さぞ疲つかれただろう ため息いきまじりに肩かたを落おとして
もう家いえに帰かえろうか 今日きょうのところはここまでにして
でも帰かえる前まえに 寄より道みちをしよう
ほら 耳みみをすませば どこからか
あなたを呼よんでる 声こえがするだろう
もつ鍋なべが呼よんでいる もつ鍋なべが呼よんでいる
呼よんでいる声こえが聞きこえるだろう もつ鍋なべが呼よんでいる
噛かみきれぬ何なにかを噛かみ締しめて 汚よごれた何なにかを洗あらい流ながして
明日あしたも生いきねばならぬその身体からだを もつ鍋なべが呼よんでいる
冬ふゆの風かぜは寒さむかろう 世よの世知辛せちがらさで心こころも寒さむかろう
芯しんからあたためよう 凍こごえてしまわぬようあたたまろう
だから帰かえる前まえに 寄より道みちをしよう
ほら 目めを凝こらせば 見みえるだろう
あなたが望のぞめば いつだってその先さきに 待まっているから
もつ鍋なべが待まっている もつ鍋なべが待まっている
あたたかい湯気ゆげで部屋へやを満みたして もつ鍋なべが待まっている
冷ひえきった何なにかをあたためて 空からっぽになった何なにかを満みたして
明日あしたも闘たたかわねばならぬその身みを もつ鍋なべが もつ鍋なべが待まっている
さぞsazo疲tsukaれただろうretadarou ためtame息ikiまじりにmajirini肩kataをwo落oとしてtoshite
もうmou家ieにni帰kaeろうかrouka 今日kyouのところはここまでにしてnotokorohakokomadenishite
でもdemo帰kaeるru前maeにni 寄yoりri道michiをしようwoshiyou
ほらhora 耳mimiをすませばwosumaseba どこからかdokokaraka
あなたをanatawo呼yoんでるnderu 声koeがするだろうgasurudarou
もつmotsu鍋nabeがga呼yoんでいるndeiru もつmotsu鍋nabeがga呼yoんでいるndeiru
呼yoんでいるndeiru声koeがga聞kiこえるだろうkoerudarou もつmotsu鍋nabeがga呼yoんでいるndeiru
噛kaみきれぬmikirenu何naniかをkawo噛kaみmi締shiめてmete 汚yogoれたreta何naniかをkawo洗araいi流nagaしてshite
明日ashitaもmo生iきねばならぬそのkinebanaranusono身体karadaをwo もつmotsu鍋nabeがga呼yoんでいるndeiru
冬fuyuのno風kazeはha寒samuかろうkarou 世yoのno世知辛sechigaraさでsade心kokoroもmo寒samuかろうkarou
芯shinからあたためようkaraatatameyou 凍kogoえてしまわぬようあたたまろうeteshimawanuyouatatamarou
だからdakara帰kaeるru前maeにni 寄yoりri道michiをしようwoshiyou
ほらhora 目meをwo凝koらせばraseba 見miえるだろうerudarou
あなたがanataga望nozoめばmeba いつだってそのitsudattesono先sakiにni 待maっているからtteirukara
もつmotsu鍋nabeがga待maっているtteiru もつmotsu鍋nabeがga待maっているtteiru
あたたかいatatakai湯気yugeでde部屋heyaをwo満miたしてtashite もつmotsu鍋nabeがga待maっているtteiru
冷hiえきったekitta何naniかをあたためてkawoatatamete 空karaっぽになったpponinatta何naniかをkawo満miたしてtashite
明日ashitaもmo闘tatakaわねばならぬそのwanebanaranusono身miをwo もつmotsu鍋nabeがga もつmotsu鍋nabeがga待maっているtteiru