微かな想い

恋心に鈍感、という人は多い。 これがまだ「他人の気持ち」に鈍感なだけなら、自分は幸せに終れるし良い。 だが時折、自分の想いにさえ鈍い人もいるというのだから、手に負えない。
この記事の目次 []
  1. ・鈍い人は意外に多い

鈍い人は意外に多い

恋心に鈍感、という人は多い。これがまだ「他人の気持ち」に鈍感なだけなら、自分は幸せに終れるし良い。だが時折、自分の想いにさえ鈍い人もいるというのだから、手に負えない。

GReeeeN、18枚目のシングル『雪の音』は、微かな雪の音を聴くように自分の気持ちに耳を澄ませた、そんな楽曲。JR東日本が1991年から展開しているスキー旅行キャンペーン「JR SKISKI」の2012~2013年CMソングでもあった。

“あ、雪の音がする”

PVでは、このセリフと共に春から始まり、女子大生の視点での恋愛模様を描いている。雪の音は、意識しなければ聞き取れないほど些細な音。それを聞き取った彼女だが、自分の想いに気付くには遅く、彼女の恋はハッピーエンドとは言いがたい切ない内容となっている。

もっと早く気付いていれば…と見る度に思わずにはいられない。

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どうしてなの 寒い夜は アナタを想い 胸が締めつける
伝わるかな? 伝えきれるかな? また今日も言えないけれど
ため息一つ 白く染まる 何気ない横顔 いつも居る
行き場の無い 恋心は 恥ずかしがって わかんなくって
遠回りしてるの、、、
≪雪の音 歌詞より抜粋≫
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とはいえ、鈍感な人というのはズルい生き物だ。相手の気持ちに気付いているにも関わらず、見ないフリをする。「気付かなかった」と言うが、薄々感づいていただろうと言いたくなる。

確かに、雪の音が小さくて聞き取りづらいように、自分の気持ちほど不確かなものはない。他人に指摘されることで、新しい自分の一面を発見するほどだ。そんな調子で自分の気持ちに耳を傾けても、はっきりとは聴こえないだろう。

気付かなかったからこそ鈍感なのだから

しかし、それは意識して自分の気持ちに目を向けないようにしているようにも見える。想いに胸が締めつけられるなんて、恋をしている人のわかりやすい症状の1つだ。それなのに、気持ちを伝えられないというのは、ただ自分が傷つきたくないだけになる。

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いま目と目が合って気付いた ずっとこのまま時が止まれば
離れずに 逸らさずに 見つめられるのに
この街に雪が舞い降りて アナタのぬくもりが温かくて
触れた手を どかさずに このままずっと
≪雪の音 歌詞より抜粋≫
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目と目が合って、というのも言ってしまえば見逃してしまいそうなサインだ。そのサインに気付いているのだから、自分の心の声を聞き逃すはずがない。

2人共、関係を壊したくなくて逃げているだけなのだ。

異性の友人というのは、同性と違い付き合いやすい関係だ。しかも、お互いに好意を抱いているのなら居心地が良くて当たり前だろう。だが、雪の音は微かでも積もっていけばやがて大きな固まりとなる。

いつまでも友人ごっこを続けるのには無理があるだろう。

自分の気持ちは、もう耳に届いているはず。後はもう、口にするだけなのだ。

“触れた手を どかさずに このままずっと”いたい、と。



TEXT:空屋まひろ

HIDE、navi、92、SOHの男性4人組、福島県で結成されたボーカルグループ。 メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中。 『愛唄』『キセキ』『遥か』『オレンジ』等、デビュー以来数々のヒット曲を生み出す。 『キセキ』は今も日本国内においてもっとも多くダウ···

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