自我像 歌詞 スネオヘアー ふりがな付

ぼんやり霞かすむ歩道ほどうですれ違ちがう人ひと
誰だれかに電話でんわ 楽たのしそうに声こえがする
同おなじ所ところであくびをしていた
それはまぎれも無なくもう一人ひとりの僕ぼくさ

ある愛あいのかたちにも似にた景色けしき
それぞれに思おもうところあるんだろうねえ
いつしか重かさねてみたりして
想おもいをなだめる眼差まなざし

悲かなしい程ほど寄より添そう程ほどいつも
すり抜ぬけてく様ように体からだを寄よせ合あって
近付ちかづく程ほど見みつめる程ほど
いつも見みえなくなるのさ
歪ゆがみ出だす自我じが像ぞう

音おとも無ないままに

これだけどこか忘わすれられずにいるのは
ちょっとこれまで感かんじたものと違ちがうんだ
さっき君きみと僕ぼく歩あるいてるところを見みた
無邪気むじゃきに見みせるその横顔よこがお懐なつかしい

寝静ねしずまる夜よるにズレ出だす世界せかい
分離ぶんりして二重にじゅうの時ときを刻きざむ
どちらかが欲望よくぼうの作つくり出だした
いつしか消きえてく幻まぼろし

笑わらえるくらい繰くり返かえしてる
下手へたな言葉ことばもいつか自分じぶんを守まもる盾たてにして
逃にげてんだろう 逃にげたいんだろう
誰だれも傷きずつけたくない、って身構みがまえるばかりさ
悲かなしい程ほど ぎゅっと寄より添そう程ほどいつも
すり抜ぬけてく様ように体からだを寄よせ合あって
近付ちかづく程ほど じっと見みつめる程ほど
いつも見みえなくなるのさ
歪ゆがみ出だす自我じが像ぞう