小島の女 歌詞 すぎもとまさと ふりがな付

明日あしたの朝あさには あんたは船ふねに
あたしは桟橋さんばし 手てを振ふるだけさ
泣なかないよ 慣なれてるさ
男おとこは みんなおなじだよ
あたしは小島こじまの 居酒屋いざかやぐらし
北きたから放浪ながれて 瀬戸内せとうちに来きた
男おとこを忘わすれに島しまへと来きたものを
おんなは 哀かなしいね
旅たびの人ひと あの日ひ来きたあんた 泊とめたよ

あたしの身体からだを 男おとこがすぎた
何人なんにんだったか かぞえたくない
人生じんせいに 別わかれなら
いつでも そうさつきものさ
あんたに抱だかれてもうじき夜明よあけ
カモメが泣ないたら あたしは起おきて
みそ汁しるなんかをつくって送おくり出だす
約束やくそく いらないよ
またふたり 縁えんがあったなら 逢あえるさ

あたしは小島こじまの居酒屋いざかやぐらし
後添のちぞいぐちでもあったら行いくよ
ここらで普通ふつうの苦労くろうをしたいから
おんなは いつだって
やすらぎの 寝ねぐら探さがしては 生いきてる