優やさしいほどの悲劇ひげきと 哀かなしいほどの喜劇きげき
あの日ひ 裏切うらぎりを知しった
あれからね
孤独こどくを望のぞむふりをしては強つよがり
「見みつけられなくていいから」
私わたしは笑顔えがおで君きみに言いった
触ふれる温ぬくもり 知しってるから
体中からだじゅう 君きみが染しみ込こんでゆくのが
まだ怖こわかった
日ひが落おちても かくれんぼはまだ続つづけた
君きみはね 愛想あいそをつかせもせず
幼おさない頃ころ感かんじた 温ぬくもりにね
とても似にていた
銀色ぎんいろにきらめく粉雪こなゆきにね
冷つめたい風かぜの奥おくに思おもい出だし溢あふれる
痛いたいくらい鮮あざやかな感情かんじょうを
閉とじ込こめるように隠かくした
「見みつけられなくていいから」
そんな私わたしを叱しかって言いった
作つくり笑わらいは泣なき顔がおより
人ひとを悲かなしませるものだと
「見みつけて ほしかったよずっと」
子供こどものように泣なきついて
弱よわさと並ならび ふたつの手てがつながったとき
強つよくなれることを思おもい出だせたよ
優yasaしいほどのshiihodono悲劇higekiとto 哀kanaしいほどのshiihodono喜劇kigeki
あのano日hi 裏切uragiりをriwo知shiったtta
あれからねarekarane
孤独kodokuをwo望nozoむふりをしてはmufuriwoshiteha強tsuyoがりgari
「見miつけられなくていいからtsukerarenakuteiikara」
私watashiはha笑顔egaoでde君kimiにni言iったtta
触fuれるreru温nukuもりmori 知shiってるからtterukara
体中karadajuu 君kimiがga染shiみmi込koんでゆくのがndeyukunoga
まだmada怖kowaかったkatta
日hiがga落oちてもchitemo かくれんぼはまだkakurenbohamada続tsuduけたketa
君kimiはねhane 愛想aisoをつかせもせずwotsukasemosezu
幼osanaいi頃koro感kanじたjita 温nukuもりにねmorinine
とてもtotemo似niていたteita
銀色giniroにきらめくnikirameku粉雪konayukiにねnine
冷tsumeたいtai風kazeのno奥okuにni思omoいi出daしshi溢afuれるreru
痛itaいくらいikurai鮮azaやかなyakana感情kanjouをwo
閉toじji込koめるようにmeruyouni隠kakuしたshita
「見miつけられなくていいからtsukerarenakuteiikara」
そんなsonna私watashiをwo叱shikaってtte言iったtta
作tsukuりri笑waraいはiha泣naきki顔gaoよりyori
人hitoをwo悲kanaしませるものだとshimaserumonodato
「見miつけてtsukete ほしかったよずっとhoshikattayozutto」
子供kodomoのようにnoyouni泣naきついてkitsuite
弱yowaさとsato並naraびbi ふたつのfutatsuno手teがつながったときgatsunagattatoki
強tsuyoくなれることをkunarerukotowo思omoいi出daせたよsetayo