酒よおまえは 歌詞 まつざき幸介 ふりがな付

鴎かもめが一羽いちわ啼なく声こえか 汽笛きてきが遠とおく咽むせぶのか
港みなと夜雨よさめがそぼ降ふる町まちで
夢ゆめに今夜こんやも 倒たおれ込こむ
時代じだいに媚こびず 生いきろと言いった
父親おやじの言葉ことばが 心こころをよぎる
酒さけよおまえは 酒さけよおまえは
なんで涙なみだを 誘さそうのか

忘わすれたはずの面影おもかげが グラスに浮うかぶ夜よるがある
時ときの彼方かなたに 置おき去ざりにした
恋こいのつらさを 思おもい出だす
詫わびても遅おそい 恨うらんでくれよ
幸しあわせひとつも やれない俺おれを
酒さけよおまえは 酒さけよおまえは
なんで過去むかしを 連つれて来くる

淋さびしさだけを道連みちづれに 男おとこの旅たびは続つづくけど
胸むねにいつでも 故郷こきょうへ帰かえる
白しろい線路せんろが 走はしってる
酔よいどれながら 今夜こんやもひとり
明日あしたへ向むかって 拳こぶしを握にぎる
酒さけよおまえは 酒さけよおまえは
俺おれに勇気ゆうきを くれる水みず