1980年代を舞台にした人気コミックを原作に2018年に放送され、賀来賢人さんや橋本環奈さんの出演でも話題になったドラマ『今日から俺は!』のヒットや、80年代ファッションのリバイバルなど、近年“80年代”への注目が高まっています。
そして80年代といえば、なんといってもアイドルの時代!
多くの名曲・ヒット曲がこの時期に生まれました。
この記事では、聖子ちゃんや明菜、おニャン子クラブなど、80年代を彩ったアイドルたちとその音楽をたっぷりご紹介していきます!
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80年代女性アイドルの特徴
みなさんが「アイドル」と聞いて思い浮かべるのは、フリフリの衣装にキュートな笑顔が魅力的な人物ではないでしょうか。
そんなアイドルのスタンダードモデルが確立されたのが80年代なのです。

衣装が個性豊か
アイドルの衣装というと、華やかなフリルのワンピースといったイメージがありますよね。
当時のトップアイドル、松田聖子さんはそのようなイメージを絵に描いたような正統派の衣装が多かったひとりです。
パフスリーブなどを取り入れたお姫様スタイルがとても似合っていました。
一方、中森明菜さんは初期こそスタンダードなアイドルスタイルの衣装も着ていましたが、徐々に本人のイメージに合わせた大人っぽいスタイルにシフトしていきました。
80年代アイドルの衣装は、アイドル自身の魅力を引き出す個性的なものが多かったのです。
聖子ちゃんカットなどメイクが可愛い
80年代のアイドルファッションで忘れてはいけないのが「聖子ちゃんカット」。
最近ではドラマの中で、有村架純さんや清野菜名さんがしていたのを見たことがある方も多いでしょう。
80年代当時は、中森明菜さんや小泉今日子さんも「聖子ちゃんカット」でした。
サイドをブローしたミディアムヘアは、今見てもとってもキュート!
メイクも目元が明るく、ピンク色のチークで可愛らしさを強調したスタイルが特徴的でした。
キャッチフレーズが付いている
80年代のアイドルは、デビュー時にキャッチフレーズをつけられるのが通例でした。
中でも有名なものをいくつかご紹介しましょう。
現在も女優として活躍する、南野陽子さんのキャッチフレーズは「純だね、陽子」。
『スチュワーデス物語』で一世を風靡した堀ちえみさんは「GOOD FRIEND」でした。
また、松本伊代さんは番組内で田原俊彦さんの妹役でデビューしたことから、「田原俊彦の妹」・「瞳そらすな僕の妹」というユニークなキャッチフレーズが付けられていました。
85年に歌手デビューした中山美穂さんは、「『C』から始まる未来少女」。
デビュー曲のタイトルも『C』でした。
80年代人気女性アイドルのヒット曲ランキングTOP5
今でも聴きたい!
80年代女性アイドルの王道ヒット曲をご紹介します。

【5位】夏色のナンシー|早見優
恋かな(Yes!)
恋じゃない(Yes!)
愛かな(Yes!)
愛じゃない
『夏色のナンシー』は、1983年に発売された早見優さん5枚目のシングル。
ハワイ育ちのバイリンガルという経歴を生かした、英語が入り混じった歌詞が印象的です。
当時コカ・コーラのCMに起用されていただけあって、夏の高揚感に溢れる魅力的な1曲です。
CMでの早見優さんの健康的な水着姿と曲のコラボレーションが、当時話題になりました。
【4位】学園天国|小泉今日子
運命の女神さまよ
このぼくにほほえんで
一度だけでも
さまざまなアーティストによってカバーされ、今でも高い人気を誇る『学園天国』。
原曲はフィンガー5ですが、1988年発売のカバーアルバムへの収録を経て、1989年にシングルカットされた小泉今日子さんバージョンも非常に知名度が高いです。
89年のゴールデンタイムに放送された人気ドラマ『愛しあってるかい!』の主題歌に起用され、大ヒットしました。
【3位】セーラー服を脱がさないで|おニャン子クラブ
セーラー服を脱がさないで
今はダメよ我慢なさって
セーラー服を脱がさないで
嫌よダメよ
こんなところじゃ
現在はAKB48グループなどのプロデュースで知られる、秋元康作詞のおニャン子クラブのデビュー曲です。
この『セーラー服を脱がさないで』は、若い女性が赤裸々な歌詞を歌うというコンセプトが受け、若い世代を中心に大ヒットしました。
この曲のヒットとともに、おニャン子のメンバーたちもスターに!
当時は、平成を代表するアイドルグループ「モーニング娘。」や「AKB48」の人気ぶりと比較しても、それをも凌ぐといえるほど大人気でした。
【2位】DESIRE~情熱~|中森明菜
まっさかさまに
堕ちて desire
炎のように
燃えて desire
1982年にデビューした中森明菜さんは、とても歌唱力の高いアイドルとして人気を獲得しました。
この『DESIRE~情熱~』も彼女の伸びやかな歌声を生かした、迫力のある曲に仕上がっています。
歌に自信のある人には、ぜひ挑戦して欲しいです。
【1位】青い珊瑚礁|松田聖子
ああ 私の恋は 南の風に
乗って走るわ
ああ 青い風切って
走れ あの島へ
80年代を代表するトップアイドル、松田聖子さんのセカンドシングル。
誰もが知るイントロの盛り上がりが非常に印象的。
爽やかな少女の恋模様を歌った歌詞と、松田聖子さん自身のフェミニンな魅力がベストマッチした1曲です。
今こそ聴きたい!80年代人気女性アイドルの隠れた名曲
誰もが知る王道の曲ももちろん良いのですが、80年代の女性アイドル曲・歌謡曲には隠れた名曲も多いんです!
ここでは、そんな通好みの名作をご紹介していきます。

稲妻パラダイス|堀ちえみ
ぬれたTシャツ
光のパラダイス
髪にキラキラはねて
ぬれたTシャツ
真夏の恋は
心が先に
焼けてゆくのね
花の82年組のひとり、堀ちえみさんの10枚目のシングルである『稲妻パラダイス』。
個性的なタイトルから受ける印象とは違う、ポップなアイドルナンバーです。
耳に残る素直なメロディラインは、誰もが思わず口ずさみたくなります。
けんかをやめて|河合奈保子
けんかをやめて 二人をとめて
私のために争わないで もうこれ以上
80年デビューの河合奈保子さんは、可憐なルックスと透明感のある歌声で人気でした。
彼女の10枚目のシングル『けんかをやめて』の作詞作曲は竹内まりや。
1人の女性をめぐって2人の男性がケンカをしてしまうという歌詞の中で、女性が放つ「私のために争わないで」というフレーズは、今だにTV番組などでパロディ的に流用されています。
咲き誇れ愛しさよ|Wink
咲き誇れ愛しさよ
新鮮な笑顔で泣こう
私には永遠の月
あなたには時の砂
88年デビューの女性デュオであるWinkは、これまでのアイドル像とは真逆のクールなイメージでファンの人気を獲得しました。
『咲き誇れ愛しさよ』は作詞が大黒摩季さん、作曲が織田哲郎さんという豪華な布陣。
今までのアイドル歌謡とは全く雰囲気の異なる、骨太な1曲です。
土曜日のタマネギ|斉藤由貴
おなべの底にタマネギ
ひとりでしがみついてる
イヤヨ、アキラメナイ!
たぶんこれがわたしね
現在はドラマなどで活躍している斉藤由貴さんの6枚目のシングル。
作詞はシンガーソングライターの谷山浩子さん。
透明感のある斉藤由貴さんの歌声と全編に挿入されているコーラスのハーモニーが心地よい作品です。
そして、そのコーラスには久保田利伸さんや武部聡志さんなどが参加しているという豪華仕様!
必聴の1曲ではないでしょうか。
あなたを・もっと・知りたくて|薬師丸ひろ子
もっと もっと あなたを
もっと もっと 知りたい
いま何してるの?
いま何処にいるの?
そして 愛している人は
誰ですか?
薬師丸ひろ子さんといえば、同名の主演映画でも知られるデビューシングルの『セーラー服と機関銃』のイメージが強いですが、この『あなたを・もっと・知りたくて』は、打って変わってザ・アイドルといった印象の1曲です。
通話中をイメージしたセリフも魅力的。
この曲を聞いた後は、思わず誰かと電話したくなってしまうかもしれません。
可愛さあふれる80年代女性アイドルの曲は名曲揃い
80年代アイドルの曲たちは、今でも動画投稿サイトで「演奏してみた・歌ってみた」をされたり、当時のレコードや写真集が高価格商品として取引されたりしています。
これほどまでに人気が衰えないのは、80年代のアイドル歌謡が名曲揃いである証です!
また、これまでご紹介してきた曲以外でも、まだまだ素敵な曲はたくさんあります。
興味を持ったなら、ぜひさらなる80年代女性アイドルの世界を探求してみることをおすすめします!
この記事のまとめ!
- ドラマなどの影響で80年代が再注目されている
- 80年代の女性アイドル歌手のファッションや髪型は、当時の若者に絶大な支持を受けていた
- 当時のアイドル曲は映画やCM、ドラマにも多数起用されていた
- 80年代の女性アイドル曲は、今でも歌い継がれる名曲揃い!