ひのきになりたくて 若わかいあすなろは
都会とかいに出でてあわない 水みずを飲のみ
大人おとなになりました
派手はでな暮くらしの中なか 集あつまって来きた人ひとは
お金かねがなくなったとたん 蜘蛛くもの子こを
散ちらすように 去さりました
ふと よぎるのは 母ははの顔かお
ひのきになれなかった僕ぼくを 笑わらうかな
何なにもない ふるさとに 背せを向むけて来きたけど
しあわせは しあわせは そこにあった気きがします
あすなろの木きの下した 誓ちかいを立たてた日々ひび
幼おさない頃ころのように その幹みきを
抱だきしめてみました
海うみから吹ふく風かぜが 山やまの葉はを揺ゆらして
こんな僕ぼくをふるさとは 変かわらずに
受うけ止とめてくれました
ずっと 待まっていたと 友ともの声こえ
はりつめていた糸いとが切きれて 涙声なみだごえ
追おいかけた 夢ゆめを今いま 手放てばなす時ときが来きても
生いきていれば 生いきていれば また夢ゆめは見みれるから
あたたかい ふるさとの 夕ゆうやけ空ぞらがささやく
あすなろは あすなろの そのままでいいよと
ひのきになりたくてhinokininaritakute 若wakaいあすなろはiasunaroha
都会tokaiにni出deてあわないteawanai 水mizuをwo飲noみmi
大人otonaになりましたninarimashita
派手hadeなna暮kuらしのrashino中naka 集atsuまってmatte来kiたta人hitoはha
おo金kaneがなくなったとたんganakunattatotan 蜘蛛kumoのno子koをwo
散chiらすようにrasuyouni 去saりましたrimashita
ふとfuto よぎるのはyogirunoha 母hahaのno顔kao
ひのきになれなかったhinokininarenakatta僕bokuをwo 笑waraうかなukana
何naniもないmonai ふるさとにfurusatoni 背seをwo向muけてkete来kiたけどtakedo
しあわせはshiawaseha しあわせはshiawaseha そこにあったsokoniatta気kiがしますgashimasu
あすなろのasunarono木kiのno下shita 誓chikaいをiwo立taてたteta日々hibi
幼osanaいi頃koroのようにnoyouni そのsono幹mikiをwo
抱daきしめてみましたkishimetemimashita
海umiからkara吹fuくku風kazeがga 山yamaのno葉haをwo揺yuらしてrashite
こんなkonna僕bokuをふるさとはwofurusatoha 変kaわらずにwarazuni
受uけke止toめてくれましたmetekuremashita
ずっとzutto 待maっていたとtteitato 友tomoのno声koe
はりつめていたharitsumeteita糸itoがga切kiれてrete 涙声namidagoe
追oいかけたikaketa 夢yumeをwo今ima 手放tebanaすsu時tokiがga来kiてもtemo
生iきていればkiteireba 生iきていればkiteireba またmata夢yumeはha見miれるからrerukara
あたたかいatatakai ふるさとのfurusatono 夕yuuやけyake空zoraがささやくgasasayaku
あすなろはasunaroha あすなろのasunarono そのままでいいよとsonomamadeiiyoto