Peppermint Town 歌詞 土岐麻子 ふりがな付

うなりあげる室外機しつがいき
うだるよな午後ごごの路地裏ろじうら
ゆらゆら揺ゆれる陽炎かげろう
すべて溶とけちゃいそう

海うみを渡わたる線路せんろ
去年きょねん出来できたばかり
がらんとしたコンクリート
広ひろがった空あき地ちに
町まちができてゆくのね
心こころだけ取とり残のこされてく

Peppermint Town
臆病おくびょうなきみはいつでも
昨日きのうに生いきているから
Peppermint Girl
変かわりゆくわたしは
きっときっと忘わすれてしまうの
夢ゆめを語かたったこと
愛あいを歌うたったこと
ペパーミント色いろの町まちで

四角しかくから切きり取とられた
小ちいさな三角さんかくのかけら
やさしさのない正論せいろんで
きみを突つき刺さしたの

空そらを渡わたるホームで
さっき買かったばかり
溶とけ出だしそうなアイスクリーム
こぼれ落おちたミントグリーン
すべては終おわるけど
心こころだけ走はしり続つづけてく

Peppermint Town
臆病おくびょうなきみのとなりで
わたしは孤独こどくだったの
Peppermint Girl
甘あまくて少すこしだけからい
思おもい出でに変かわりそうよ
夢ゆめを語かたったこと
愛あいを歌うたったこと

はしゃいだ夏なつのこと
今年ことしの夏なつのこと
恋こいをした日ひのこと
溶とけちゃったペパーミント
どこへ駆かけ出だしたらいいの?

Peppermint Town
さよならは昨日きのうのきみへ
それとも今日きょうのわたしへ?
Peppermint Girl
動うごき出だしたモノレールは
光ひかる波なみを追おい越こした
Peppermint Town
臆病おくびょうなきみといるより
素敵すてきなところへ行いくわ
Peppermint Girl
さよならと口笛くちぶえ吹ふいて
きっと忘わすれてしまえる
夢ゆめを語かたったこと
愛あいを歌うたったこと