伸のばす手てに僅わずかに触ふれる確たしかな熱ねつをもう離はなさない
そうして僕ぼくはただ流ながれる時ときと闇やみに脅おびえた
眼めを開ひらく地上ちじょうに揺ゆれる影数かげかぞえた刻ときの重おもさを語かたる
君きみは消きえた色褪いろあせた世界せかいと共ともに僕ぼくを残のこして
結むすんだ掌てのひらに掴つかむ世界せかいは輪郭りんかくを無なくしてゆく
揺ゆらめく明日あしたの意味いみを君きみは何処どこに描えがく?
皹割ひびわれたキャンバスで
離はなれた指ゆびに幽かすかに残のこる確たしかな熱ねつはもう大気たいきに消きえた
抵抗ていこうさえも失なくした僕ぼく 黄昏たそがれをただ待まつ
綻ほころぶ″自分じぶん″の糸いとを紡つむぎ直なおすことも出来できず
終おわらないこの遊戯ゆうぎをくだらないと嗤わらっていた
諦あきらめの頬ほお 静しずかに伝つたう柔やわらかな風かぜが今いま 涙なみだを拭ぬぐう
やっと気付きづいた 君きみじゃなかった
背せを向むけたのはこの弱よわい僕ぼく
まだ眼めを覆おおっていた ただ刻ときを数かぞえていた
「立たち上あがれ、僕ぼくを探さがし出だせ。」
世界せかいは僕ぼくを抱だいて変かわらず横よこたわる
そう恐おそれるものなどは無ないもう眼めは覆おおわない
この手てに掴つかんだ明日あしたの意味いみをこの場所ばしょに描えがくと決きめた
自分じぶんの信しんじる場所ばしょで僕ぼくを見みつけだすよ
伸noばすbasu手teにni僅wazuかにkani触fuれるreru確tashiかなkana熱netsuをもうwomou離hanaさないsanai
そうしてsoushite僕bokuはただhatada流nagaれるreru時tokiとto闇yamiにni脅obiえたeta
眼meをwo開hiraくku地上chijouにni揺yuれるreru影数kagekazoえたeta刻tokiのno重omoさをsawo語kataるru
君kimiはha消kiえたeta色褪iroaせたseta世界sekaiとto共tomoにni僕bokuをwo残nokoしてshite
結musuんだnda掌tenohiraにni掴tsukaむmu世界sekaiはha輪郭rinkakuをwo無naくしてゆくkushiteyuku
揺yuらめくrameku明日ashitaのno意味imiをwo君kimiはha何処dokoにni描egaくku?
皹割hibiwaれたretaキャンバスkyanbasuでde
離hanaれたreta指yubiにni幽kasuかにkani残nokoるru確tashiかなkana熱netsuはもうhamou大気taikiにni消kiえたeta
抵抗teikouさえもsaemo失naくしたkushita僕boku 黄昏tasogareをただwotada待maつtsu
綻hokoroぶbu″自分jibun″のno糸itoをwo紡tsumuぎgi直naoすこともsukotomo出来dekiずzu
終oわらないこのwaranaikono遊戯yuugiをくだらないとwokudaranaito嗤waraっていたtteita
諦akiraめのmeno頬hoo 静shizuかにkani伝tsutaうu柔yawaらかなrakana風kazeがga今ima 涙namidaをwo拭nuguうu
やっとyatto気付kiduいたita 君kimiじゃなかったjanakatta
背seをwo向muけたのはこのketanohakono弱yowaいi僕boku
まだmada眼meをwo覆ooっていたtteita ただtada刻tokiをwo数kazoえていたeteita
「立taちchi上aがれgare、僕bokuをwo探sagaしshi出daせse。」
世界sekaiはha僕bokuをwo抱daいてite変kaわらずwarazu横yokoたわるtawaru
そうsou恐osoれるものなどはrerumononadoha無naいもうimou眼meはha覆ooわないwanai
このkono手teにni掴tsukaんだnda明日ashitaのno意味imiをこのwokono場所basyoにni描egaくとkuto決kiめたmeta
自分jibunのno信shinじるjiru場所basyoでde僕bokuをwo見miつけだすよtsukedasuyo