【ライブレポート】≠ME 「やっと、同じクラス」ツアーファイナル

≠MEメンバー出身地の全国8か所を巡る2024年のの凱旋ツアー「やっと、同じクラス」の、7月15日(祝月)に横浜アリーナにて開催されたファイナル公演、昼の部のレポートをお届け!

ノイミー学園 ライブ編!

アリーナ中央に設置されたランウェイ、アリーナ後方に設置されたステージ、徐々にカラフルなペンライトが会場に灯り客席の期待が高まる中、神奈川出身のメンバー、蟹沢萌子と櫻井ももによる影アナが流れ出す。

学校の授業や部活に関する様々なアイテムと共に現れるメンバーの紹介で幕を開けたステージは、カラフルなペンライトで埋め尽くされた横浜アリーナいっぱいのファンの歓声を受けて1曲目「偶然シンフォニー」へ。

ツアータイトルからも感じられる通り、舞台が学校というテーマで展開される本ライブ。
クラス替えを楽しみにしている反面、少しの不安も抱えた学生たちというキャラクターに扮したメンバーが同級生に恋をした乙女心を歌う同曲を歌い上げた。

2曲目「秘密インシデント」ではアリーナの周りを囲むランウェイへから後方ステージへと移動したノイミー。
360°どこもがフロントになる構成でのパフォーマンスで会場を楽しませてくれた。

4曲目は七夕の願い事で短冊に”好きな人と花火大会に行けますように”、と願いを込めたというストーリーからの展開で「君はこの夏、恋をする」を披露。
落ちサビの冨田菜々風(ななか)のソロパートでは背景に花火が打ち上がり淡い夏の恋を思い起こさせる演出にときめいた。

≠MEの振り幅

6曲目は蟹沢萌子が高校生の頃から大好きな曲として坂道AKBの「誰のことを一番 愛してる?」をソロステージでパフォーマンス。
まっすぐ前を見つめる鋭い眼差しに始まり、ソロステージであることを感じさせないほどのダイナミックなパフォーマンスと激しくキレのあるダンスで会場を魅了。
シリアスな雰囲気を纏いながらも、大好きだからこその選曲であることが感じ取れるようなステージであった。

そのシリアスな雰囲気を引き継ぐように7曲目には冨田菜々風、落合希来里、川中子奈月心、永田詩央里がユニット曲「Marcart」を黒を基調としたゴシック調の衣装で披露。
大人の色気を含んだ歌声で高嶺の花を演じる彼女らのステージに序盤の面影はなく、完全なる振り幅に驚く中、ラストパートの川中子のアイソレーションがスクリーンで抜かれた瞬間、完全に心を釘付けにされた。

蟹沢萌子がセンターを務める「春の恋人」、本田珠由記、鈴木瞳美、谷崎早耶のユニット曲「デート前夜レクイエム」と続いた後は、ノイミーの表現者としての幅の広さを見せつけたダンストラックへ。
12人の際立つ個性が交わり≠MEなのであることを改めて感じさせられた中、中盤「フロアキラー」へと続く。

冨田のフライング&花火

メインステージに設置された2段3段と積み重なるスクリーンを兼ねたステージを目一杯使い披露された11曲目「P.I.C」では、純白フリルの衣装を纏いながらダブステップを擁する同曲を歌うアンバランス感が”あるべき姿”と”本心”の葛藤を描かれたような「P.I.C」の歌詞にぴったりなようであった。

冨田菜々風のウインクでキマった「アンチコンフィチュール」を経て13曲目「天使はどこへ」ではラストのダンスパートで歓声が起こり、さらには富田のフライングと噴き上げ花火の演出で会場のボルテージもMAXへ。

9thシングル「夏が来たから」

M14「夏が来たから」の冨田菜々風

ここで8月28日に9枚目のシングル「夏が来たから」が発売されることが発表され、同曲のミュージックビデオがスクリーンに流れた。
新曲がリリースされる喜びで湧き上がる会場へ淡いブルーの衣装に衣装替えした≠MEが登場し、メンバー全員で「夏が来たから」の歌唱。

続いてはノイミー学園の軽音部としてバンドメンバーを呼び込むと、ギター・ベース・ドラム・キーボードのサポートメンバーが登場。
バンドセットでの「てゆーか、みるてんって何?」を披露した。

16曲目短いフリルスカートが映えるターンの多い「このままでモーメンタリ」、17曲目には「す、好きじゃない!」で12人の圧巻ラインダンスを魅せた後は本田珠由記と永田詩央里がオオカミに扮してパフォーマンスする「ヒロインとオオカミ」へ。

キーボードのソロ伴奏で始まった「君はスパークル」は冒頭の川中子のソロパートで歌われるように、歌っているメンバーの姿にちょっと泣いてしまいそうなエモーショナルな展開から続く「はにかみショート」へ。
ファンのコールも活発な同曲では、メンバーもキラキラとした今日イチの笑顔を見せた。

ブルーを基調とした教会のようなステージで披露されたのは「初恋カムバック」。ラストのファンからの”愛してる〜!”のコールに応えるように谷崎早耶が振り返る姿がスクリーンにアップされ会場がメロメロになったままMCへ。
凱旋ツアーの恒例となったお帰りコールで会場が神奈川出身のメンバー蟹沢・櫻井を歓迎したのち、櫻井は「全員が皆さんにお帰りって言っていただけるツアーって本当に贅沢だなって思って、ずっとみんなの幸せそうな笑顔を見守ってきた側だったんですけど。今日みんなにこうやって言ってもらえて、こんなにぽかぽかな気持ちになるんだなぁと実感しました。本当に幸せです!皆さんありがとうございます!」と感謝を述べた。

本編ラストは会場大歓喜の「まほろばアスタリスク」で幕を閉じたが、会場のノイミーコールを受けてのアンコールでは「想わせぶりっこ」でスタンド席間近を移動するゴンドラにメンバー6人が乗ってのパフォーマンス。
アンコール3曲目の『「君と僕の歌」』では会場がグリーン一色に染まった中ソロパートを歌い上げた冨田菜々風が”皆さん最高の景色をありがとうございます!”と叫んだ。

アンコールのラストを飾ったのは「ラストチャンス、ラストダンス」。再び生バンドのメンバーも登場し、各公演の舞台裏映像がスクリーンに流れながらツアーファイナル公演は幕を閉じた。

Text by 愛香


セットリスト

M1. 偶然シンフォニー
M2. 秘密インシデント
M3. 「君の音だったんだ」
M4. 君はこの夏、恋をする
M5. 好きだ !!!
M6. 誰のことを一番 愛してる?<坂道AKB>
M7. Marcart 
M8. 春の恋人
M9. デート前夜レクイエム
M10.フロアキラー
M11. P.I.C.
M12. アンチコンフィチュール
M13. 天使は何処へ
M14. 夏が来たから <8/28 発売 9thシングル>
M15. てゆーか、みるてんって何?
M16. このままでモーメンタリ
M17. す、好きじゃない!
M18. ヒロインとオオカミ
M19. 君はスパークル
M20. はにかみショート
M21. 初恋カムバック
M22. まほろばアスタリスク

EN1. 想わせぶりっこ
EN2. デートの後、22 時
EN3.「君と僕の歌」
EN4. ≠ME
EN5. ラストチャンス、ラストダンス