形かたちのくずれた窓辺まどべに
流ながれてゆく風かぜ
君きみの涙なみだが僕ぼくには見みえていないかい?
水みずの中なかのグラジオラスのように
たどりつくならば
砂丘さきゅうまで
青あおい空そらも白しろい雲くもも
あの日ひのことだけが今いまでも
夏なつのまぶしい光ひかりに
泳およぎ疲つかれて風かぜ
君きみの「さよなら」が僕ぼくには
聞きこえてないかい?
水みずの中なかのグラジオラスのように
あぁ、どうしてラブソングは
乾かわいたカスタネットの音おとしか奏かなでないのか?
肉体にくたいを枕まくらにして
それはまるで
ひび割われた骨ほねがぶつかりあっているようだ。
おれはおれたちの時代じだいに
しがみついているモラルのハンマーを憎にくむ。
その幻影げんえいにとまどいながら
ベルベットの雨あめ、
絶望ぜつぼうの降ふりしきる夜よる、
君きみは孔雀くじゃくのように羽はねをひろげる。
この世界せかいで無残むざんに
壊こわれたものを再ふたたび壊こわしながら。
形katachiのくずれたnokuzureta窓辺madobeにni
流nagaれてゆくreteyuku風kaze
君kimiのno涙namidaがga僕bokuにはniha見miえていないかいeteinaikai?
水mizuのno中nakaのnoグラジオラスgurajiorasuのようにnoyouni
たどりつくならばtadoritsukunaraba
砂丘sakyuuまでmade
青aoいi空soraもmo白shiroいi雲kumoもmo
あのano日hiのことだけがnokotodakega今imaでもdemo
夏natsuのまぶしいnomabushii光hikariにni
泳oyoぎgi疲tsukaれてrete風kaze
君kimiのno「さよならsayonara」がga僕bokuにはniha
聞kiこえてないかいkoetenaikai?
水mizuのno中nakaのnoグラジオラスgurajiorasuのようにnoyouni
あぁaa、どうしてdoushiteラブソングrabusonguはha
乾kawaいたitaカスタネットkasutanettoのno音otoしかshika奏kanaでないのかdenainoka?
肉体nikutaiをwo枕makuraにしてnishite
それはまるでsorehamarude
ひびhibi割waれたreta骨honeがぶつかりあっているようだgabutsukariatteiruyouda。
おれはおれたちのorehaoretachino時代jidaiにni
しがみついているshigamitsuiteiruモラルmoraruのnoハンマhanmaーをwo憎nikuむmu。
そのsono幻影geneiにとまどいながらnitomadoinagara
ベルベットberubettoのno雨ame、
絶望zetsubouのno降fuりしきるrishikiru夜yoru、
君kimiはha孔雀kujakuのようにnoyouni羽haneをひろげるwohirogeru。
このkono世界sekaiでde無残muzanにni
壊kowaれたものをretamonowo再futataびbi壊kowaしながらshinagara。