五線紙の上 歌詞 岩崎宏美 ふりがな付

産うまれたときにもらったこの声こえは母ははからの贈おくり物もの
夢ゆめの扉とびらを開あけて初はじめて人前ひとまえで唄うたったあの日ひ
涙なみだ流ながしたあの時ときがこの人生じんせいの始はじまりで

初はじめて唄うたった秋あきの日ひはバラードという名なの旅立たびだち
初はじめて唄うたったララバイは今いまも大事だいじな私わたしの愛あい
歌うたは人ひとの心こころに寄より添そえる優やさしさだと 気付きづいた日ひ

見上みあげた空そらの色いろを 今いまでもまだ覚おぼえている
あんなにも鮮あざやかな 哀かなしみを 歓よろこびを!
物もの云いわぬ青空あおぞら あなたは見みてたのでしょう
人生じんせいの贈おくり物ものすべて五線紙ごせんしの上うえ

やがて出会であった人ひとたちも今いまは帰かえらない場所ばしょにいたり
云いいそびれた「ありがとう」の言葉ことばを
何度なんども繰くり返かえした
悲かなしみも人生じんせいの贈おくり物ものと今いまならば 解わかるけど

暗くらい迷路めいろに入はいり込こんだときは
明日あすも見みえなくなった
神様かみさまはそれでも私わたしから歌うたを奪うばわずいてくれた
今いまあなたのために唄うたえているこの奇跡きせきに言葉ことばもない

見上みあげた空そらの色いろは 今いまでもまだあの日ひのまま
こんなにも遠とおくまで歩あるいた気きがしてたのに!
振ふり向むけばつかの間ま立たち止どまるヒマなどない
人生じんせいの贈おくり物ものすべて五線紙ごせんしの上うえ

誰だれかの祈いのり 誰だれかの願ねがい そして私わたしの誓ちかい
声こえを限かぎりに それが私わたしの生いきた証あかしと…

物もの云いわぬ青空あおぞら あなたに見みてて欲ほしい
人生じんせいの贈おくり物ものすべて五線紙ごせんしの上うえ