【ギターの基本】ペンタトニックスケールとは?種類や使い方を紹介

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ペンタトニック

ギターを弾いたことがある人ならば一度は聞いたことがある「ペンタトニックスケール」という言葉。

逆にギター初心者や触ったこともないという人にとっては、なじみのないワードかもしれません。

しかし、ペンタトニックスケールを知れば、ロック音楽の聴き方がきっと変わることでしょう。

UtaTen編集部

この記事では、そんなペンタトニックスケールの種類や使い方や、オススメのギターソロが聴ける楽曲をご紹介します。

ペンタトニックスケールとは?

ペンタトニックスケールとは一体なんなのでしょうか?

 

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スケールとはメロディの基本となる音階

スケールとは、音の高低を一定の規則に沿って並べた、メロディのベースになる音階のことです。

一番わかりやすいのが

  • 「ドレミファソラシ」の7音で明るい雰囲気を出せるCメジャースケール
  • 「ドレミbファソラbシb」の7音でちょっと暗い雰囲気を出せるCマイナースケール

です。

このほかにもスケールの種類はいくつかありますが、それぞれどのスケールを選びコード進行をしていくかによって曲の雰囲気が大きく変化します。

 

ペンタトニックスケールの特徴

Cメジャースケール、Cマイナースケールの音列が7音で構成されているのに対し、ペンタトニックスケールは日本語で「五音音階」とも呼ばれ、「1オクターブ5音」で構成されています。

Cメジャースケールから4番目のファと7番目のシを抜き、残った「ドレミソラ」の5音で構成するのがCメジャーペンタトニックスケールです。

普通に考えれば使用できるスケールの構成音が減るので、表現の幅が減ってしまいそうですが、実はそうではありません。

本来であれば音同士がぶつかってしまう隣接音をあえて抜くことで、表現の自由度が大きく増し、どんなコード進行でも不協和音を鳴らすことなく演奏できるのです。

 

ペンタトニックスケールの種類

先ほどお伝えしたメジャーペンタトニックスケールのほかに、もうひとつ種類があります。

それが、Cマイナーペンタトニックスケールです。

このスケールは、通常のCマイナースケールから隣接音である2番目のレと6番目のラの音を抜いた「ドミbファソシb」で、ロックのギターソロに用いられることが多いです。

 

アドリブソロに活用しよう

ペンタトニックスケールは前述通り5音しか音がないため、覚えるのが非常に簡単で、スケールの音の中で上下移動するだけでも、簡易的なアドリブソロとして成立します。

練習して一度この感覚を体感できれば、どんな曲をコピーしても形にできるでしょう。

 

ペンタトニックスケールの覚え方

 

ペンタトニック スケール 覚え方ペンタトニックスケールの覚え方をご紹介します。

 

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まず音階を数字に置き換える

基本的にどの音階でも全音と半音の音の幅は変わりません。そのため、音階は数字に置き換えられます

まず「ドレミファソラシ」に1〜7まで数字を振ってみましょう。

ペンタトニック 鍵盤

スタート音名がCの場合はルートが「ド」になり、ドは1度、レは2度、ミは3度になります。

スタート音名がDの場合はルートが「レ」になり、Eの場合はルートがミになります。

 

メジャーペンタトニックスケールの覚え方

メジャーペンタトニックスケールの場合、ルート音から4番目と7番目(特性音)を抜くため、「四七抜き音階」と呼ばれています。

四七を抜くと半音のぶつかりがなくなり、緊張感のある音を避けられるからです。

実際に指版で練習するときにはポジションは「四七抜き」と覚えておくと忘れないでしょう。

 

マイナーペンタトニックスケールの覚え方

マイナーペンタトニックスケールの場合、ルート音から2番目と6番目を抜くため、「二六抜き音階」と呼ばれています。

練習するときには「二六抜き」と覚えておきましょう。

ちなみに、マイナーペンタトニックスケールに、6番目と9番目を加えるとジャズな雰囲気を感じられる「ドリアンスケール」になります。

 

【邦楽】有名ギタリストのペンタトニックスケールを使った名曲

有名ギタリストのペンタトニックスケールを使った邦楽の楽曲をご紹介します。

 

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Brotherhood|B’z

BROTHER 生きていくだけだよ

ためらうことなど何もないよ 今更

どうか教えてほしいんだ

苦しい時は苦しいって言ってくれていいんだよ

baby, We’ll be alright We’ll be alright

日本のロックアーティストの最高峰「B’z」の最強ギタリスト松本孝弘さん

そのギターテクニックが詰まった楽曲が『Brotherhood』です。

ペンタトニックスケールの速弾きだけでなく、オクターブ奏法などあらゆるロックのギターテクニックが詰め込まれたブルージーなサウンドの楽曲です。

 

愛を語るより口づけをかわそう|WANDS

愛を語るより

口づけをかわそう

永遠に戻らない

この時間の中

愛を語るより

君を感じたい
とめどなく

高なる胸が

はりさけそう

アニメ「スラムダンク」の主題歌などでおなじみのロックバンド「WANDS」。

そのギタリスト柴崎浩さんにも注目です。

『愛を語るより口づけをかわそう』は、ペンタトニックスケールを主体にしたロックなギターソロの中に、スウィープなどのアカデミックさを感じさせる要素を盛り込んでいます。

確かなギターテクニックとセンスは要チェックです。

 

Dear My Friend|Every Little Thing

ずっと

かけがえのないもの

安らぎと温もりがある

いつも居心地のよかった

あの場所へ戻ろうよ

Best Of My Friends

「Every Little Thing」のギタリスト伊藤一朗さん

その物腰柔らかな雰囲気から「いっくん」という愛称で親しまれ、バラエティ番組でもよく見かけます。

そんなおっとりした雰囲気とは裏腹に、『Dear My Friend』のギターソロには、スウィープピッキングフルピッキングなどの速弾きテクニックが盛り込まれており、ギャップを感じさせてくれます。

 

【洋楽】有名ギタリストのペンタトニックスケールを使った名曲

ペンタトニック 洋楽 有名曲

有名ギタリストのペンタトニックスケールを使った洋楽の楽曲をご紹介します。

 

Crossroads|Eric Clapton

I went down to the crossroads, fell down on my knees

I went down to the crossroads, fell down on my knees

Asked the Lord above for mercy, “Save me if you please”

ギターの神様と称される世界的シンガーソングライター「Eric Clapton(エリック・クラプトン)」

音楽関係者でなくても彼の名前を一度は聞いたことがあるはずです。

ペンタトニックスケールのギターソロを語る上でEric Claptonは外せません。

なぜなら、彼のギターはブルースを軸にし、その多くがペンタトニックスケールを使っているからです。

代表曲『Crossroads』も、ほとんどがAマイナーペンタトニックスケールで構成されています。

 

Welcome To The Jungle|Guns N’ Roses

In the jungle

Welcome to the jungle

Watch it bring you to your

shun, na, na, na, na, na, na, na, na, na, knees knees

Ooh, I, I wanna watch you bleed

アメリカのハードロックバンド「Guns N’ Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)」のギタリスト「スラッシュ」のギターソロも注目です。

彼らのデビューアルバムのオープニングナンバーを飾る『Welcome To The Jungle』。

この曲でのスラッシュの有名なギターリフと、ペンタトニックスケールゴリ押しのギターソロは一度は弾いてみたくなるフレーズです。

 

J u m p|Van Halen

Oh might as well jump(jump)

Might as well jump

Go ahead, jump(jump)

Go ahead and jump

伝説のロックバンド「Van Halen(ヴァン・ヘイレン)」。

『Jump』は、ギタリストのエドワード・ヴァン・ヘイレンの高い表現力を感じられるギターソロがポイントです。

ペンタトニックスケール主体でありながら、彼の得意技であるライトハンド奏法なども盛り込まれ、短いフレーズの中に「これでもか!」というくらい見せ場が詰まっています。

 

ペンタトニックスケールはアドリブソロに必要不可欠!

いかがでしたか?

ギタリストのレジェンド達ペンタトニックスケールを主体にギターソロを行っていることがわかりましたね。

ペンタトニックスケールのことを知ると、ギターをやっている人でなくても、ギターソロの聴き方がひとつ深くなります。

また、これからギターを始めたい人は、今回ご紹介した内容や楽曲を参考にしてレッスンをしてみてはいかがでしょうか。

 

この記事のまとめ!

  • スケールとはメロディのベースになる音階のことをいう
  • メジャースケールが7音に対し、ペンタトニックスケールは5音で構成される
  • 自由度が高く、ギターソロに最適
  • 世界的ギタリストがペンタトニックスケールを主体にギターソロを構成する

 

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