テクニック

換声点を克服すればミックスボイスが上手くなる?練習方法や原因・メリットを紹介! 2021年10月

2021.10.12

換声点

音楽教室などでボイストレーニングをしたりしていると、「換声点」という言葉を耳にすることがあります。

しかし「何をさす言葉なのかいまいちよく分からない」と思っている人も多いのではないでしょうか?

UtaTen編集部
この記事を読めば、換声点について理解が深まり、低音から高音までなめらかに美しく歌うための練習方法が分かりますよ。

換声点とは

換声点とは、地声と裏声が切り替わるポイントのことです。

このポイントを意識してトレーニングをしていないと、声が裏返ったりかすれたりして、思うように発声できないことがあるでしょう。

しかし、この換声点を安定してうまく越えられるようになると、広範囲の音域をスムーズに出せるようになります。

歌唱力向上に繋がる大切なテクニックでもあるため、多くの人が克服しようと努力しています。

 

声区とは

声区とは、声帯の振動のさせ方や、体の使い方によって分けられた声の種類をいいます。

人は歌う時「胸に響かせる」「頭に響かせる」「喉を閉じる」など、声区ごとに体の使い方を変えているのです。

声区は、

  • 胸声(チェストボイス)
  • 頭声(ヘッドボイス)
  • 中声(ミドルボイス)
  • 裏声(ファルセット)

などに分けられます。

その声区と声区が切り替わるポイントを換声点と呼ぶ場合もあるので、ボイストレーナーがどのような意味で「換声点」と言っているか、理解しておくことも大切でしょう。

 

換声点は人によって違う

地声と裏声が切り替わるポイント、声区と声区が切り替わるポイントは、性別や声域によってそれぞれ異なります。

「自分の換声点を見つけたい」という人は次の方法を試してみましょう。

まず、地声で「アー」と低い音を出して、そのまま高く上げていきます。

すると、声が裏返ったり裏声に切り替わったりするポイントが見つかるでしょう。

その裏返った音程が、あなたの換声点です。

 

換声点がガラガラする・かすれる原因

換声点

換声点をスムーズに越えられずに「声がガラガラしたり、かすれてしまう」と悩む人は多いです。

デリケートな音域なため、日頃ボイストレーニングを重ねていない人にとっては、なめらかに発声するのが難しいかもしれません。

効果的にボイストレーニングするためにも、まずは「どうして上手く発声できないのか」を把握しておきましょう。

ここでは、換声点でガラガラする・かすれてしまう原因を解説します。

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声帯閉鎖のバランスが悪い

声帯閉鎖が強すぎるなど、声帯に加わる力のバランスが悪いと、声がガラガラしてしまいます

声帯閉鎖とは文字通り、声帯が閉まっている状態のことです。

実は私たちは、地声を出すときには声帯を閉じる筋肉が動かし、裏声を出すときには声帯を引き伸ばす筋肉を動かしています。

換声点の前の音域では声帯を強く閉じて地声を出しているため、裏声に移るポイントで声帯閉鎖を緩めなければいけません。

しかし、変に声帯が閉鎖したままだと、バランスが崩れてガラガラ声になってしまうのです。

低音部分を歌う時は地声の力を緩め、換声点の直前から裏声を強く意識して声帯閉鎖のバランスをとると、きれいな歌声が出せるでしょう。

 

声帯閉鎖が弱い

声帯閉鎖が弱くなっているほど裏声に近いため、かすれてしまったり、声に張りがない印象を与えたりします。

そんな時は、換声点付近で「エッジボイス」と呼ばれる声帯を閉じた状態を意識すると良いでしょう。

地声成分が強すぎると、声帯のバランスが悪くなって声が裏返ってしまいますが、少しだけエッジボイスを意識することで、適切な声帯閉鎖の強さに調整することができます

 

換声点をなくすメリット

換声点をなくすことには、さまざまなメリットがあります。

ただボイストレーニングをするのではなく、メリットを意識しながら練習することで、さらなる上達につながるでしょう

聴いている人に無理をしている印象を与えることなく、のびやかにパフォーマンスできるようになりますよ。

次では換声点をなくすメリットを3つ紹介しましょう。

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ミックスボイスが上手くなる

換声点をなくすことは、ミックスボイスの上達に大きく影響します。

ミックスボイスとは、地声と裏声を混ぜ合わせたような中間の声種のことです。

芯のある声の強さと繊細な高音の両方を同時に操れるので、歌がとても上手く聴こえます。

換声点をスムーズに越えることができれば、ミックスボイス習得にも繋がるでしょう。

 

スタミナがつく

換声点をなくすことができれば、曲の最後まで疲れず快適に歌い切れるでしょう

地声が裏声に切り替わる境目は、地声よりは少し高いけれど裏声ほど高くない音域であることから、地声で押し切って歌ってしまうことがありますよね。

しかし、それでは喉に負担がかかって、なかなか最後まできれいに歌えません。

換声点をなくして喉への負担が軽減されれば、途中で苦しくなったり、スタミナ切れになったりすることも少なくなるでしょう。

 

声が裏返りにくくなる

声区と声区の間を埋めて声区融合すれば、声が裏返りにくくなって、高い音域もナチュラルに歌いこなせるようになります

ボイストレーニングをしていない人は、地声から裏声にうまく切り替えられず、不自然な歌声になってしまうことがあるでしょう。

しかし、ボイストレーニングを重ねて地声と裏声の筋肉がバランスよく使えるようになると、換声点で裏返ることも少なくなりますよ。

 

換声点を克服する練習方法

換声点

正しい練習をコツコツと続けていけば、換声点を克服することができるでしょう。

しっかりとレッスンをした人とそうでない人では、かなりの差が生まれます。

自由自在に低音から高音まで行き来して、思い通りに声を使いこなせるようになると、歌うことがさらに楽しくなりますよ

最後に、換声点を克服するための練習方法を4つ紹介していきます。

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サイレンのように声を上下させる

サイレンのような音を出す発声法で、換声点を克服しましょう。

最初に地声で「アー」と低い音を出してみて、そのまま高い音域へ上げていきます。

声を高くする過程で、声が裏返らないように意識しながら、徐々に声区の切り替えをしてください

一番高いところまで行くと、次は低音へと下がっていきますが、その時も裏声から地声に自然に切り替えることを意識しながら下げていきます。

このサイレンのような発声練習を何度も繰り返して、声の出し方を喉に記憶させましょう。

 

メッサ・ディ・ヴォーチェをする

メッサ・ディ・ヴォーチェとは、換声点をなくしたりミックスボイスを上達させたりするための練習方法です。

まず、自分の換声点の音を地声で「アー」と発声します。

次に、「アー」の音程は変えずに地声から裏声へ移りましょう。

そして再び裏声から地声に戻していきますが、この時も音程を変えてはいけません。

音程を変えずに地声から裏声に移行する」というのは簡単ではありませんが、無理のない程度にコツコツ練習していきましょう。

 

リップロ-ルで声を上下させる

リップロールを使って練習すると、地声から裏声になめらかに切り替えられるようになるでしょう。

最初に、自分の地声の限界を把握します。

男女それぞれ個人差はありますが、仮にA4の音が限界値だとすると、F4からF5あたりまでをリップロールで上がったり下がったりしてください

その後に、通常の声で「アー」の発声練習をします。

この時、リップロールをしたときの感覚を意識しながら発声しましょう。

リップロールを繰り返すことで息のバランスが良くなり、換声点もなめらかに越えられるようになりますよ。

 

エッジボイスを習得する

エッジボイスを習得すると、換声点を上手く越えるために大切な「声帯閉鎖の感覚」をつかめます。

自然に声帯を閉じることができれば、張りのある高音が出せるようになるでしょう。

まず「アー」と発声しながら、自分が出せる低音の限界値まで下げていきます。

すると「ガラガラ」といった音がでるようになりませんか。

その「ガラガラ」といった音の声が「エッジボイス」です。

声帯が強く閉じた状態になっているので、その感覚を意識しながら「ア゛、ア゛、ア゛、ア゛、ア゛」と1音1音エッジボイスを切り離して発声してください

この練習を繰り返すことで、徐々に声帯閉鎖の感覚が掴めるようになってきますよ。

 

換声点をなくすには発声練習が大事!まずは自分の換声点を見つけよう

地声と裏声が切り替わる境目の換声点をなくすことで、低音から高音までなめらかで美しい歌声が出せるようなるでしょう

ミックスボイスが上手くなったり、スタミナ切れをしにくくなったりと、歌を上達させたい人にとって嬉しいメリットばかりです。

まずは自分の換声点を見つけて、正しい発声練習をコツコツ積み重ねましょう。

 

この記事のまとめ!

  • 地声と裏声が切り替わるポイントのことを換声点と呼ぶ
  • 換声点を克服すると、ミックスボイスが上手くなったり、声が裏返りにくくなったりする
  • 正しい発声練習を繰り返して歌を上達させようす

 

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