ベビメタが欧米に向けて放つ21世紀の「ギブミーチョコ」

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もともとは成長期限定アイドルさくら学院の部活ユニット「重音部」としてスタートしています。企画ユニットのはずが予想以上にウケて、人気が瞬く間に拡大していきました。特にこのグループの傾向として初期から海外人気が高かったことが特徴として挙げられます。
公開日:2015年10月24日 更新日:2017年5月30日




ベビメタことBABYMETALはメタルとアイドルの融合をテーマにした3人組のグループです。

もともとは成長期限定アイドルさくら学院の部活ユニット「重音部」としてスタートしています。企画ユニットのはずが予想以上にウケて、人気が瞬く間に拡大していきました。特にこのグループの傾向として初期から海外人気が高かったことが特徴として挙げられます。
2014年3月には武道館2DAYSを成功させ、その後海外ツアーを実施。2014年のイギリスのソニスフィアフェスティバルのメインステージでなんと6万人の観客を集める快挙を成し遂げます。

そんなベビメタの代表曲でもある「ギミチョコ」。この曲のMVは2800万回以上の再生回数を記録しています。

海外ライブ映像では「ギブミーチョコレート」と日本人が歌う曲で欧米人が踊る不思議な光景を見れます。「ギブミーチョコレート」と言えば戦後の貧しかった頃の日本の子供が、欧米の兵隊にチョコをねだったフレーズとして有名ですが、21世紀のアイドルによるギミチョコは欧米を踊らせているんですね。

この曲はライブ時に、サビの「C!I!O! チョコレート チョコレート チョ!チョ!チョ!」の箇所でコール&レスポンスが入ります。単純な単語の繰り返しなので海外の人いも伝わるんですね。

ベビメタの歌詞はメタルの音楽に合わせてシリアスなものと、このギミチョコのようにひたすらPOPなものに分かれます。ここにメタルとアイドルの融合ならではの歌詞の難しさがあります。
バックのメタル音に合わせるならシリアスな歌詞が良いかもしれません。

しかしアイドルであるというギャップを狙うならこれ以上ないほど馬鹿馬鹿しい歌詞のほうがインパクトがありハマるのです。
この曲はまさにそんなインパクトのみで構成されています。

「あたたたたた ずっきゅん!わたたたたた どっきゅん!」で始まる歌詞の曲は古今東西探してもまずないでしょう。
その後の歌詞も「体重が気になるけれどチョコを食べたい」ということだけがひたすら歌われています。それだけなのに飽きずに最後までMVを観れるのはなぜか。

サビの最後のフレーズだけ見ても「いいかな?」「いいよね?」ではじまり、「ちょうだい」「プリーズ!」で変化をつけて、最後は「いいでしょ?」にしています。微妙に変化をつけて、飽きさせない工夫をしているのです。そして歌詞の最後に「ちょっとだけ食べちゃおう!!」でオチをつけています。
途中のおがむ振付からラストのチョコを食べる振付への変化とあいまって、微妙な心境の変化をコミカルに表現しているのです。
振付はPerfumeの振付でも有名なMIKIKO。歌詞の世界観を広げるセンスはさすがですね。

ベビメタのライブはワンマンでも80分ぐらい。ダンスボーカルをMCなしで(MCの代わりに紙芝居と呼ばれる映像が入ります)連続しておこなうとどうしても長時間はきついのだと思います。それでも満足度が高いのは、日本のアイドルとしてはボーカル、ダンスとともにスキルが高いことに加え、バックバンド「神バンド」による生演奏もつくからです。
神バンドはスキルの高いミュージシャン達なので、それぞれのギター、ベース、ドラムのソロもライブの見どころとなっています。

そして、ベビメタのライブはモッシュ(観客が盛り上がっておしあう行為)などの行為をかなり推奨します。適度に暴れたい人、じっくり観たい人それぞれにとってちょうど良いのですね。

可愛らしさ、バカバカしさ、メタルの轟音、メンバーの歌とダンスのスキル、神バンドの演奏テクニック、全て合わせて不思議な感動があります。欧米で受け入れられたのも納得ですね。


TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

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