風吹かぜふき抜ぬける街まちに 淡あわく置おき去ざりの記憶きおく
西日にしびが僕ぼくの影かげを伸のばすにつれて蘇よみがえる
もう「あの頃ころ」と全すべてのことを有耶無耶うやむやにするんだけど
消きえ去さりはしないものをオモイデというんだろう
目めに映うつる全すべてのものは姿すがたを変かえるけど
僕ぼくのみた過去かこは 根掘ねほり葉掘はほり辿たどるにつれ
色いろも鮮あざやかに脳裏のうりに浮うき上あがる
あの時飛ときとび出だした君きみの笑顔えがお
打うち寄よせる波なみの飛沫浴しぶきあびながら
凛りんとして聳そびえ立たつ君きみの影かげが
影送かげおくりの様ように胸むねに焼やき付ついてる
そう 今いまでも
「あの頃ころ」の僕ぼくたちは お互たがいの殻破からやぶれなくて
そう少すこしずつ開ひらいていく名なも知しれぬ花はなの蕾つぼみを大切たいせつに育そだてた
やがて大おおきく実みのった果実二人かじつふたりで眺ながめていた
そいつをもぎって口くちにしたら消きえてなくなる気きがした
ワレモノを運はこぶ様ように抱だきかかえながら
そっとフリーザーの中なか
やがて二人ふたりはそれぞれの果実選かじつえらんで行いく旅たびの中なか
人ひとには誰だれにも過去かこがあるさ
誰だれしもが目めを伏ふせたがる事実じじつも
目めを開ひらいて見みつめるその強つよさを
これからの僕ぼくに与あたえてくれないか
「あの頃ころ」
飽和ほうわしていく想おもいが 幾いくつも感情集かんじょうあつめて
大おおきな雲くもになり 何なににも変かえがたい雨あめを降ふらす
傷口舐きずぐちなめあう恋こいの唄うたは
耳みみにするのももうんざりだから
凛りんとして聳そびえ立たつ僕ぼくの影かげを
胸むねの奥おくそっと焼やき付つけていくんだ
さあ 踏ふみ出だそう
風吹kazefuきki抜nuけるkeru街machiにni 淡awaくku置oきki去zaりのrino記憶kioku
西日nishibiがga僕bokuのno影kageをwo伸noばすにつれてbasunitsurete蘇yomigaeるru
もうmou「あのano頃koro」とto全subeてのことをtenokotowo有耶無耶uyamuyaにするんだけどnisurundakedo
消kiえe去saりはしないものをrihashinaimonowoオモイデomoideというんだろうtoiundarou
目meにni映utsuるru全subeてのものはtenomonoha姿sugataをwo変kaえるけどerukedo
僕bokuのみたnomita過去kakoはha 根掘nehoりri葉掘hahoりri辿tadoるにつれrunitsure
色iroもmo鮮azaやかにyakani脳裏nouriにni浮uきki上aがるgaru
あのano時飛tokitoびbi出daしたshita君kimiのno笑顔egao
打uちchi寄yoせるseru波namiのno飛沫浴shibukiaびながらbinagara
凛rinとしてtoshite聳sobiえe立taつtsu君kimiのno影kageがga
影送kageokuりのrino様youにni胸muneにni焼yaきki付tsuいてるiteru
そうsou 今imaでもdemo
「あのano頃koro」のno僕bokuたちはtachiha おo互tagaいのino殻破karayabuれなくてrenakute
そうsou少sukoしずつshizutsu開hiraいていくiteiku名naもmo知shiれぬrenu花hanaのno蕾tsubomiをwo大切taisetsuにni育sodaてたteta
やがてyagate大ooきくkiku実minoったtta果実二人kajitsufutariでde眺nagaめていたmeteita
そいつをもぎってsoitsuwomogitte口kuchiにしたらnishitara消kiえてなくなるetenakunaru気kiがしたgashita
ワレモノwaremonoをwo運hakoぶbu様youにni抱daきかかえながらkikakaenagara
そっとsottoフリfuriーザzaーのno中naka
やがてyagate二人futariはそれぞれのhasorezoreno果実選kajitsueraんでnde行iくku旅tabiのno中naka
人hitoにはniha誰dareにもnimo過去kakoがあるさgaarusa
誰dareしもがshimoga目meをwo伏fuせたがるsetagaru事実jijitsuもmo
目meをwo開hiraいてite見miつめるそのtsumerusono強tsuyoさをsawo
これからのkorekarano僕bokuにni与ataえてくれないかetekurenaika
「あのano頃koro」
飽和houwaしていくshiteiku想omoいがiga 幾ikuつもtsumo感情集kanjouatsuめてmete
大ooきなkina雲kumoになりninari 何naniにもnimo変kaえがたいegatai雨ameをwo降fuらすrasu
傷口舐kizuguchinaめあうmeau恋koiのno唄utaはha
耳mimiにするのももうんざりだからnisurunomomounzaridakara
凛rinとしてtoshite聳sobiえe立taつtsu僕bokuのno影kageをwo
胸muneのno奥okuそっとsotto焼yaきki付tsuけていくんだketeikunda
さあsaa 踏fuみmi出daそうsou