叶しみの道 歌詞 中村一義 ふりがな付

この哀かなしみをもう、忘わすれないだろうな。
今日きょう、終おわったこの日ひから、始はじめりゃいい。

ひとくくりで見みては「者もの」を「物もの」として操あやつれたんだろ?
だが、「どうした?」って、「ありゃあ、芝居しばい。」って、
取とり返かえしゃあ、いい。

この哀かなしみをもう、忘わすれないだろうな。
今日きょう、終おわったこの日ひからさ、始はじめればいい。
この喜よろこびをもう、忘わすれないだろうな。
そう言いって、この友ともと、歩あるけりゃあ、いい。

車窓しゃそうの向むこうを流ながれていく光景こうけい。
車窓しゃそうの向むこうを置おいていく生命せいめい。
ただ、どうしたって、この道みちとは、進すすむだけだ。

流行はやり歌うたで聴きいた『明あかるい未来みらい』ってなぁ、ここにはねぇが。
だが、どうしたって、ド地獄じごくから、塗ぬり替かえりゃあ、いい。

この叶かなしみをもう、忘わすれないだろうな。
今日きょう、終おわったこの日ひからさ、始はじめればいい。
このほほえみを、忘わすれないだろうな。
そう言いって、この友ともと、歩あるけりゃあ、いい。
そう、だって、この道みちを、歩あるけりゃあ、いい。

そう、「どうして?」って、この道みちと、歩あるけりゃあ、いい。