渡わたし舟ぶねなら 渡わたれても
何故なぜに渡わたれぬ 向むこう岸ぎし
灯あかりこぼれる 隅田すみたの川かわに
映うつるあなたの面影おもかげが
私わたしを泣なかす 佃つくだの渡わたし
風かぜの冷つめたさ それよりも
寒さむい女おんなの 胸むねの奥おく
惚ほれた分ぶんだけ この身みが細ほそる
逢あえぬ分ぶんだけ また恋こいし
ひとりが辛つらい 佃つくだの渡わたし
もしも明日あしたが 見みえるなら
背せのびしてみる 舟着ふなつき場ば
そばにあなたが いるだけでいい
そして一年いちねん 生いきられる
戻もどってきてよ 佃つくだの渡わたし
渡wataしshi舟buneならnara 渡wataれてもretemo
何故nazeにni渡wataれぬrenu 向muこうkou岸gishi
灯akaりこぼれるrikoboreru 隅田sumitaのno川kawaにni
映utsuるあなたのruanatano面影omokageがga
私watashiをwo泣naかすkasu 佃tsukudaのno渡wataしshi
風kazeのno冷tsumeたさtasa それよりもsoreyorimo
寒samuいi女onnaのno 胸muneのno奥oku
惚hoれたreta分bunだけdake このkono身miがga細hosoるru
逢aえぬenu分bunだけdake またmata恋koiしshi
ひとりがhitoriga辛tsuraいi 佃tsukudaのno渡wataしshi
もしもmoshimo明日ashitaがga 見miえるならerunara
背seのびしてみるnobishitemiru 舟着funatsuきki場ba
そばにあなたがsobanianataga いるだけでいいirudakedeii
そしてsoshite一年ichinen 生iきられるkirareru
戻modoってきてよttekiteyo 佃tsukudaのno渡wataしshi