季節きせつの風かぜが 山やまのみどりを 赤あかや黄色きいろに 塗ぬりかえてくと
おばちゃんの家いえに 差さし込こむ陽射ひざしは また少すこし また少すこし 長ながくなります
お線香せんこうかりて 両手りょうてあわせて 写真しゃしんの中なかに 祈いのったのは
早はやくおばちゃんが 悲かなしい気持きもちと 仲直なかなおり 仲直なかなおり できますように
進すすむ気持きもちと うつむく気持きもち 人ひとの心こころに秋あきふたつ
とーさん これを持もっていけって 庭にわの干ほし柿がき 今年ことしの林檎りんご
おれはこんなで 口下手くちべただから おまえがそばに いてあげなって
草くさの葉は 葛くずの葉は 風かぜたちぬ
供そなえたお菓子かし ひとつおろして おばちゃん 小ちいさなため息いきつくの
お腹なかがすいたと わたしを呼よぶ声こえ 聞ききたいな 聞きけたらな もういちどだけ
たたむ想おもい出で たためぬ想おもい 時ときが急せかせる衣更ころもがえ
送おくり火びの夜よる 空そら見みあげたら 何なにか聞きこえた そんな気きがした
家族かぞくは選えらべないものだけど ぼくのかーさんで どうもありがとう
土手どての並木なみきも 帽子ぼうしを脱ぬいで 過すぎる季節きせつに お辞儀じぎする頃ころ
家族かぞくは選えらべないものだけど わたしの子供こどもで どうもありがとう
土手どて道みち 誰だれかの 秋あき日傘ひがさ
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