くわえ煙草たばこのけむりが
ちょっと染しみたみたいに
眉まゆをひそめて
俺おれは首くびを振ふる
夢ゆめを見みさせてもらった
やさしすぎるこの街まち
“行いくな”と風かぜが
引ひき止とめるけれど……
長距離ちょうきょりバスのターミナルで
積つむほどの荷物にもつもなく
気立きだてのいい女おんなと
懐なついた仔犬こいぬが
俺おれの心こころのこりさ
男おとこには
羽根はねがある
見みえないけれど
空そらを飛とんで
どこか 遠とおく
行いっちまうのさ
男おれには
羽根はねがある
見みえないけれど
同おなじ場所ばしょに
いられなくて
また 旅たびに出でる
今いまじゃ 生うまれた街まちさえ
蜃気楼しんきろうの彼方かなたさ
ここで暮くらした
日々ひびも褪あせてゆく
鳥とりの巣すづくりのように
やすらぐのもいいかと
安やすい指輪ゆびわを
送おくったけれど
愛あいという名なの軒のきの下したで
雨風あめかぜをしのぐよりも
懲こりない人生じんせいだと
世間せけんに言いわれて
笑わらいながら死しにたい
男おとこには
今日きょうがない
明日あすがあるだけ
止とまり木ぎには
休やすまないで
飛とんじまうのさ
男おとこには
今日きょうがない
明日あすがあるだけ
思おもい出でには
眠ねむれなくて
また 空そらを行いく
男おとこには
羽根はねがある
見みえないけれど
空そらを飛とんで
どこか 遠とおく
行いっちまうのさ
男おとこには
羽根はねがある
見みえないけれど
同おなじ場所ばしょに
いられなくて
また 旅たびに出でる
くわえkuwae煙草tabakoのけむりがnokemuriga
ちょっとchotto染shiみたみたいにmitamitaini
眉mayuをひそめてwohisomete
俺oreはha首kubiをwo振fuるru
夢yumeをwo見miさせてもらったsasetemoratta
やさしすぎるこのyasashisugirukono街machi
“行iくなkuna”とto風kazeがga
引hiきki止toめるけれどmerukeredo……
長距離choukyoriバスbasuのnoタtaーミナルminaruでde
積tsuむほどのmuhodono荷物nimotsuもなくmonaku
気立kidaてのいいtenoii女onnaとto
懐natsuいたita仔犬koinuがga
俺oreのno心kokoroのこりさnokorisa
男otokoにはniha
羽根haneがあるgaaru
見miえないけれどenaikeredo
空soraをwo飛toんでnde
どこかdokoka 遠tooくku
行iっちまうのさtchimaunosa
男oreにはniha
羽根haneがあるgaaru
見miえないけれどenaikeredo
同onaじji場所basyoにni
いられなくてirarenakute
またmata 旅tabiにni出deるru
今imaじゃja 生uまれたmareta街machiさえsae
蜃気楼shinkirouのno彼方kanataさsa
ここでkokode暮kuraしたshita
日々hibiもmo褪aせてゆくseteyuku
鳥toriのno巣suづくりのようにdukurinoyouni
やすらぐのもいいかとyasuragunomoiikato
安yasuいi指輪yubiwaをwo
送okuったけれどttakeredo
愛aiというtoiu名naのno軒nokiのno下shitaでde
雨風amekazeをしのぐよりもwoshinoguyorimo
懲koりないrinai人生jinseiだとdato
世間sekenにni言iわれてwarete
笑waraいながらinagara死shiにたいnitai
男otokoにはniha
今日kyouがないganai
明日asuがあるだけgaarudake
止toまりmari木giにはniha
休yasuまないでmanaide
飛toんじまうのさnjimaunosa
男otokoにはniha
今日kyouがないganai
明日asuがあるだけgaarudake
思omoいi出deにはniha
眠nemuれなくてrenakute
またmata 空soraをwo行iくku
男otokoにはniha
羽根haneがあるgaaru
見miえないけれどenaikeredo
空soraをwo飛toんでnde
どこかdokoka 遠tooくku
行iっちまうのさtchimaunosa
男otokoにはniha
羽根haneがあるgaaru
見miえないけれどenaikeredo
同onaじji場所basyoにni
いられなくてirarenakute
またmata 旅tabiにni出deるru