捨すてられずに居いた たった一枚いちまいの
遠とおい街まちからの あなたの絵えはがき
色いろあせたインクは 想おもい出で遠とおざける
消きえた文字もじ探さがして 記憶きおくをたどる
無常むじょうのベルは鳴なり響ひびき
寒さむい朝あさ 車輪しゃりんは回まわった
扉とびらのガラスに すがりつくような
私わたしの指先ゆびさき 冷つめたくて赤あかい
反対側はんたいがわから 合あわせてくれた手て
あの頃ころのようには 温あたたかくなかった
すごした日々ひび消けすように
音おとを立たて 車輪しゃりんは回まわった
愛あいするあの人ひと 待まっているのでしょう?
離はなれていくのね 知しらない街まちへと
吐息といきで曇くもった あなたの口元くちもと
「ごめんね」だなんて 聞きこえなかったわ
こうして 愛あいは終おわったの
さよならは言いえなかった 冬ふゆの別わかれ
捨suてられずにterarezuni居iたta たったtatta一枚ichimaiのno
遠tooいi街machiからのkarano あなたのanatano絵eはがきhagaki
色iroあせたasetaインクinkuはha 想omoいi出de遠tooざけるzakeru
消kiえたeta文字moji探sagaしてshite 記憶kiokuをたどるwotadoru
無常mujouのnoベルberuはha鳴naりri響hibiきki
寒samuいi朝asa 車輪syarinはha回mawaったtta
扉tobiraのnoガラスgarasuにni すがりつくようなsugaritsukuyouna
私watashiのno指先yubisaki 冷tsumeたくてtakute赤akaいi
反対側hantaigawaからkara 合aわせてくれたwasetekureta手te
あのano頃koroのようにはnoyouniha 温atataかくなかったkakunakatta
すごしたsugoshita日々hibi消keすようにsuyouni
音otoをwo立taてte 車輪syarinはha回mawaったtta
愛aiするあのsuruano人hito 待maっているのでしょうtteirunodesyou?
離hanaれていくのねreteikunone 知shiらないranai街machiへとheto
吐息toikiでde曇kumoったtta あなたのanatano口元kuchimoto
「ごめんねgomenne」だなんてdanante 聞kiこえなかったわkoenakattawa
こうしてkoushite 愛aiはha終oわったのwattano
さよならはsayonaraha言iえなかったenakatta 冬fuyuのno別wakaれre