Beatles for saleでわかる。究極のダメ男!!ジョンレノン



ジョンレノンはThe Beatlesの中心人物であり、現在の音楽シーンに最も影響を及ぼした人物の一人です。”IMAGINE” ”HAPPPY Xmas(War Is Over)”などの代表曲は学生時代に英語の授業で習った人も多いのではないでしょうか。

これらの曲に代表されるように、ジョンレノンは一般的に「平和主義者」「戦争反対を訴えた人」と言ったイメージを持たれがちです。更に、常に新しい事を模索し続け、誰よりも人間臭い歌を不器用に叫び続けたアーティスト、その等身大の魅力こそが没後35年以上経った今日もファンを増やし続けている理由です。

しかし、そんなスーパースターの意外な一面が見られる曲もあるのです。我々ダメ男の気持ちを包み隠さず、吐露してくれる男でもあったのです。そんな、ジョンレノンの泥臭さや人間味、ダメ男っぷりが最大限に現れた作品が、ビートルズとして4枚目のオリジナルアルバムに当たる『Beatles for sale』です。

Beatles for saleは、1964年に発売されたThe Beatlesの4枚目のオリジナルアルバムで、当時世界中で旋風を巻き起こしていた時にリリースされた作品です。

当時の彼らはアーティストとしての評価より、アイドル的な人気を誇っていました。しかし本作でジョンレノンは自叙的な歌詞や個人的な事を歌っています。それらの歌は50年経った現在でも、我々”ダメ男達”に深く刺さる歌ばかりです。

■No Reply


アルバム冒頭からジョンのキレッキレのシャウトから始まります。ハーモニーも綺麗なロックナンバーですが、歌詞の内容はフラれた女の家の前で待ち伏せしたり、居留守を使って出てもらえないのに電話をかけまくったりしている、未練タラタラの男の歌です。

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This happened once before
When I came to your door, no reply

I tried to telephone
They said you were not home, that's a lie
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No Replyを和訳すると「返事が無い」となり、執拗に元カノを追い回す歌となっています。もうこれはただのストーカーです。恐いです。


■I’m a loser


立て続けにジョンの自虐ナンバーが続きます。タイトルは「僕は負け犬」。恋仇に敗れ、彼女に逃げられた男の気持ちを、うだうだと叫びまくっています。

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I'm a loser
And I lost someone who's near to me
I'm a loser
And I'm not what I appear to be I'm a loser
And I lost someone who's near to me
I'm a loser
And I'm not what I appear to be
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この曲も前述のNo Replyもポジティブな事が一つも歌われていません。

このアルバムは冒頭3曲目までずっとネガティブな失恋ソングが続きます。
どうした?ジョン?

しかし、アルバム中盤では、ポール・マッカットニーの明るい曲も多数収録されていますが、やはり本作の終盤では、ジョンレノン究極のダメ男ソングが登場してダメ押しです。


■I Don’t Want Spoil The Party


パーティーに行ったら、大好きなあの娘はいない。ならばこんな所にいても意味ないし、機嫌も悪くなってきたから、「ごめん、俺帰るわ!!」

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I don't want to spoil the party so I'll go
I would hate my disappointment to show
There's nothing for me here so I will disappear
If she turns up while I'm gone please let me know
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歌詞の内容を要約するとこれだけです。楽しい会場の中で一人カウンターに座り、酒を飲みまくっています。

なんというKY!!
 


今回紹介した曲に限らず、ジョンレノンの歌はビートルズ~ソロとキャリアを通してびっくりしてしまうようなダメ男ソング満載です。歌詞にも注目して聞いてみるとロックの神様としての彼では無く、とても親近感のあるダメ男として見えきます。

人気絶頂の当時のジョンは、世間からのイメージと本来の自分のギャップに苦しんでいたのだと思います。そんな溝を埋めるかの如く、このような歌詞を書いたのです。

TEXT:chikada

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