ゆれる かおる 風かぜにさやぐみどり
ひとつ ふたつ 花はなをむすぶいのち
はじく ひかる 水みずにかえるみどり
ひとつ ふたつ 種たねをかえすいのち
道みちの長手ながてを たぐりたたんでも
すぎる足音あしおと いまも遠とおく
銀ぎんのとびらに そっと手てをかけて
次つぎのあかりを ひとつともす
こだま こだま おいで いとしい声こえ
ひびく かえる いまも やさしい声こえ
ここへ
とおく とおく 君きみの影かげをたどる
ほそく ほそく ここへつながる糸いと
きっと
時ときのしらせを いくつかぞえても
とどく便たよりは ずっと同おなじ
ゆれる小袖こそでの 色いろがかわるたび
人ひとはいくつも詩うたをのこす
こだま こだま ととけ きえない声こえ
ひびく かえる いまは かなしい声こえ
こだま こだま おいで いとしい声こえ
ひびく かえる いつか やさしい声こえ
ここへ
ゆれるyureru かおるkaoru 風kazeにさやぐみどりnisayagumidori
ひとつhitotsu ふたつfutatsu 花hanaをむすぶいのちwomusubuinochi
はじくhajiku ひかるhikaru 水mizuにかえるみどりnikaerumidori
ひとつhitotsu ふたつfutatsu 種taneをかえすいのちwokaesuinochi
道michiのno長手nagateをwo たぐりたたんでもtaguritatandemo
すぎるsugiru足音ashioto いまもimamo遠tooくku
銀ginのとびらにnotobirani そっとsotto手teをかけてwokakete
次tsugiのあかりをnoakariwo ひとつともすhitotsutomosu
こだまkodama こだまkodama おいでoide いとしいitoshii声koe
ひびくhibiku かえるkaeru いまもimamo やさしいyasashii声koe
ここへkokohe
とおくtooku とおくtooku 君kimiのno影kageをたどるwotadoru
ほそくhosoku ほそくhosoku ここへつながるkokohetsunagaru糸ito
きっとkitto
時tokiのしらせをnoshirasewo いくつかぞえてもikutsukazoetemo
とどくtodoku便tayoりはriha ずっとzutto同onaじji
ゆれるyureru小袖kosodeのno 色iroがかわるたびgakawarutabi
人hitoはいくつもhaikutsumo詩utaをのこすwonokosu
こだまkodama こだまkodama ととけtotoke きえないkienai声koe
ひびくhibiku かえるkaeru いまはimaha かなしいkanashii声koe
こだまkodama こだまkodama おいでoide いとしいitoshii声koe
ひびくhibiku かえるkaeru いつかitsuka やさしいyasashii声koe
ここへkokohe