冬ふゆの雨あめが 雪ゆきの粉こなに変かわったのは
少すこしやせた君きみを空そらが哀あわれんだから
掌てのひらへと溶とける雪ゆきをぼくに見みせて
これが雪ゆきの涙なみだなのと淋さびしく笑わらう
しん・かん・しん・かん 雪ゆきが降ふる ビルの谷間たにまに
しん・かん・しん・かん 天使てんしが描えがいた水玉模様みずたまもよう
「あなたに逢あえない毎日まいにちなんて
想像そうぞうもつかない」と
だだっ子こみたいにしゃがみこむ君きみは
昨日きのうより無口むくちだね
角かどのカフェで 湯気ゆげをたてた珈琲こーひー飲のみ
今いまからなら二時にじの汽車きしゃに間まに合あう時間じかん
だけど君きみの想おもいつめた瞳ひとみ見みたら
死しぬかもって こわい夢ゆめに引ひき止とめられた
しん・かん・しん・かん 雪ゆきが降ふる ほら指先ゆびさきに
しん・かん・しん・かん 息いき吹ふきかけて あっためようね
「あなたの世界せかいを追おいだされたら
行ゆき場所ばしょも無ないのよ」と
涙なみだで語かたって黙だまり込こむ君きみが
昨日きのうより無口むくちだね 昨日きのうより無口むくちだね
チェーン巻まいた車くるまたちが雪ゆきをはねる
街まちの雪ゆきは人ひとに踏ふまれ黒くろく汚よごれる
ぼくは汽車きしゃの切符きっぷ破やぶき 歩道橋ほどうきょうから
紙吹雪かみふぶきは雪ゆきにまじり 見みえなくなった
冬fuyuのno雨ameがga 雪yukiのno粉konaにni変kaわったのはwattanoha
少sukoしやせたshiyaseta君kimiをwo空soraがga哀awaれんだからrendakara
掌tenohiraへとheto溶toけるkeru雪yukiをぼくにwobokuni見miせてsete
これがkorega雪yukiのno涙namidaなのとnanoto淋sabiしくshiku笑waraうu
しんshin・かんkan・しんshin・かんkan 雪yukiがga降fuるru ビルbiruのno谷間tanimaにni
しんshin・かんkan・しんshin・かんkan 天使tenshiがga描egaいたita水玉模様mizutamamoyou
「あなたにanatani逢aえないenai毎日mainichiなんてnante
想像souzouもつかないmotsukanai」とto
だだっdadaxtu子koみたいにしゃがみこむmitainisyagamikomu君kimiはha
昨日kinouよりyori無口mukuchiだねdane
角kadoのnoカフェkafeでde 湯気yugeをたてたwotateta珈琲kôhî飲noみmi
今imaからならkaranara二時nijiのno汽車kisyaにni間maにni合aうu時間jikan
だけどdakedo君kimiのno想omoいつめたitsumeta瞳hitomi見miたらtara
死shiぬかもってnukamotte こわいkowai夢yumeにni引hiきki止toめられたmerareta
しんshin・かんkan・しんshin・かんkan 雪yukiがga降fuるru ほらhora指先yubisakiにni
しんshin・かんkan・しんshin・かんkan 息iki吹fuきかけてkikakete あっためようねattameyoune
「あなたのanatano世界sekaiをwo追oいだされたらidasaretara
行yuきki場所basyoもmo無naいのよinoyo」とto
涙namidaでde語kataってtte黙damaりri込koむmu君kimiがga
昨日kinouよりyori無口mukuchiだねdane 昨日kinouよりyori無口mukuchiだねdane
チェcheーンn巻maいたita車kurumaたちがtachiga雪yukiをはねるwohaneru
街machiのno雪yukiはha人hitoにni踏fuまれmare黒kuroくku汚yogoれるreru
ぼくはbokuha汽車kisyaのno切符kippu破yabuきki 歩道橋hodoukyouからkara
紙吹雪kamifubukiはha雪yukiにまじりnimajiri 見miえなくなったenakunatta