やわらかな夜よるに ひとり
手紙てがみを書かいています
葉桜はざくらの頃ころ 過すぎて
夏なつの気配けはい
満月まんげつの夜よるに そっと
手紙てがみは捨すてましょう
つれづれなるがままに
春はるは逝いく
木々きぎのざわめきに
風かぜは確たしかめられる
目めに見みえぬものにも
涙なみだ あふれ来くる
語かたりつくせずも 今宵こよい
再ふたたび筆ふでをとる
君きみへの思おもいの丈たけ
終夜よもすがら
やわらかなyawarakana夜yoruにni ひとりhitori
手紙tegamiをwo書kaいていますiteimasu
葉桜hazakuraのno頃koro 過suぎてgite
夏natsuのno気配kehai
満月mangetsuのno夜yoruにni そっとsotto
手紙tegamiはha捨suてましょうtemasyou
つれづれなるがままにtsuredurenarugamamani
春haruはha逝iくku
木々kigiのざわめきにnozawamekini
風kazeはha確tashiかめられるkamerareru
目meにni見miえぬものにもenumononimo
涙namida あふれafure来kuるru
語kataりつくせずもritsukusezumo 今宵koyoi
再futataびbi筆fudeをとるwotoru
君kimiへのheno思omoいのino丈take
終夜yomosugara