『今日日きょうび「寄よらば大樹たいじゅの陰かげ」とかいう言葉ことばが
巾はばをきかせているようでございます。
楽らくをしようとする心こころが、
人間にんげんをだめにするのじゃないでしょうか。』
北きたの風かぜ吹ふきゃ北きたをむき
西にしの風かぜ吹ふきゃ西にしをむく
男おとこの意地いじは どこにある
浮ういた世間せけんに 媚こびをうる
めだかみたいな奴やつばかり
『時ときの流ながれとでもいうのでしょうか。
自分じぶんさえよければという手合てあいが多おおすぎます。
まっとうに生いきようとすればするほど、
住すみにくい世よの中なかになったものでございます。』
声こえの大おおきい奴やつだけが
勝かって得とくする世よの中なかさ
男おとこの道みちは 暗くらすぎる
どちら向むいても 闇やみばかり
どこに実みのなる花はながある
『どこもかしこも、すっかり狂くるってしまったようでございます。
と、申もうしましても、
夜毎よごと酒さけに溺おぼれる私わたしも、
決けっして、まともな人間にんげんじゃございません。』
すねに傷きず持もつこのおれにゃ
まぶしすぎます お日様ひさまが
男おとこの酒さけの ほろ苦にがさ
明日あすは どの色いろ咲さこうとも
おれは生いきたい おれの道みち
『今日日kyoubi「寄yoらばraba大樹taijuのno陰kage」とかいうtokaiu言葉kotobaがga
巾habaをきかせているようでございますwokikaseteiruyoudegozaimasu。
楽rakuをしようとするwoshiyoutosuru心kokoroがga、
人間ningenをだめにするのじゃないでしょうかwodamenisurunojanaidesyouka。』
北kitaのno風kaze吹fuきゃkya北kitaをむきwomuki
西nishiのno風kaze吹fuきゃkya西nishiをむくwomuku
男otokoのno意地ijiはha どこにあるdokoniaru
浮uいたita世間sekenにni 媚kobiをうるwouru
めだかみたいなmedakamitaina奴yatsuばかりbakari
『時tokiのno流nagaれとでもいうのでしょうかretodemoiunodesyouka。
自分jibunさえよければというsaeyokerebatoiu手合teaいがiga多ooすぎますsugimasu。
まっとうにmattouni生iきようとすればするほどkiyoutosurebasuruhodo、
住suみにくいminikui世yoのno中nakaになったものでございますninattamonodegozaimasu。』
声koeのno大ooきいkii奴yatsuだけがdakega
勝kaってtte得tokuするsuru世yoのno中nakaさsa
男otokoのno道michiはha 暗kuraすぎるsugiru
どちらdochira向muいてもitemo 闇yamiばかりbakari
どこにdokoni実miのなるnonaru花hanaがあるgaaru
『どこもかしこもdokomokashikomo、すっかりsukkari狂kuruってしまったようでございますtteshimattayoudegozaimasu。
とto、申mouしましてもshimashitemo、
夜毎yogoto酒sakeにni溺oboれるreru私watashiもmo、
決kextuしてshite、まともなmatomona人間ningenじゃございませんjagozaimasen。』
すねにsuneni傷kizu持moつこのおれにゃtsukonoorenya
まぶしすぎますmabushisugimasu おo日様hisamaがga
男otokoのno酒sakeのno ほろhoro苦nigaさsa
明日asuはha どのdono色iro咲saこうともkoutomo
おれはoreha生iきたいkitai おれのoreno道michi