雪ゆきにうまった家いえを出でて
こんなとこまで来きたけれど
花はなの都みやこに花はなはなし
ただ人ひとがいるばかりとくら
三畳一間さんじょうひとまの部屋借へやかりて
朝あさから晩ばんまで働はたらいて
銭ぜにをこさえて送おくるのも
全すべては家族かぞくのためよ
右みぎの肩かたには砂袋すなぶくろ
左ひだりの肩かたにはつるはしを
背中せなかに背負せおった嫁子供よめこども
出稼でかせぎ人夫にんぷも楽らくじゃない
指折ゆびおり数かぞえて暮くらしちゃいるが
春はるまで帰かえれない
飯場はんばを流ながれて落おち着ついた
昼ひるか夜よるかもしれぬ場所ばしょ
モグラと並ならんで穴あなを掘ほる
おてんとサンどこいった
若わかいもんには出来できやしない
出稼でかせぎ人夫にんぷにゃ夢ゆめがある
今いまか今いまかと待まちわびる
土産みやげを抱かかえて帰かえる日ひを
指折ゆびおり数かぞえて暮くらしちゃいるが
春はるまで帰かえれない
雪yukiにうまったniumatta家ieをwo出deてte
こんなとこまでkonnatokomade来kiたけれどtakeredo
花hanaのno都miyakoにni花hanaはなしhanashi
ただtada人hitoがいるばかりとくらgairubakaritokura
三畳一間sanjouhitomaのno部屋借heyakaりてrite
朝asaからkara晩banまでmade働hataraいてite
銭zeniをこさえてwokosaete送okuるのもrunomo
全subeてはteha家族kazokuのためよnotameyo
右migiのno肩kataにはniha砂袋sunabukuro
左hidariのno肩kataにはつるはしをnihatsuruhashiwo
背中senakaにni背負seoったtta嫁子供yomekodomo
出稼dekaseぎgi人夫ninpuもmo楽rakuじゃないjanai
指折yubioりri数kazoえてete暮kuらしちゃいるがrashichairuga
春haruまでmade帰kaeれないrenai
飯場hanbaをwo流nagaれてrete落oちchi着tsuいたita
昼hiruかka夜yoruかもしれぬkamoshirenu場所basyo
モグラmoguraとto並naraんでnde穴anaをwo掘hoるru
おてんとotentoサンsanどこいったdokoitta
若wakaいもんにはimonniha出来dekiやしないyashinai
出稼dekaseぎgi人夫ninpuにゃnya夢yumeがあるgaaru
今imaかka今imaかとkato待maちわびるchiwabiru
土産miyageをwo抱kakaえてete帰kaeるru日hiをwo
指折yubioりri数kazoえてete暮kuらしちゃいるがrashichairuga
春haruまでmade帰kaeれないrenai